校長挨拶

不可能を可能にする宮西・西附で「未知の我を求めて」
                校 長 谷口 彰規(本校3年目)

 「西高西附は、創設の言葉のとおり未知の我を求めることが出来る場所だと感じた。自分の好きなことをとことん突き詰めてやっていけば、今まで予想もしなかった景色が広がる。」
 今年3月本校を卒業して東京大学に進学した先輩の言葉です。全卒業生を対象とした進路選択等に関する調査結果でも、「入学したことに満足している」「学習意欲が向上した」「授業に満足している」と回答した生徒の割合は3年連続で上昇し、いずれも8割を超えています。また、「学校生活全体を振り返って充実していた」と答えた生徒の割合は9割近くにのぼっています。
 昨年度創立50周年の記念講演には、ノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥先生をお招きしました。先生曰く、「明確なビジョンを持ち、しっかり努力すれば成功する」「異分野の人との交流が大切である。」 県内各地から幅広く集って交流し、高い目標を持ち、鍛え鍛えられながら努力する本校の生徒を後押しする言葉をいただきました。50周年記念事業として、ゆったりと読書ができる空間や、学習にも利用できるスペースを整えた新しい図書館がリニューアルし、4階吹き抜けの正面玄関には、地球の自転を証明するフーコーの振り子が日々ゆったりと動き続け、周囲では生徒が自学自習をしています。
 山中先生に講演していただくことも、図書館や振り子を作ることも、2年前は夢のような未知への挑戦でした。学校自体が未知の我を求めて歩み、不可能を可能にした2年間でした。山中先生の「学校生活では、勉強はもちろん部活動、生徒会等多くのことを経験し、いっぱい失敗したがそれが今役に立っている。多くのことに挑戦してほしい。学校生活は人生にとって宝物のような時間。あっという間に過ぎる。何にでもトライし、失敗を恐れず将来につなげてほしい。」という言葉を、今ご覧いただいている小学生、中学生の皆さんにそのまま贈りたいと思います。
 宮崎西高校、宮崎西高校附属中学校で、あなたの青春を思い切り輝かせてください。51年目の新たなスタートを切った本校で、未知の我をめざして共に歩む皆さんを待っています。