令和4年度 2A長期乗船実習

2022年9月の記事一覧

2A長期乗船実習 ⑧

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

9月25日

漁模様は低調ですが、マグロ類が少量揚がります。実習生幾人かはキハダ・メバチの
特徴を掴んで種類の見分けがつくようになった様です。野帳係の記録に生かしています。
今日も強い東風で波しぶき上がる中、操業実習中です。

9月26日

海洋環境調査としてミズウオの胃内容物に人工物由来のものがないか子細に調べてい
ます。昨日の個体は多種多様な餌をたくさん食べており、実習生は熱心に取り組んでいまし
た。大きなタコ、ゴカイ? ヤゴに似た節足動物、ホウネンエソ…謎の生物だらけです。
報告内容が豊富に揃ってきたので、実習生は東京海洋大での学習を楽しみにしています。

9月27日

北東強風をもたらしていた高気圧の勢力が落ち、今日は久し振りで未明から10m/sに
届かない風速になりました。このまま父島方面から北上する台風が影響しないことを
祈っています。投縄班から1名、船橋当直に入るので、日出予想時刻を計算しています。残念ながら
自力で正解にたどり着く実習生は少数です。苦労しているのは大概、60進法(経度時)と比例配
分の部分です。小学5,6年の内容に技術的躓きがありそうで、皆、諦めずに説明を聞いてくれます。

  

1,2. 160cmの大メバチマグロが釣れました!

  

3. 生物調査のため、実習生は釣れたマグロの生殖腺重量を計測します。

4. 操業が休みの日に、全員でシーツを洗いました。某CMを彷彿とさせます(笑)

  

5~7. 9月生まれの実習生の誕生会を開催し、みんなでケーキを食べました。4人とも誕生日おめでとう!

  

8. オフショット

  

9. 実習中に出会った生物のスケッチの課題に取り組んでいます。

   

10,11. 二等航海士に筋トレの指南を受ける運動部の面々。

12. 航海の勉強とは別に、毎日普通教科を中心とした学習課題に取り組みます。

  来年の就職・進学試験に向けて・・・

  

13. 太平洋ど真ん中で見る夕暮れは、言葉にできない美しさです。

 

14,15. 機関当直も続きます。エンジン始動や油差しに興味津々です。

0

2A長期乗船実習 ⑦

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

9月22日

朝方になりやっと海況回復の兆しが出てきました。今日はウネリの収束を待ち適水を
継続しました。
実習生は一斉にシーツ洗濯をしてブリッジ後方が干場になっています。

9月23日

昨日は実習生誕生会でショートケーキの振舞があり、実習生はリフレッシュしていま
した。
南東方向直近に発生した低気圧が若干遠ざかってくれたためウネリは高いままです
が、風速が落ちて操業再開しました。

9月24日

東風が安定しました。この時期らしく乾いた涼しい風で日が傾くと寒く感じるくらい
です。
5回目は160cmのメバチが揚がり揚縄班の実習生は笑顔で記念撮影しています。

 

 

 

 1~5. 実習生もだいぶマグロ延縄操業に慣れてきました。日々技術の上達が見られます。

 

 

 

 6. 水揚げ後に処理されたマグロをすぐに冷凍室に運びます。鮮度が命!

 

 7. 天測計算は続きます。             8. 乗組員さんともこんなに打ち解けられました!   

 

 9. 獲れたマグロを使った贅沢マグロ丼。    10. 漂流ゴミ観測用の偏光グラスだそうです。イカしてる!

 

11~12. ミズウオ胃内容物調査も続きます。 

 

 13,14. ミズウオの胃からは毎日新しい発見があります。本当に何でも食べるのですね・・・。

 

15. 観測・調査結果はその日のうちにデータ入力まで行います。

16. 全員で船内の壁磨きをしました。第5代進洋丸最後の航海、ピカピカにしてお別れしよう。

 

0

2A長期乗船実習 ⑥

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

9月19日

 ベーリング海方面から大きなウネリが連日届いています。とはいえ、この時期の4海
区は気温・湿度ともに低く、日中は風穏やかで安全操業しやすい環境を得ています。
実習生特にバイオ系にメバチ以外の大型魚類を見せたいところ、本日も総員頑張って
います。

9月20日

メバチの漁模様に若干良い兆しがあったのが消えてしまいました。ヨシキリザメが相
当数掛かりますが全数やさしく放流中。 
海洋大から請負い中のミズウオは稀にみる綺麗な状態で釣獲されるので、T先生はウ
キウキです。本日もウネリ高い海況の下、頑張って操業しています。

9月21日

東方に低気圧が発生したためか、高気圧の吹き出しが昨深夜から強まりました。
急きょ投縄を見送り、適水移動としています。波と風に逆らっての移動となるため
船橋に入っている実習生6名は辛そうな様子です。

 

 

 1,2. 遂にマグロ延縄操業開始!漁具を海中に仕掛ける投縄(とうなわ)は、早朝からの作業です。

 

 3. 清々しい快晴。初縄日和!

 

 4~7. 午後からは揚縄(あげなわ)。実習生は練習の成果を発揮して枝縄(ブラン)を巻きます。

 

 8. マグロが揚がると、実習生は魚体の大きさを測定します。

 

 9. メバチマグロと、はいチーズ!    10. こんなに新鮮なマグロを食べられるのは、漁業実習生の特権ですね!美味しそう・・・!  

 

 11. マグロに混じって、ヨシキリザメも現れます。  12. 野帳で漁獲の記録を正確に行います。

 

 13. 揚縄は、陽が落ちてからも続きます。

 

 14,15. 本実習では、東京海洋大学と連携し、漂流ゴミ観測や、ミズウオという深海魚の胃内容物調査も行います。実習生も懸命にデータ収集や解剖をしています。16. ミズウオの胃から出てきた端脚類(?)

 

 17. 航海の学習も並行して行います。これは国際信号旗についての勉強。18. 六分儀という器具で、自船の位置を割り出す計算(天測)をしています。

 

19,20. 操業中は機関当直も経験し、船のエンジンの停止・始動について学びます。 

 

21. 毎朝日課のラジオ体操。       22. 食当班、笑顔の4人。今日の昼食はハンバーガーですね!

0

2A長期乗船実習 ⑤

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

9月16日

今朝は曇天ながら三角波がやっと収束し、針路前方から長大なウネリを残すのみとな
りました。航海速力に戻しています。
昨夕方は恒例の実習生歓迎食事会を開催し、デッキ上焼き肉で初縄を前に英気を養い
ました。芸達者な実習生とMC田中(局長)の絶妙話芸で一同大いに盛り上がりました。
準備を整え、明朝未明から操業実習に入ります。

9月17日

台風の痕跡が消えて中部太平洋は良い凪です。本日未明に初縄を入れました。
実習生は初めての投縄作業に戸惑いながらもミスをしないよう昨日の事前指導を思い
出しながら真剣に取り組んでいます。

9月18日


初縄は凪に助けられましたが、安定したサイクルでの揚げ縄になるまでまだまだ回数
と調整が必要な状態でのスタートです。実習生は初めて見る生きた鮪に驚いている様子で
した。東京海洋大との連携を考えた生物・環境調査もスタートし、多様な調査で忙しくして
います。
 

 

1. 船内でのウイルスフリーが確認できたので、ノーマスク生活(着用義務解除)が始まりました!

 

2~7. 24時間航海当直、海洋観測、ブラン巻きの練習はまだまだ続きます。

 

 

 

8,9. 台風13号の影響による大うねりの中、懸命に操業準備中。

  

10,11. 流れてきた網漁具の下を掬うとカエルアンコウ(ハナオコゼ?)が獲れました。みんなで飼育しています。

  

12,13. 冷凍作業。-60℃の冷凍庫で操業用の餌出しをしました。さむっ・・・!

 

14~16. プランクトンネットを曳き、海水中のプランクトン(浮遊生物)を観察しました。

    

17,18. いよいよ操業目前。投縄作業や魚体測定について乗組員さんから指導を受けます。

 

19. 非常時に備えた操練①:イマーションスーツ着用。 20. 非常時に備えた操練②:ホース散水。

 

22. 実習生歓迎会に向けた準備中。

 

23~30. 実習生歓迎会と操業の決起会を兼ねて、乗組員さん達とプレートを囲み、焼き肉を行いました!

お互いに親睦を深めることができ、とても楽しい時間でした。

 

 

  

 

 

31. わが2Aが誇る元気トリオが、歌で盛り上げてくれました。

0

2A長期乗船実習 ④

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

 

9月11日

未明からやや風速が落ちました。波高も下がりましたが、向き変らず。実習生には
辛い海況と船体動揺(ピッチング)が続いています。14~15日発達北上する熱低と近
接遭遇せざるを得ないので、操業準備を前倒しで進めています。実習生は乗組員指導の下、
初めての操業準備に日々取り組んでいます。

9月12日

早朝は曇天雨模様でしたが、日が昇るに従い穏やかな明るい空になりました。
向かい風が一層収まり船酔患者は症状軽快傾向です。 
今日は冷凍作業があり、実習生も頭からつま先まで防寒重装備の上、漁艙~準備室に
入り餌の移動他実習中です。

9月13日

風向が反時計方向にシフトし始め、風速も若干上がって来ました。実習生には明日日
中に台風13号に近接しながら針路前方を横切らせる形の回避計画であることを学習を兼ねて説明して
います。
出来るだけ『荒天ささえ』の態勢に頼らずかつ東進できるようコース取りを調整中です。
今日の海洋観測では学習が深まるよう、水深200mのプランクトンネット鉛直曳を実施しています。

9月14日

現在、台風13号中心まで直線距離250マイル程と推測しています。
風速上がり、ウネリ波高2m(実習生浜辺観測。実際は3m)。実習生は午前中、ブラン
リール練習と縄箱準備を普通にこなしています。 午後は一気に波高が上がると予想しています。

9月15日

台風の足跡(△波)が強く残る水域に入りました。風速が10m/s以下に落ちる一方
で、波高く(6m)針路速力を調整中です。 大きく揺れる中、実習生は当直、食当、合羽類の準備をし
ています。荒天対応の難しい運航が続いているため、当直の事前準備や引き継ぎでは把握してお
くべき項目が多くなり大変ですが、確実な成長につながっています。

 

 

1,2. 甲板長の指導を受けながら、延縄操業で使う枝縄(ブラン)巻きの練習をしています。

 

3. ブランリールという機械を使った練習。実習生はどんどん上達していきます。

 

4~6. 漁具作製など、いよいよ本格的に操業の準備が始まっています!

 

7~10. 毎日4回、海洋観測を行います。CTDという観測機器を水深1000mまで下ろし、

水温や塩分の鉛直分布を調べます。

 

 

 

11. 航海計算中。              12. 通信長にモールス信号について教えていただきました!

 

13,14. 乗組員さんとの交流も貴重な時間です。

15. 大きなシイラが釣れました!※このあと進洋丸一同、美味しくいただきました。

 

0