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せいの学習(高等部日誌)

令和2年7月20日(月)

 高等部では、生徒の「自立」や「良好な人間関係の育成」を目指して「せいの学習」の授業をしています。「せい」とひらがなで表記しているのは「性」に限らず、「生命」や「心」について考え学んでほしいからです。高等部では、年間9回の学習を行います。内容によってはグループを分けての学習を行っています。
 今回のせいの学習では、「多様な性」について考えました。世の中には「男性」と「女性」の2つの性別しかないと認識されていました。しかし、姿や価値観など人それぞれに異なるように、人間の性もただ2つだけに分けられるほど単純なものではないことが認識されてきました。
 LGBTをはじめとするセクシャルマイノリティ(性的少数者)は調査によって幅はありますが、国内外で人口の数%~10%程度と推定されています。つまり、20人~40人のクラスなら1~2人に相当する数です。
 授業では、セクシュアリティ(性)の構成要素を5つ(身体の性、社会的・文化的な性、性自認、性的指向、性別表現)と考えて、それぞれ自分自身と重ね合わせて考えてみました。性別、性自認、性別表現、性的指向にかかわらず、自分らしく生きること、性の多様性について知り、肯定的にとらえること、セクシャルマイノリティの人権を考え、自分も多様な性を生きる一員であることに気づき、これからをどう生きるのかを考えるきっかけになってくれたらと思います。