学校の様子

2014年10月の記事一覧

駄賃付け唄の稽古

 今日の3校時に駄賃付け唄の稽古がありました。この稽古のために講師の先生が2名お越しくださりました。
 
 宮崎県のホームページによると、「『駄賃付け』とは、カジ皮やシイタケや山茶といった林産物を馬の背に積み、峠を越えて熊本や延岡の市場に運び、戻りにも酒や塩や衣類などを乗せて双方から駄賃をもらう、いわば村の宅急使である。『諸塚村駄賃つけ唄』はその道中で歌われた馬子唄(うた)風ののどかな仕事唄である。」とあります。
 まずはこの駄賃付け唄を全員で合唱をしました。その後、個人レッスンをしていただきました。
【1年生の頃から毎年練習をしているので、高学年の子どもたちはとても上手でした】
 
 その中で、講師の先生が駄賃付け唄を歌う時のポイントを教えてくださいました。ポイントは3つありました。
 1つ目は「息つぎ」です。息つぎをする箇所は決められています。大きく4つに分かれている
駄賃付け唄、歌詞のまとまりごとに息つぎをするようご指導いただきました。
 2つ目は「発声」についてです。口先から声を出さずにお腹から声を出すようお話がありました。また、母音(あ・い・う・え・お)をはっきりと声に出すこともご指導いただきました。また、尺八の音色をよく聞いて声を出すと音程がしっかりとれるそうです。でも歌うことに一生懸命な子どもたちは、尺八の音を聞きながら歌うことは難しいようです。
 3つ目は「はやし」についてです。はやしは、駄賃付け唄の途中で「ハイ」とか「ハーイ、ハーイ」等と言って唄を盛り上げます。はやしは、唄を覚えていないとできない、唄を引き出すようなはやしでなければならないと教えていただきました。重要な役割を担っているはやしですが、講師の先生は2年生男子のはやしを大絶賛していました。唄を引き立てるような、リズムにのったはやしができるなぁと、初めて駄賃付け唄を聞いた者にもなんとなく分かりました。
 
     【はやしに大抜擢】          【6年生は声量がすごいです】
 
 講師の先生は、1年生や初めて駄賃付け唄に挑戦する子どもたちにも「上手な顔しちょるわ」とか「さっきより上手にできた」、「ぴしゃっとできた」等と励ましの声をかけてくださり、子どもたちはやる気満々の様子でした。また、お手本となる5・6年生の唄を聞いて覚えましょうとも助言してくださいました。
 11月15日(日)には、諸塚駄賃付け唄全国大会が諸塚村で開催されます。それに向けて中央公民館での練習日も設定されているそうです。この全国大会に出場しようと思っている子どもたちはぜひ、練習に来てくださいとお話がありました。
 
【現在のところ10名の子どもたちが出場すると言っていました】
 
 今回、お越しくださった講師の先生は10月21日(火)にもご指導にきてくださいます。どうぞよろしくお願いいたします。
 

M2学習2日目(特別授業)


この日は10月10日。と言えば目の愛護デー。3・4年生の学級活動の授業はこの日にちなんで「目を大切にしよう」と言うテーマでした。当然のことながら、養護教諭の先生の出番です。そこで、養護教諭の先生は、この日の授業の流し方から、教材教具の準備まで長い時間をかけて教材研究を行いました。そして、今日の授業を迎えることになりました。もちろん、学担の先生とも綿密な打ち合わせを行いました。
まずは、導入。まばたきしている回数を、話を聞いている時、文章を読んでいる時、映像をみている時のそれぞれについて、周りの先生方に観察していただき、4名の代表児童の回数を調べました。何かに集中しているとまばたきの回数の少ないことが分かりました。
展開の段階は、まばたきと目の健康の関係について学習しました。まばたきの効果は、①目の表面を湿らせる②ゴミを流す③目に入った細菌を撃退する④瞳に栄養を与えるの4つがありました。これは、()埋めのクイズ形式で行いました。
 
 終末の段階は、実践化に向けて取り組むことを決めます。「テレビやゲームの時間を決め、意識してまばたきするようにする。」としたまとめにそって、がんばりたいことを発表しました。分かりやすい教材教具のおかげで目の健康に関する今日の学習は、子どもたちの心にすとんと落ちたと思います。意識したまばたきにこころがけ、いつまでも健康な目を保ちましょう。

M2学習2日目

 今日はM2学習の2日目です。昨日のM2学習の様子から、どれくらいの人数の子どもたちが来て、このような雰囲気で・・・など、少しだけ見通しがもてるようになり、子どもたちも職員も心に余裕をもつことができた2日目でした。
 今日の3・4校時は体育館で図工で「ゆめいろらんぷ」を作りました。これは、横長の紙に自分の好きな絵を書き、その後、絵を切り抜いて色セロハンをウラから貼り付けて自分だけの「ゆめいろらんぷ」ができるというものです。ローマ字で自分の名前を書いていたり、愛犬の絵を書いていたり、将来の夢を絵にしてかいていたりして、個性豊かな「ゆめいろらんぷ」を作り始めていました。
 
 【4人1組のグループを作って、友達の作品も見て学びながら作りました】
 
 【夢が広がる「ゆめいろらんぷ」】
 
 今日だけでは終わらないので、続きは各学校で行います。
 
 昨日は雨だったため、昼休みは体育館で遊んだ子どもたちですが、今日は運動場でめいいっぱい遊んでいました。一輪車をしたり、イチョウの木に結び付けてある綱に揺られたりして、荒谷小でしか遊べない遊びをして楽しんでいる子もいました。運動場にいる子どもたちの数を見てお祭りみたいだなぁと思いました。
 
 【サッカーをしている子どもたち】
 
 
 5校時は学級活動を体育館で行いました。今日は「目を大切にしよう」という題材で、まばたきと涙の関係から目の健康について考えました。目の愛護デーの今日、自分の目を大切にする生活を考えるきっかけになればいいなと思います。
 
 【みんな元気に発表しました】
 
 そして、今日もやってきたお別れの時間。この時間はやっぱりさみしいです。でも、10月31日には社会見学遠足があります。学年によって遠足に行く場所は違いますが、すぐにまた同じ学年の人とは会えます。この2日間で他校のお友達と仲良くなった人もいると思います。31日、楽しみにしていてね。
 
              【2日間ありがとうございました】 
 
【今日も近くに行ってお見送り】       【またね。遠足で会いましょう】
 
 

荒谷小での初めてのM2学習

 今日は、M2学習が行われました。低学年は七ツ山小、中学年は荒谷小、高学年は諸塚小で1日学習をしました。
 今年度荒谷小で行われるM2学習は今日が初めてでした。諸塚小、七ツ山小、荒谷小の3・4年生を合わせると37名になります。いつもは児童数14名の荒谷小に37名もの子どもたちが集合すると大変にぎやかで、雰囲気も変わります。元気な3・4年生が1日荒谷小で、楽しく勉強をしました。
 2~3校時は3・4年生全員で体育館で体育を行いました。単元は「ミニ運動会をしよう」です。今年度の運動会はすでに経験している子どもたちですが、団長の経験がある子どもはいません。運動会には団長さんはいなくてはならないものですので、3・4年生の中で団長やリーダーを決め、エール交換の練習をしたり、団を1つにするための声かけを学んだりしました。そして、体育館で入場行進からはじめて、開会式・エール交換等、本番さながらのミニ運動会でした。
 
【全力をつくすために手がかりとなるものを全体で確認しました。】【徒競走の様子】
 
 台風の目は見たことがあるけれど実際にしたことがない子どもたちもいて、台風の目のルールを教わりました。
 
    【団に着いたら真ん中の2人は急いで後ろに走っていきます】
 
 その後、玉入れや綱引きもしました。これは、運動会でも経験している子どもたち。スムーズにそして一生懸命取り組んでいました。団技に勝つと小優勝旗がもらえるので、熱が入ります。
 
 【ぜーんぶ入るまで入れるぞ~】    【綱引きは学年別に行いました】
 
 最後は全員リレーを行い、全6種目を終えました。閉会式では成績発表も行いました。今回のミニ運動会の優勝は赤団でした。
 悪天候のため体育館のミニ運動会でしたが、子どもたちはもっている力を十分発揮し、楽しんでいるようでした。今回の経験が、高学年になって学校を引っ張っていく役割を担った時に役に立つことと思います。
 
 給食は晴れていれば外で食べようかと計画していましたが、雨が降ったりやんだりしていたので、教室で食べました。いつもとは違う配膳の方法だったり、台ふきの場所が分からなかったりして戸惑っている子どももいましたが、すぐに慣れてしっかりと準備をしていました。
 
【4年生:グループに分かれて】    【3年生:みんなで顔を合わせて】
 
 
 4年生の5校時は、浮沈子(ふちんし)を使った授業でした。ペットボトルに水を入れて、その中に浮沈子をいれてキャップを閉めます。そして、ペットボトルを手で押すとその浮沈子が浮いたり沈んだりします。その科学の不思議に子どもたちは興味津々でした。
 
      【わ!沈んだ~】        【下校する前も沈めたり浮かせたり・・楽しいね】
 
 
 あっという間に、諸塚小と七ツ山小の子どもたちがバスで帰る時間になりました。学校に残っている子どもは荒谷小の3・4年生3人だけ。ちょっぴりさみしくなりました。
 
【全員で学校にあいさつをしました】      【名残惜しいね】
 
 明日はM2学習2日目です。また、諸塚小と七ツ山小の3・4年生が荒谷小に来てくれます。楽しみにしていてくださいね。
 
 その後、16:00頃に1・2年生と5・6年生が帰ってきました。ぐったりとしている5・6年生。今日は陸上教室があって、お疲れの様子でした。1・2年生はいつも通り、弾けんばかりの元気を持って帰ってきてくれました。みんなが帰ってきて、ホッと一安心、やっぱり荒谷小はいいですね。
 
 
 

笑いいっぱいの読み聞かせ

 今日の朝の時間は、地域の方が読み聞かせに来てくださいました。諸塚村の図書館で5冊も借りて来てくださって、まずは大きな絵本を読み聞かせしてくださいました。「あるのかな」という絵本です。
 「デコレーションケーキにおでこはあるのかな?」とか「あめだまにめだまはあるのかな」とか「おおかみにかみのけはあるのかな?」など言葉遊びの要素が入った絵本で、低学年の子どもたちは「おでこはな~い!」と言ったり、高学年の子どもたちはクスッと笑ったりしていました。
 
 【インパクト大の「あるのかな」でした】

 次に残りの4冊を見せてくださり、「どれがいい?」と子どもたちに尋ねられました。「だんご!」とか「さんま!」、「ねぞう!」などの言葉が飛び交い、2冊目は「いろいろだんご」という絵本を読んでいただきました。
 「いろいろだんご」には3色団子やみたらしだんご、月見だんご、さくらもちなど様々なお団子等が出てきます。「みたらしだんごのとろろんとした所がだいすき~」と話す子どもたちもいました。食欲の秋です。食べ物にスポットを当てた絵本にはとてもいい反応が返ってきました。
【子どもたちの一番人気はみたらしだんごでした】
 
 3冊目は「ゆみちゃんはねぞうのわるいこです」という本でした。一見、落ち着いた装丁の本ですが、この日一番子どもたちが笑った絵本でした。ねぞうの悪いゆみちゃんを、ぬいぐるみのおおぐまくんが「よいしょ」と言って元に戻してあげようとするお話ですが、なかなかうまく元に戻してあげられません。とうとうおおぐまくんは疲れてしまいます。そのおおぐまくんの奮闘ぶりに子どもたちは笑いながら応援していました。
 
 【ねぞうの悪い子はいないかなぁ?】
 
 4冊目は「とてもおおきなさんまのひらき」でした。これも子どもたちが楽しみにしていました。これは、お店3件分くらいの大きさがあるさんまのひらきを買った人のお話です。この大きなさんまのひらきを食べようとすると、さんまがある行動を起こします。さんまの次はするめ、その次はたい焼き、最後はカニが出てくるこのお話、興味があったらぜひじっくり読んでくださいね。
 
 最後は「おかあさんすごい」でした。読み聞かせをしてくださる地域の方が、「お母さんってすごい?」と子どもたちに尋ねると、「う~ん・・」とか「まあまあ」とか「器用だからすごい」などの反応が返ってきました。きっと子どもたちが見ていないところで、お家のことや子どもたちのことをしているから、あまり子どもたちには実感がないのかもしれませんね。
 この絵本では、なぜお母さんはお料理が作れるのだろう、色々なことを知っているのだろう、力もちなんだろうということが書いていました。「お母さん」を経験している人は「そうそう!」と共感できる、そして少しジーンとくるお話でした。
 
【お父さんやお母さんが頑張れるのはあなたたちがいるからです】
 
 今回5冊の絵本を選ばれる際、村の図書館で荒谷小学校の保護者の方が借りていない本をチェックして選んでくださったそうです。子どもたちに絵本を楽しんでもらうためにお時間を割いてわざわざ図書館に足を運んでくださり、そのような心遣いまでしていただいて本当に有難いことです。今日も5冊の本と子どもたちが新しい出会いをしました。読書の秋、これから学校の図書室や村の図書館に子どもたちが足繁く通ってくれるのではないかと期待しています。
 
 お忙しい中、子どもたちのためにお時間を作ってくださり、ありがとうございました。朝からたくさん笑っていいスタートが切れた子どもたちでした。