学校の様子

2016年2月の記事一覧

3・4年生と保健の授業

 今日の2時間目、3・4年生が養護教諭の先生と保健の学習をしました。今日は「思春期にあらわれる変化2」という単元です。小学校中学年から中学生くらいまでが思春期といわれています。今回は体の中で起こっている変化と心の変化について学習しました。5・6年生のにっこりトーク(話合い活動)でもみられましたが、3・4年生のにっこりトークでも、友達の意見で分からないところがあったら聞き直したり、「こういうこと?」と言い換えたりしてきちんと理解しようとする姿がみられます。どのような時でも前向きで、元気で、一生懸命な3・4年生と授業をするのはとても楽しいものです。また、担任の先生は、養護教諭の先生が説明した内容を分かりやすく言い換えてくださったり、にっこりトークでは子どもたちの意見を引き出してくださったりしました。

 保健の授業も来週で最後になります。自分の体を知り、健やかに成長できるよう一緒に学んでいきましょう。


       【やる気まんまんで、元気をくれる3・4年生です】

授業公開(5・6年生)

 今日の2時間目いじめ・不登校対策の視点に立った5・6年生の授業公開が行われました。今日は社会の授業です。5年生は「お医者さんは電子カルテを使ってどんなことを実感しているだろう」、6年生は「なぜ3回も裁判を受けることができるのか」というめあてで授業が行われました。
 5年生の授業では電子カルテのメリットを考え、キーワードを出していきました。また、デメリットにも着目して注意していかなければならないこと(個人情報の流出等)の学習もしていました。まとめでは、先生がまとめを導き出すのではなく、子どもが授業の中で出てきたキーワードをつなげてまとめを考えていました。

【今日は先生と一対一のにっこりトーク】
 
 6年生は、「なぜ3回も裁判を受けることができるのか」をにっこりトークで考えました。その中で「争い方によって判決が違う時があるので3回裁判をする」という発表がありました。すると、「『争い方によって判決が違う』という言葉をもっと詳しく教えてください」との意見がでました。この「争い方によって判決が違う」という言葉は資料集に載っていた言葉のようでした。発表した子どもがどう答えたらよいか考えていると、質問をした子どもが「『争い方によって判決が違う』とはどういうことだと思いますか?」と質問のニュアンスを変えました。そうすることで、「例えば◯◯くんが犯罪をおかしたのに、◯◯さんが犯人だと思われているというように、正しくない判決が人の見方によって出てくるということです。」と答えられていました。そして、「つまり人の見方によって判決が違うことがあるので裁判を3回するということですか?」と質問をした子どもがお返しの言葉のプレゼントをしていました。6年生のにっこりトークは言いっ放しで終わることがありません。質問をしたり、答えたり、答えた内容に対して自分なりの解釈を伝えたりする練り合いが行われています。聞いていてとても面白いにっこりトークです。日々積み重ねている話合いのスキルが身に付いているんだなぁと思いました。


【理論的に堂々と自分の意見を発表できるのは6年生の立派な力ですね】

 他の先生方の授業を見ることで、職員も学ぶことがたくさんあります。この学びを日々の授業に活かすことができるので、年間を通して行われているこの授業公開は貴重な時間です。

読み聞かせ

 今日の朝の読み聞かせは、1年生の保護者の方がお越しくださいました。この読み聞かせをするのは初めてで、どのようにしたらよいのか、どのような雰囲気なのか不安に思われていたようです。

 読み聞かせが始まると、子どもたちも保護者の方にも笑顔が溢れ、とても和やかな雰囲気で子どもたちと対話をしながら読み聞かせをしてくださいました。1冊目は「ふまんがあります」という絵本です。この絵本のシリーズ本に「りゆうがあります」という絵本や、同じ作者の絵本で「りんごかもしれない」という絵本も読み聞かせで読んでいただいたことがあります。そのため、子どもたちは今回はどのような内容なのかワクワクしている様子でした。この本は、大人が子どもにすぐに言ってしまいがちな言葉(例:「いそがしい」、「また後でね」など)をユニークな理由をつけて子どもに説明しています。例えば「夏は暑い、冬は寒いと言って一緒に遊んでくれない」という「ふまん」に対して、「冬に外で遊ぶと北極グマから北極に連れて行かれるから」とか「『早く寝なさい』と言うのは、夜、サンタさんのところからたびたび小人がやって来て、早く寝ているかチェックするから」など、クスッと笑ってしまうような理由を言います。普段、口ぐせのように言ってしまっているような言葉、少し見直してみようかなぁと思える本でした。


【大人はウインナーを2本も食べられる理由は?】

 2冊目は「ともだち」でした。「ともだちはいっしょに帰りたくなる人」、「みんながいっちゃった後も待っていてくれる人」、「言葉が分からなくてもともだち」など、その一つ一つの文章をもう一度繰り返し読んでみたくなるような本でした。先生方の中には「授業で使いたいので貸してください」とお願いされている先生もおられました。本の中にでてくる「ともだち」のようになれたらステキだなぁと思った絵本でした。

 時間の関係で残りの絵本は読めませんでしたが、その他にも2冊の絵本をご準備くださっていました。「クレヨンからのおねがい」と「だじゃれ日本一周」です。「だじゃれ日本一周」の絵本は楽しく都道府県を覚えられそうな絵本で、早速2年生は本を開いて声に出して読んでいました。「それで都道府県の勉強をしてね」と「だじゃれ日本一周」の絵本を学校に寄贈してくださいました。ありがとうございました。


【残り2冊の絵本を読みたくて子どもたちが押し寄せました】

 本日は、朝早くからお越しくださりありがとうございました。楽しく、また勉強になる読み聞かせの時間でした。

いよいよ しいたけのこま打ち

 今日の5時間目、しいたけ博士が荒谷小にお越しくださり、しいたけのこま打ちが行われました。まずはじめにしいたけ博士のお話です。


 まず、しいたけの原木の種類についてお話しくださいました。今回、原木は2種類あるそうで、ナラとクヌギの木だそうです。「ナラは繊維が縦に走っているので、菌が回りやすいです。クヌギは繊維がつぶつぶしていて菌が回りにくいです。でも椎茸がたくさんとれます。これらの木は広葉樹です。」とそれぞれの原木の特徴を教えてくださいました。また、今回使うたねごまの品種や、手をかけたほど椎茸はたくさん収穫できるとのお話もありました。

【見た目も全然違う2つの原木でした】【たねごまは「にく丸 森290号」】

 その後、子どもたちから3つ質問が出されました。
「なぜ 椎茸のことを『なば』と呼ぶんですか?」という質問には、「昔、諸塚の椎茸を福岡の大名に献上していたそうです。そこに『名葉』と書いてあったそうです。それで『なば』と呼ぶようです」とお答えいただきました。また、「たねごまが入っている袋を捨てたらいけないと家で聞いたのですがなぜですか?」とか「来年も教えてくれますか?」などの質問も出ました。来年もしいたけ博士は椎茸のことを教えに来てくださるそうです。一安心ですね。
 
 それから、しいたけのこま打ちが始まりました。しいたけ博士が椎茸たねごま用ドリルで穴を開け、子どもたちがたねごまを打っていきます。

【華麗なドリルさばきです】    【とんとん】


【手際よく打っています】【「木を押さえるとずれないよ」と教えていました】


【こま打ち用の袋 大活躍だね】【保育所生も初めてのこま打ち】

 一つのこまを穴に入れてトントンと打つ子どもや、一列にこまを入れてしまってそれをトントントントンと打っている子どももいました。家でもこま打ちをしたことがある子どもたちもいるため、スムーズに進んでいきました。

 そして、6年生はドリルを使って穴開けに挑戦です。原木に対して直角に穴をあけることや、穴と穴の間隔を保つことが大切なようです。しいたけ博士は軽々と穴を開けていましたが、それは熟練の技だからなのでしょう。実際に穴を開けようとするとなかなか難しいようでした。


【直角に穴を開けるのって難しいね】【寝かせるとやりやすいね】


   【ドリルを持っても怖がらない子どもたち】


  【次年度に向けて4・5年生もドリルに初挑戦!】


  【先生方も挑戦!「勘がいい」と誉めてもらいました】

 しいたけ博士は、「穴を開けるときには性格がでるとよ~」と話されていました。確かに、すごく慎重にする子どももいれば、おそるおそる開ける子ども、思い切りリズムよく開ける子どもなどドリルの使い方は様々でした。

 しいたけのこま打ちが終わると原木を運びました。この原木は校舎裏に置いておき、しばらくそのままにしておくそうです。すると、こまを打ったところから白い菌が出てくるそうです。そのような状態になったら原木を四角に組んでおくと教えてくださいました。(5月ごろ)


【6年生は重たい木を率先して運びます】

 椎茸のこま打ちが終わり、児童代表の2年生児童がしいたけ博士にお礼を言いました。「2年間◯◯◯先生(しいたけ博士)に椎茸のことを教えてもらいました。今年はたくさんの椎茸がとれました。来年度は僕たちが1年生に教えていきたいです」と頼もしい言葉でした。

【突然の指名でも堂々と発表】【1・2年生が愛情深く育てている椎茸】

 終わりの会の後、3年生の児童がしいたけ博士に質問をしていました。「たねごまって何の木なんですか?」という質問です。「これはブナの木でできているよ。いい質問やね~」と答えてくださっていました。また、もう一人の3年生はこま打ちをした後の木のくずの香りを確認していました。もしかしたら枕のヒントになるのかと考えていたのかな?子どもたちの木に対する関心の高さが垣間見られた場面でした。
 
 今回こま打ちしたものは、今の4年生が6年生になった秋ごろにしいたけが出てくるそうです。


【しばらくおやすみなさい】

 今日はお忙しい中こま打ちのご指導をしていただき、ありがとうございました。今年度のウッジョブでは椎茸については1・2年生が学習しており、3~6年生は知らないことばかりです。しかし、モザイク林相とか広葉樹と針葉樹など、椎茸と関連した学習をしているため、こま打ちを通して木に対する学びが深まったことと思います。また、1・2年生も自分たちが育てている椎茸の原点を振り返る時間にもなったと思います。本当にありがとうございました。

しいたけの原木

 今日、PTA会長さんがしいたけの原木を学校に持ってきてくださいました。これは荒谷小で2月22日(月)にしいたけのこま打ちが行われるため、PTA会長さんの山から切ってきてくださった原木だそうです。持ってみるとずっしり重たい原木、1・2年生も力を合わせて運びました。
 昨年度は今の1年生の保護者の方から原木をいただきました。「去年はリヤカーで運んだよね~」と1・2年生の担任の先生と2年生は懐かしそうに話していました。
 地域の方々に支えられている学校というのを今日もまた感じることができました。大切な木を切り、運んでくださりありがとうございました。大切に使わせていただきます。


【よいしょ!がんばれ!!】  【たくさんの原木です】

【22日までもう少し待っててね】