学校の様子

ノート・レポート 指導教諭の技

ある日の6年算数少人数指導の時間です。
猪野指導教諭が授業をしていました。

黒板には、7つほどの課題が書かれていて、子ども達は
1から順番にチャレンジしています。
7つもありますから、一つ終わってもすぐ次に課題に取り組まないと終わりません。
子ども達は緊張感をもって必死に取り組んでいます。
とても集中しています。

1番目の課題は、昨日取り組んだ課題です。
それに先生が目を通して、採点の上指導箇所を見付けて、一人一人呼び出します。
その場で丁寧に指導し、場合によってはやり直しをさせ、再度持ってこさせます。

個別指導をするために、
「終わったら持ってきなさい。」と指示を出して持って来させると、
得てして長い行列ができてしまいます。
丁寧に指導すればするほど、その列は長くなってしまうのです。

並んでいる間、子ども達は何も学びがありません。
言わば「空白の時間」です。
できるだけこの「空白の時間」を少なくできるのがベテランの技なのです。

猪野先生のこの指導では、
丁寧に指導し、なおかつ行列を作っていません。
何気ない場面でしたが、指導教諭の技を感じた場面でした。
指導教諭の技