日誌

3学期始業式の話

 今日から3学期が始まります。気持ちを切り替えて、令和6年度をいい形で締めくくってくれることを期待しています。
 今日は「未来を変えるコツ」について話をします。
有名な心理学者であるアルフレッド・アドラーがそのコツについて語っていますので紹介します。未来とは、過去→現在→未来という時間軸の上にあります。つまり、過去に起きたことの積み重ねで現在の世界が作られていますし、現在行われていることで未来が作られていきます。未来と考えている瞬間は刻々と現在になり、次の瞬間には過去になっていきます。だからこそ、最初に話した未来を変えるコツというのは「今目の前のやるべきことに全力をつくす」これしかないのです。その際「目標・目的を定めること」が重要です。
 アルフレッド・アドラーは人間の行動は「過去の経験」ではなく「未来の目標や目的」に向かって動いていると考えました。つまり私たちの行動や感情は、今後達成したい目標を目指して動くということです。ですから、「何を目指しているのか。将来どうなりたいのか」が行動の原動力になるということです。
 人は、問題を過去の出来事または誰かのせいにすることがあります。「過去の原因にとらわれずに、本当はどうなりたいのか、どうしたいのか、今の自分の気持ちに向き合うこと」が大切です。
今、日向工業高校で学んでいるみなさんは、これからいくらでも、どの様にも成長していく可能性があります。過去がどうであろうと関係ありません。「将来どうなりたいのか」目標を明確に立てて、その実現のために、「今に全力を尽くすこと」が未来を変えるコツなのです。
 3年生は、卒業まで本当にあとわずかとなりました。有終の美を飾って、後輩たちに手本を示してほしいと思います。1・2年生の皆さんは、それぞれの進級に向けてしっかりと学校生活を送ってください。今年1年間が日向工業高校生にとって「素晴らしい年」になることを祈念して始業式の話とします。