学校の様子

2016年3月の記事一覧

お別れ式・離任式

 今日は、本校を転校する3年生児童のお別れ式と離任式が行われました。
 まずはじめにお別れ式です。3年前に諸塚に引っ越してきて、たくさんの方々と関わり、諸塚が大好きになったこの3年生。あいさつでは2つのことを話しました。1つ目は「大きな声で発表できるようになった」ことです。たくさんの方々と接する中で、自信がつき積極的になったようです。今では、自分の意見をみんなに聞いて貰うことに喜びを感じている姿も見られます。2つ目は「自分からあいさつができるようになった」ことです。諸塚に引っ越してくるまでは恥ずかしいという気持ちもあり、あいさつが自分からできなかったそうです。しかし、周りの友達や地域の人たちの姿を見て、「自分も負けていられない!」と思ったそうです。そして今では、いつでもどこでも自分からあいさつができる立派な3年生になりました。この児童が諸塚をふるさとと思ってくれていることがとても嬉しかったです。

【3年間ライバルとして親友として過ごした3年生ともお別れです】

 その後、離任式が行われました。今年度は校長先生、1・2年担任の先生、3・4年担任の先生の3名が異動されます。教頭先生から3名の先生方の紹介がありました。キーワードはそれぞれの先生の「音や言葉」。

 【「音や言葉」、どんなことが思い出されますか?】
 
 まず、校長先生は「よっ社長!」という言葉です。これは校長室にあるチャレンジに掲示している子どもたちの目標が達成された時のかけ声です。達成できたら、校長室の校長先生のイスに座ることができ、子どもたちと校長先生から「よっ社長!」と呼ばれるのです。校長先生は目標もつことの大切さや、努力することの大切さを子どもたちに教えてくださっていました。
 次に岡村先生です。岡村先生からは「ポケット!」という言葉が思い出されました。運動会の練習や長距離走大会の練習の時など「ポケット!」と声を出して全ての子どもたちを応援していました。これは手をポケットに当てるような気持ちで腕を振るとより速く走ることができるという岡村先生の指導です。「いつも誰かのために仕事をされる岡村先生」という言葉にみんなが納得したと思います。
 最後に北村先生です。北村先生は表現集会の度に鍵盤ハーモニカでテーマソングを演奏してくださいました。子どもたちはその歌を歌って踊ることで楽しい気持ちで表現集会に臨むことができていました。また、運動会のスターウォーズの音楽、365日の紙飛行機の音楽、それらを聞く度に熱心に指導された北村先生の姿が目に浮かびます。

 その後、離任される先生方からあいさつがありました。
 校長先生は以前「諸塚がすごかった、ここにいらっしゃる方々がすごかった、もともとここにあったものがすごかった」とおっしゃっていました。今回のお話でも「諸塚では心と心が通じ合うことが当たり前です。この素晴らしい場所で成長できること、巣立つことができることを誇りに思ってください」とお話しくださいました。また、「諸塚の幸せを探すためにウッジョブの学習をしました。そこで逆手に見るという視点も学習しましたね。不便さは幸せに変えることができます」と、これから新たなステージに立つ子どもたちに考え方の道筋を示してくださいました。

【たくさんの宝物を残してくださいました】

 次に1・2年担任の先生です。1・2年担任の先生には夢が3つあるそうです。1つ目は息子さんのテニスの指導をすること、2つ目は書道教室に通うこと、3つ目は4月から勤務される学校を日本一の小学校にすることだそうです。きっと1・2年担任の先生ならこの3つの夢を実現できると思います。私たちも負けないように荒谷小を日本一の小学校にすべく努力していきたいと感じたお言葉でした。

【陰の仕事も進んでしてくださいました】

 最後に3・4年担任の先生です。3・4年担任の先生はこの3年間で2つの「好き」ができたそうです。1つ目は「林業が好き」ということです。林業を知らなかった3・4年担任の先生、しかしウッジョブ諸塚で林業の学習をしていくうちに、その魅力を知り大好きになったそうです。そして「林業はかっこいい」とも思うようになったとお話しくださいました。2つ目は「人が好き」です。たくさんの人たちと関わり、その人たちを「好き」になると、「がんばろう」、「大切にしよう」という気持ちが芽生えたそうです。子どもたちに「だいすき」をいっぱい作ってくださいとあいさつされました。そして困難なことでも見方を変えて、それを大好きに変えてくださいとも話されました。

【みんなに元気と笑顔をくださいました】

 それから児童代表あいさつです。今日は卒業生が中学校の制服を着て離任式に参加してくれていました。その卒業生からのあいさつです。校長先生には、難しいことを教える時の工夫を教わり、1・2年担任の先生には正直でいることの大切さ、3・4年生担任の先生には笑顔が人を幸せにしてくれることを教わったとあいさつをしました。子どもたちは先生方の特徴や言葉、そして指導の方法などをつぶさに見てくれていたことに驚きと有り難い気持ちになりました。


【大変立派なあいさつでした】

 その後花束贈呈が行われました。一言では言い尽くせない子どもたち、離れがたい気持ちが伝わってきました。


【一人一人思いを込めて別れの言葉を言いました】

 3年間荒谷小で子どもたちのために、そして地域の皆様のためにお力を注いでくださった先生方、本当にありがとうございました。先生方が残してくださった宝物を大切にして、次年度からも子どもたちの成長のため荒谷小一丸となって教育活動に取り組んでいきます。ありがとうございました。


 【これからも諸塚に、荒谷小に遊びにきてくださいね】


  【保育所生の子どもたちもありがとうございました】


   【元気でね】     【本当にありがとうございました】


【保護者の皆様 お越しくださってありがとうございました】


【新天地でのご活躍をお祈りしています】

サプライズ!

 今日の夕方、卒業式にお越しくださった写真家の方が荒谷小にいらっしゃいました。手にはたくさんの写真。この写真家の方は、卒業式の日に子どもたちの様子や卒業式の様子を写真に収めてくださっていました。その写真をプリントしてくださり、400枚もの写真を持って来てくださったのです。このサプライズに感動・感激でした。
 写真は、卒業生の分と5・6年生の担任の先生分、そして校長先生分、学校分と7セット準備してくださっていました。明日は離任式です。卒業生たちも荒谷小にやってきます。この嬉しいサプライズにきっと喜んでくれることでしょう。
 本日はわざわざお越しくださりありがとうございました。そして、写真・アルバムを準備してくださってありがとうございました。1日の終わりに嬉しいお客様でした。


    【ステキな写真ばかりでした。ありがとうございました】

吉野宮座頭神祭り

 毎年3月28日は吉野宮座頭神祭りが行われます。今日はその3月28日、吉野宮へ出かけてみました。標高が650メートル程ある吉野宮、いいお天気でしたが、風が強く参加した子どもたちも寒そうにしていました。子どもたちはこのお祭りで神楽や箕舞を舞います。また地域の方々も神楽を3番舞います。この神楽は夜神楽の時と秋祭りの時、そしてこの吉野宮祭りの時に舞うそうです。


【奉納神楽といって3番舞うそうです】【中学生と一緒に神楽を舞いました】


【箕舞 学習発表会では囃子は録音のものを使いますが、今日は生の囃子でした】

 荒谷や南川の方々だけでなく、北郷からのお客様や日南、熊本からのお客様もいらっしゃっていて、とても賑やかな祭りでした。
 神楽・箕舞が終わると子どもたちは山のてっぺんにのぼって「お別れ会」をしました。一体何が行われるのか子どもたちに聞いてみると、「地元の林業会社の社長さんが毎年プレゼントをくれます」と話をしていました。まだかまだかと子どもたちがワクワクして待っていると、地元の林業会社の方が来てくださいました。

【子どもたちのためにこの企画を毎年してくださっているそうです】

 まずは卒業生が一言ずつ発表をしました。「中学校では上下関係が今よりも厳しくなるのでそれを大切にしていきたい」、「文武両道を目指し、目標をもって生活していきたい」、「夢を叶えるためにコミュニケーション能力をもっと伸ばしていきたい」と発表しました。そして、ビンゴゲームをして景品を貰いました。

 【中学生になってもみんなの応援隊はたくさんいますよ】

 地域の方々からたくさんの祝福を受けて次のステージに上がる卒業生、いつまでも見守っています。

【お祭りで地元の婦人会の皆様が作られたおそば、手作りの温かい味がしました】

花まる修了式

 3月25日(金)には、修了式が行われました。荒谷小ではこの日は毎年、前日に卒業した卒業生も学校に来てくれます。今年も卒業生4名が朝9時頃に来てくれて、修了式にも参加しました。
 修了式では、まず校長先生のお話がありました。校長先生のお話は3つ。
 1つ目は「なせば成る」についてです。校長先生は1学期に「なせば成る なさねばならぬ何事も」が書かれたお手製のしおりを子どもたちにプレゼントしています。そして、目標をもつことの大切さを常々指導されてきました。「なせば成る」は目標につながっていること、小さな目標を達成することで自信がつくことをはなされました。これからも目標を設定する時には、あまりにも早く達成できてしまうような目標や到底達成できないような難しい目標を設定していないということをご指導くださいました。
 2つ目はあいさつについてです。これまで子どもたちの課題として学校外でのあいさつがあげられていました。「とにかく『あいさつ人間』になれ」という言葉も掲示されています。積極的な人間になるためには、あいさつをすることが不可欠であることをご指導くださいました。
 3つ目は読書についてです。今年度一番本を読んだ児童は245冊もの本を読んだそうです。読書は自分から働きかけて行うものです。本を読んで、その内容を頭で想像することで、豊かな感情や考え方が身に付くそうです。意識して読書をする児童が増えてきたことを誉めていただきました。
 これらの3つのお話から校長先生は「みんなに花まるをあげます!!」とおっしゃってくださいました。修了式の日に校長先生からそのような言葉をいただき、子どもたちは1年間がんばってきたことに自信をもてたと思います。

【「千里の道も一歩から」「なせば成る」これからも大切にしていきたい言葉です】

 次に一言発表です。1・2年生は3学期に頑張ったことを発表しました。「学習発表会で『おおきななば』をしました。その時に大きな声を出したら、卒業式でも大きな声が出ました」、「『おおきななば』では責任者になりました。まとまってできました。3年生になったら下学年の中心になってがんばりたいです」などと次の学年を見据えた発表をする子どももいました。

【来年度は新1年生をよろしくお願いしますね】

 次に3・4年生です。3・4年生は1年を漢字一文字に表しました。
◯ 力・・・一輪車で半回転がどうしてもできなかったが、練習をつづけていたらできるようになった。あきらめない力がついた。
◯ 笑・・・友達といっぱい遊んでいっぱい笑顔になった。
◯ 森・・・ウッジョブの学習で地元の林業会社の方にも協力してもらって学習したことで、森が大好きになった。

【毎日楽しく過ごした3・4年生】

 最後は5年生です。5年生は3学期に身につき始めた力を発表しました。「リーダーシップが身に付きはじめました。自分からみんなを集めて話合いができました。しかしふりかえりができていないことがあったので、これからはふりかえりをきちんとしていきたいです。」、「積極性が出てき始めました。卒業式の準備やお別れ遠足の準備など率先して行動ができました。6年生のような最上級生になりたいです」と2名の5年生が発表しました。2人とも6年生をお手本にして、その姿に近づきたいという気持ちが言葉から伝わってきました。次は自分たちがリーダーであるということを自覚している5年生、とっても頼もしいです。


【リーダーたち、頼りにしています】

 最後に、代表児童(2年生)が作文を発表しました。「1年間をふりかえって」という題の作文です。プールやかけっこ、長距離走大会など様々な行事を頑張った2年生児童、その中でも一番がんばったことはプールだったそうです。はじめは5mしか泳げなかったこの児童。その原因は手のかき方にあったそうです。そのため、手のかき方を意識して泳ぎました。すると25m泳げるようになったそうです。あきらめなければできるようになることを実感した出来事でした。これからは、あいさつを学校以外の地域や剣道の時にでも積極的にしていくことを目標にしていました。

【次年度も期待しています】

 1年をふりかえることで、できるようになったことを自分で自覚し、次のステップを考える。その繰り返しをすることで、着実に子どもたちは成長していくのだなぁと感じた「花まる修了式」でした。

 1年間、本校の教育活動にご支援・ご協力いただいた保護者の方々をはじめ、地域の方々、林業関係者の皆様、本当にありがとうございました。


【卒業生もありがとうございました】

第69回卒業式

 3月24日は、荒谷小で平成27年度第69回卒業式が行われました。この日は卒業をする4名を祝福するために、たくさんの来賓の方や保護者の皆様がお越しくださいました。体育館のステージ中央に鎮座している「ラスカル」、その隣には「亀仙人」、新しく名前がついた「ラッキー」、壁際にそっと置かれている「ベジータ」などたくさんの花々に囲まれての卒業式が始まります。


【色とりどりの花々がステージを華やかにしてくれます】【こちらは「ラスカル」】


【桜の木の下に置いているのが「ベジータ」】


【卒業式前の保護者の皆様 この日子どもたちからサプライズがあったそうです】


【「卒業式の前までに読んで」と、朝、手紙が渡されたそうです】

 「卒業生入場」という声とともに、4人の卒業生が入場してきました。堂々と前を見て入場する子、目をうるうるさせながら入場する子など思い思いの表情で入場してきました。

 昨日まで一緒に学校で勉強をして、昼休みは外で遊んでいた6年生が今日は全く違う雰囲気で座っていることに感激もあり、淋しさもありました。立腰の姿勢を崩さない卒業生、その姿にならい在校生も立腰の姿勢のままピクリとも動きません。子どもたちみんなが卒業式に集中をしていました。
 PTA会長さんのあいさつでは「ウッジョブ諸塚で身に付けられてきた力は人間力といえる」と話されていました。また、教育委員会の方のあいさつでも「先日の学習発発表会での発表は本当に素晴らしかった」と話をしてくださいました。「ウッジョブ諸塚」と銘打って進めてきた2年間の学習が子どもたちを変えたこと、それを職員だけでなく、保護者の方や地域の方が認めてくださっていることは大変喜ばしいことだと思いました。

【卒業生から手作り帽子かけ、ブルーシートが記念品としていただきました】
 
 式も終盤になり、いよいよ別れの言葉。子どもたちの言葉に気持ちが乗って、一言一言が重みのある言葉になっていました。卒業生は保護者の方へ思いを伝える時に堰を切ったかのように涙があふれ出して止まらない様子でした。家族の方々にたくさんの愛情を注がれて、大切に育てられたことが子どもたちの言葉からも、保護者の方々の言葉からも感じることができました。


【今までの思い出が甦ってきました】

 みんなで作り上げた感動的な卒業式、きっとこれからも卒業生の胸にも残る卒業式だと思います。保護者代表あいさつでは、①6年生は日本一の6年生であること②ウッジョブ諸塚で培った力を感じていること③永久に荒谷小が続いて欲しいことが話されました。子どもたちも職員にとっても、とても嬉しいお言葉でした。

【4人の卒業生 卒業おめでとう】

 卒業式後、正門前では恒例となりつつあるエール交換が行われました。今回は3年生の男子がエールを言います。伸びのある力強い声、「これからの荒谷小は任せて」と言わんばかりのエールでした。


【手をつないで歩きました】 【在校生から卒業生へエール】

【卒業生からエール 迫力満点でした】

 感動的な卒業式にしてくれた卒業生、在校生、来賓の皆様、保護者の皆様、本当にありがとうございました。卒業式を通して、子どもたちが一歩また一歩と成長していく様子を見ることができました。これからも荒谷小学校、そして荒谷小学校の卒業生をどうぞよろしくお願いいたします。


      【卒業 おめでとう】