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学校の様子
まんがづか認定こども園との交流会
10月30日(木)まんがづか認定こども園の園児たちと交流会を行いました。
朝、園児を迎えに行くと、元気いっぱいの挨拶と満面の笑顔で出迎えてくれました。学校までの道のりでは、「ねえお兄ちゃん!お姉ちゃん!」とたくさん話しかけてくれる園児たちに、生徒たちの緊張も次第にほぐれ、自然と笑顔がこぼれていきました。歩きながら手をつなぎ、楽しそうに言葉を交わす姿からは、温かな空気が流れていました。
体育館での開会式のあと、本校の生徒と職員による合奏「僕らまた」を披露しました。園児たちにとっては初めて見る楽器も多く、目を輝かせながら耳を傾けてくれました。演奏を終えた生徒たちは、園児たちからの大きな拍手を受けて嬉しそうな表情を浮かべていました。続いて園児たちによる発表では、元気いっぱいの歌声が体育館いっぱいに響き渡りました。二曲目の「幸せなら手をたたこう」では、園児と生徒、そして職員までもが一緒になって手や足を動かし、会場全体が一体となる素晴らしい時間となりました。
その後のレクリエーションでは、生徒たちが事前に企画・準備してきた「ジェスチャーゲーム」と「シルエットクイズ」を行いました。園児たちは元気よく手を挙げて回答し、出題していた生徒たちも笑顔で交流を楽しんでいました。計画を重ねてきたこの二つのゲームは大成功に終わり、生徒たちの達成感に満ちた表情が印象的でした。
交流会の後半は学校の農場でのじゃがいも掘り体験です。スタートの合図とともに園児たちは一斉に駆け出し、夢中になって土を掘り返していました。小さな手で一生懸命じゃがいもを探す姿はとても微笑ましく、あちこちから楽しげな笑い声が響き渡りました。たくさんのじゃがいもが収穫され、その日のうちに、園に届けられました。園児たちが家でおいしく食べてくれることを願っています。
最後のお別れ式では、生徒たちが心を込めて作った手作りのメダルを園児一人ひとりに手渡しました。園児たちは嬉しそうに笑顔を見せ、生徒たちの周りに集まって感謝の気持ちを伝えてくれました。生徒たちにとっても、自分たちの思いが届いたことを感じられる、心温まる瞬間となりました。
今回の交流を通して、生徒たちは、園児たちの純粋な笑顔や一生懸命な姿にたくさんの元気をもらいました。小さな手を取りながら優しく関わる中で、思いやりや責任感が育まれ、貴重な学びの時間となりました。園児たちにとっても、少し年上のお兄さん・お姉さんと過ごす時間が、楽しい思い出として心に残ってくれたら嬉しいです。
万ヶ塚認定こども園の園児の皆さん、そしてご引率いただいた職員の皆さま、本当にありがとうございました。明るく元気な園児たちの姿と、温かく丁寧にご対応くださった先生方のおかげで、笑顔あふれる素晴らしい交流会となりました。これからもこのご縁を大切にし、来年度もこのような温かい交流会が実施できることを願っています。
落花生の収穫を行いました
9月22日(月)総合の時間を使って落花生の収穫を行いました。農業指導の先生がこれまで大切に育ててくださっていた落花生です。子どもたちはもちろん、教職員の中にも「落花生の収穫は初めて」という人が多く、みんなワクワクしながらこの日を迎えました。
落花生は、地上で花を咲かせた後、子房柄(しぼうへい)が土に伸びていき、土中で実をつける少し不思議な植物です。そのため、まず地上の茎や葉を取り除き、土の中に隠れている落花生を一つ一つ丁寧に掘り出さなければなりません。なかには子房柄にたくさんの落花生が付いて出てくることもあり、子どもたちはその様子に目を輝かせていました。そして、収穫のたびに「コロン、コロン」と音を立てながらバケツに落ちていく落花生に子どもたちは大喜び。畑のあちこちから笑い声が響きました。
土からはほのかに落花生の特有の香りが漂い、秋の訪れを感じる一日となりました。今回の活動を通して、子どもたちは「食べ物ができるまでの過程」や「自然の恵みをいただくことのありがたさ」を実感することができました。収穫した落花生は、しっかりと乾燥させた後、給食でいただいたり、11月に予定されている「ふれあい祭」で販売したりする予定です。自分たちの手で収穫した落花生の味を楽しみにしています。
全校朝会が行われました
10月7日(火)、全校朝会が行われました。まずは代表生徒によるスピーチです。自分の「推し」をテーマに話を展開し、「どんなに辛いことがあっても、推しを見ると元気が出て、明日も頑張ろうという気持ちになれる」と語ってくれました。最後には、「みんなも自分を支えてくれる“推し”を見つけてほしい」という温かいメッセージで締めくくりました。聞いていた児童生徒たちも、自分を励ましてくれる存在について考えるきっかけになったようです。
続いて、先生方による講話が行われました。1人目の先生は、ご自身の妊娠期間を振り返り、体や心の変化を通して感じたことを話してくださいました。「今はどんな時期なのだろう」「これから何をしなくてはいけないのかな」「自分にできることはあるかな」と考えることや、「正しい情報を得ること」、「生まれてくる赤ちゃんのために考えていくこと」の大切さを教えてくださいました。
2人目の先生は、大学時代の経験をもとに、宮崎の方言と他県の言葉の違いについて話をしてくださいました。出雲弁では語尾が「〜だに」「〜だが」となることや、連続テレビ小説のタイトルにもなった「だんだん」という言葉の意味についても紹介してくれました。「だんだん」とは「ありがとう」という意味なのだそうです。聞いたことのない言葉の面白さに、会場は笑顔で包まれました。先生は最後に「同じ日本人でも、地域によって言葉や文化はさまざま。違いを受け入れながら人と関わっていくことが大切です」とまとめられました。
今回の朝会は、生徒・先生それぞれの経験や思いを通して、「自分を支えるもの」や「心と体・人とのつながり」について深く考える時間となりました。自分の知らない文化や言葉と触れ合うときや、将来パートナーとの間に新しい命が誕生したときには、ぜひ今日の講話を思い出してほしいと思います。
被爆体験伝承講話が行われました
9月12日(金)本校にて被爆体験伝承講話が行われ、講師に広島県から出山ひさ子様をお迎えしました。
被爆者の平均年齢は96歳となり、その経験を直接聞くことは年々難しくなっています。出山様は、実際に被爆者の体験を聞き、「伝承」という形で思いや願いを次の世代へ語り継ぐ活動を続けておられます。
この日は〈幸せとはなにか・命とはなにか・平和とはなにか〉の3つのテーマを軸に、子どもたちに語りかけてくださいました。
講話では、被爆者である鳥越不二夫さんの体験を紹介されました。鳥越さんが生まれる前から日本は戦争をしており、〈平和が存在しない毎日〉それが当たり前だったそうです。1945年8月6日、雲ひとつない青空の下、B29のエンジン音とともに原子爆弾が投下されました。その瞬間、太陽が爆発したかのような閃光と爆風が街を襲いました。秒速280mにも達する熱線と衝撃。全身に煮えたぎったお湯を浴びせられたような痛みが走りました。周囲には顔や体を焼かれた人々が「痛い」「苦しい」「水を」と助けを求めていたそうです。
鳥越さんご自身も大やけどを負われました。病院には消毒も薬もなく、お酢と小麦を混ぜたもので応急処置をされ、全身を包帯で巻かれました。死の淵をさまよいながらも、母親の子守唄だけが心の支えとなったそうです。血や膿があふれるたび、母親は毎日のように包帯を替え続けました。母親の懸命な看護のおかげで、鳥越さんは奇跡的に助かったそうです。
出山さんによれば、鳥越さんはこうおっしゃったそうです。
「幸せとは息ができること。つまり、当たり前の日々こそが幸せ」
「私は一度、原爆で命を失ったようなもの。このかけがえのない命を大切にしなければならない」
「平和とは、毎日三度の食事ができる当たり前の日常のこと」
そして、平和な世界をこれからも守り続けていくための心構えとして「周りの人を大切に思うことが平和につながる」と、強い思いを子どもたちへ伝えてくださいました。
原爆投下から80年が経った今でも後遺症に苦しむ人々がいます。そして世界に目を向けると、今もなお紛争や戦争が続いています。中東での対立やアフリカ各地での民族間の衝突など、平和とは程遠い現実の中で暮らしている人々も多くいます。このような現実は「平和を守ること」の重大さと責任を改めて私たちに問いかけているように感じます。
今回の被爆体験伝承講話は、児童生徒たちだけでなく、会場にいた教職員含め全ての人が「平和のバトン」を受け取った会になりました。これからは私たちが、それを次の世代へつなげていく責任があります。二度と同じような過ちを繰り返さないために、そして平和な日常を世界中に広めるためにも、私たちにできることは何かを考えていかなければなりません。まずは鳥越さんと出山さんがおっしゃったように「周りの人を大切にする」ことを大切にしながら、行動していきたいと思います。
じゃがいも・人参・大根を植えました
9月2日(火)の総合の授業でじゃがいも・人参・大根の植え付けを行いました。連日猛暑が続いており、この日も強い日差しの中での作業となりましたが、水分補給をしながら最後まで一生懸命に取り組むことができました。
まずは農業指導担当の先生から、じゃがいもの種芋の植え方を教わりました。穴を掘り、種芋をそっと置いて土をかぶせ、上から優しく押さえます。「植えられた」というほっとした表情を浮かべる生徒もいれば、中にはバケツに種芋をいっぱい入れてどんどん植えていく生徒の姿もあり、笑顔があふれ、和気あいあいとした雰囲気の中で作業が進んでいきました。
続いて人参と大根の種をまきました。人参の種は小さな白い丸い粒、大根の種は濃いピンク色をしており、子どもたちは「こんなに小さな種が人参や大根になるのか」「種の色が全然違う!」と興味津々。作物ごとに植え方や育ち方が異なることに驚きながらも、丁寧に作業を進める姿が見られました。最後の水やりや片付けまでしっかりと取り組むことができました。
また、ふと隣の畝を見ると、1学期に植えた茄子やピーマンが大きく育ち、収穫できるほどのたくさんの実をつけていました。自分たちで植えた野菜が成長していく様子を間近に見ることができ、児童生徒たちは達成感を感じていたようでした。今回植えたじゃがいも・人参・大根も大きく育ってくれることを楽しみにしています。
今回のこの活動を通して、野菜ごとに植え方や育ち方が異なることを学ぶとともに、協力して作業する楽しさや、自分たちの手で育てる喜びを感じることができました。今後も様々な野菜を植え、収穫した際には食堂で調理していただき、自分たちで味わったり、11月に予定されているふれあい祭での販売にもつなげていく予定です。
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