【校長室】第79回入学式校長式辞
式辞
柔らかな春の光が降り注ぐこの佳き日に、高千穂町長 甲斐宗之様、高千穂町教育委員会教育長 戸敷二郎様をはじめ、多数の御来賓の皆さまの御臨席を賜り、高千穂町立高千穂中学校第79回入学式を盛大に挙行できますこと、心より感謝申し上げます。
75名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。保護者の皆さま、本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。わたくしたち教職員・在校生一同、皆さんの入学を心待ちにしておりました。
新入生の皆さん、昨日の夜は眠れましたか?今、どのような気持ちですか?緊張、不安、期待など様々な思いで、今、入学式に臨んでいると思います。両隣に座っている人と顔を合わせて見てください。それぞれに思いの違いはあっても、みんな同じ気持ちです。これから、楽しいこと、うれしいことがあったときは分かち合い、辛いことやきついことがあったら、励ましあい、支えあえる仲間であってほしいと思います。
さて、本年度より高千穂町の中学校は高千穂中学校の1校となりました。ここ約20年間で5校から1校になりました。私たちが常に考えなければならないことは、地域の方々の願い、思いです。私たちは地域の方々に支えられています。中学生がいるいないにかかわらず全世帯から後援会費として支援いただいています。登下校の時には横断歩道等で見守りをしていただいています。総合的な学習の時間をはじめ、学校の授業等においてご指導、ご講話いただいています。
これらのことは決して当たり前のことではありません。物資両面から支援いただいている地域の方々に私たちができることを今まで以上に考えていかなければならない一年にしなければなりません。みんなで考え、取り組み、そして、高千穂中学校が地域の方々を元気づけられるようにがんばっていきましょう。
新入生の皆さんに向けて、一つお話したいことがあります。在校生の皆さんには始業式と同じ話になりますが復習のつもりで聞いてください。
新入生の皆さんは、物理学者のアルベルト・アインシュタインを知っていますか。一般相対性理論などを発表し、ノーベル賞も受賞した天才物理学者です。そのアインシュタインの言葉に「大事なのは問いかけをやめないことだ。好奇心には存在意義がある」という名言があります。伝えたいのは、皆さんに「問い」をもって学んでほしいということです。
勉強面において、先生から聞いたことを覚える、問題を解くだけでなく、なぜそうなるのか、本当にそうなのかを自分で考え、友達や先生に聞き、友達と一緒に考え、自分の考えを述べてください。総合的な学習の時間に講話を聞いたり、施設見学に行ったりしますが、なぜ?どうして?と、問いを持ちながら話を聞いてください。そのことが、学ぶ楽しさにつながり、学ぶ意欲になり、結果、いろいろな力が身に付きます。
勉強だけのことではありません。部活においても、早いボールを投げたいとか、狙ったところに打ちたい、もっと上手に演奏できるようにしたいなど、うまくいかないところがたくさんあると思います。そんな時に、なぜ、うまくできない、上手にできている人はなぜできる?顧問の先生からもらったアドバイスはなぜそうなの?など、できるようになるためには、顧問の先生や仲間からのアドバイスを言われたとおりするだけでなく、なぜそうするのかを理解することで、本物の「できた!」につながっていきます。
さらには人間関係もです。友達とぶつかることがあったとき、「もう、あの人は嫌い!」と思うのではなく、「なぜ、あんなことを言ってきたんだろう」、「どうしたらわかってもらえるだろう」と「問い」をもってください。相手の気持ちを考えることは大切なことであり、解決の糸口になるかもしれません。
では、なぜ、「問い」をもつことをしてほしいのか?先ほど話した「いろいろな力が身に付く」とはどんな力なのか?これは、在校生も含めた皆さんへの問いです。これから、いろいろな「問い」や「疑問」を日々見つけてください。
保護者の皆さま、わたくしたち教職員は、お子様の限りない可能性を大切にはぐくみながら、保護者の皆さまとしっかり連携し、地域の方々とともに、お子様の力を最大限に伸ばすよう、精一杯努力してまいります。何卒、皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
結びに、本校の教育に多大な御支援・御協力をいただいております御来賓の皆さまに、感謝申し上げますとともに、新入生75名の健やかな成長と活躍を願い、式辞といたします。
令和7年度グランドデザイン
令和7年度生徒会スローガン
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〇 荒天時に関するお願い
大雨や台風、大雪その他様々な事象により生徒の身の危険があると判断される場合は、たとえ休校などの措置連絡がなくても、無理に登校させたりすることのないようにお願いいたします。学校との連絡が通じる時間帯に、連絡していただければ柔軟に対応していきますのでご理解ください。まず、お子様の身の安全を確保することを最優先した対応をよろしくお願いいたします。
【地震発生時の登下校マニュアル】
◎ 南海トラフ地震の発生が心配される中、本マニュアルをもとに各学級でどのように行動すればよいのか。各家庭での決まりや約束などを決めておくことなどを確認しました。各家庭におかれましても、万が一の場合にどのようにすればよいのかを話し合ったり、決めたりする機会にしてもらいたいと思っています。なお、本マニュアル(データ)は、マチコミメールで送付いたしますので、ご確認ください。