【生徒会】令和5年度 生徒会立会演説会・選挙

 令和5年9月21日(木)の3,4校時に新生徒会役員選挙に伴う立会演説会及び投票が行われました。3年生で構成された選挙管理委員会の進行で、選挙管理委員長の挨拶後、整然としたなかで、14名による演説が始まりました。1年生、2年生ともに7名ずつの演説でしたが、さすが2年生という印象を受けました。

 校長からの話は以下のとおりです。

「まず、高千穂中学校のために、生徒会役員として自分から意欲的に働こうとする気持ちをもっている人がこんなにたくさんいることをとてもうれしく思います。立候補した皆さん、その積極的な姿勢は素晴らしいですね。生徒会活動は、学校で行う教育活動の中では、特別活動という重要な活動の一つに位置付けられています。この特別活動が盛んな学校は活気があり、生き生きとしています。そして生徒会活動がしっかりできている学校は、全体的に規律があり、生徒と先生方の関係がよく、PTAや地域の方々が一緒になって、学校を盛り上げている傾向が強いです。すなわち、学校としての「場の力」が備わっているということです。先ほどの14名の立候補者による演説や先日のお昼の放送による推薦責任者の主張等で、立候補者の特徴や立候補の理由、公約等を聞くことができました。この選挙で生徒会総務の5名が決定しますが、高千穂中学校をあなたのめざす学校にするために、生徒会役員としてどのようなことに取り組むのか。その取組を実行するために、どのようなプランをもっているのか。投票する生徒の皆さんは、これらの質問にしっかりと答えられる候補者を選んでください。なぜならば、生徒会役員は学校のリーダーだからです。リーダーには、誰にも負けない高千穂中を愛する気持ち、困難な課題にチャレンジするたくましい精神力、多くの人を動かす力等が必要です。周囲の意見に左右されず、皆さんのリーダーにふさわしい人を選びましょう。そして生徒会は、皆さん一人一人がメンバーです。みんなで選んだリーダーをみんなで支えてください。そのために、生徒会がみなさんのために何をしてくれるのかを待つのではなく、みなさんが生徒会のために何ができるのかを考えるようにしましょう。それからもう一つ。この生徒会役員選挙やその後の生徒会活動には、「有権者」として、選挙権をもち、政治に参加することへの意識をもつきっかけにしてほしいというねらいもあります。みなさんは18歳になると有権者になります。自らの意思を政治に反映させることができる日は、そう遠い先の話ではありません。それまでに政治に参加する意識を備えていくことが必要です。そのため、民主主義の基本である選挙を正しく理解できるよう、学校の生徒会役員選挙を、実際に一般社会で行われている選挙に近い形で行います。選挙の告示をはじめ、公正、円滑に選挙を進めるための選挙管理委員会の活動や立候補者の選挙運動等を通して選挙活動を行い、投票も実際の選挙で使用している『投票箱』や『投票記載台』等の選挙道具を高千穂町選挙管理委員会からお借りしています。これからの社会は、国境を越え、様々な国の人たちの考え方や価値観を地球規模で考えていく、グローバルな社会となります。学校はもとより、新聞やニュース等、様々な情報をもとに自分で考え、判断し、行動を決断できるよう、しっかりとした自分の意思がもてるようになってほしいと思います。今回の生徒会選挙が「有権者」としての意識をつくるきっかけになることを願っています。最後になりますが、もし、今回の選挙で残念ながら当選しなかったとしても、自から立候補をしたということ自体とてもすばらしく、立派なことです。結果にかかわらず、大きな拍手を送りたいと思います。以上です。」

 その後の投票準備から説明、及び投票もスムーズに行われました。この後、開票が行われます。9月25日(月)には当選者が発表され、新生徒会が組閣され、10月11日(水)に正式発表となります。