2016年6月の記事一覧

めざせしいたけはかせ!(ウッジョブ:1・2年生)

 昨日の5校時、しいたけ博士である本校の卒業生の保護者の方がお越しくださいました。しいたけ博士は、昨年も一昨年も子どもたちにしいたけのことを教えてくださっています。
 この時間のめあては「しいたけのはなしをきいて、ぎもんをかいけつしよう」です。まずは、しいたけ博士からしいたけの作り方を教えていただきました。紅葉したモザイク林相の写真を見せてくださり、緑色の木はスギやヒノキで、茶色い木はクヌギであることを教えてくださいました。あらかじめ子どもたちは13個の質問を考えていました。
 それから、葉枯らし乾燥のことや、「ふせこみ」の仕方や「ふせこみ」をする理由、しいたけの原木を置く「ほた場」のこと、「散水・浸水」等を教えてくださいました。その中で、荒谷小の子どもたちが、去年と一昨年にこまうちをした原木2種類を見せてくださいました。去年の原木は、菌が木の半分くらいまで回っているのが分かりました。一昨年の原木は木全体に菌が回っているのがよく分かりました。それぞれの原木を臭ってみると、「なばのにおいがする!」とビックリした様子でした。


【木からしいたけの臭いがするなんて不思議ですね】

 また、菌床しいたけの話をしてくださいました。菌床を使えばどのようなきのこでも作ることができるそうです。そして、今大人気の乾燥きくらげを持ってきてくださり、子どもたちにプレゼントしてくださいました。

 しいたけの作り方を聞いた子どもたちは、その後事前に考えた質問をしいたけ博士に聞いてみました。
Q なぜこまを打った後、ねかせるのですか?
A しいたけ菌を原木全体にのばすため。2年くらい経たないと菌が全体にまわらない。また、地面の近くに「ふせこみ」をするのは、地面には適度な水分があり、それをしいたけは喜ぶ。しいたけはジメジメしたところが好き。

Q なぜ原木をたたくのですか?
A 原木をたたくと、しいたけがびっくりしてたくさんはえるから。

Q なぜしいたけの茶色いところにひびが入るのですか?
A しいたけの肉が盛り上がってきてひびのようになる。見た目がきれいだから、ひびが入ったものは高い値段がつく。

 最後にしいたけ博士からアドバイスをいただきました。昨年度こまうちをしたしいたけの原木についてです。その原木は「ふせこみ」をして、ブルーシートで覆っています。そのブルーシートを取ってあげて欲しいとのことでした。気温が高くなり、しいたけにとっては苦しい環境だそうです。ブルーシートを取って、雨に当てることでしいたけの原木は喜ぶのだそうです。
 次の日、早速子どもたちはブルーシートを取って、じょうろで水をあげていました。この原木は今の1年生が3年生になったころにしいたけがニョキニョキでてくると思います。これからもしいたけ博士に色々と教えていただきながら、しいたけのお世話を楽しんでして欲しいです。


【たくさんの原木がでてきました】【お水をちょろちょろ】

 昨日は大変お世話になりました。ありがとうございました。