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【校長室】令和7年度第1学期始業式 校長挨拶

今年度、南部教育事務所より赴任してまいりました西田浩司と申します。新年度のスタートにあたって、始業式にて以下の話を生徒にしました。

    おはようございます。今日から新年度が始まりました。

 今年度の高千穂中学校は、上野中学校から来た皆さんと一緒に、学校生活を送ることになり、新たな伝統を築いていくことになります。上野中学校から来た皆さん、いろいろと不安があるかと思いますが、新たなところでスタートすることに緊張するのはみんな一緒です。私も、この高千穂中に今回赴任してきて、そして初めての校長です。ドキドキしています。務まるかなあ、大丈夫かなあととても不安です。そんな時に助けてくれるのは周りの先生方です。4月1日からの4日間、多くの先生方からいろいろと学校のことを教えてもらい、先ほど新任式で紹介された先生方も以前からおられる先生方から教えてもらい、一緒に新学期の準備を進めてきて、少しずつ不安が取れてきているのではないかと思います。昨年度から高千穂中学校に在籍している皆さん、まずは、上野中学校から来た仲間が、緊張した中で今日を迎えていることを一緒に感じて、そしていろいろなことを教えてあげて、一緒に学び、遊んでください。

 新年度に向けて、一つだけお話しします。それは、皆さんに「問い」をもって学んでほしいということです。

 授業において、先生から聞いたことを知識にしていく、問題を解くだけでなく、なぜそうなるのか、本当にそうなのかを自分で、もしくは友達や先生に聞き、友達と一緒に考え、自分の考えを述べてください。総合的な学習の時間で講話を聞いたり、職場体験する中で、なぜそうなのか、その視点をもって、話を聞いたり、体験したりしてください。そうすることで、学ぶことの意欲につながり、学ぶ楽しさにつながり、その結果が学力の向上にもつながってくるはずです。勉強だけのことではありません。

 部活においても、ボールを早く投げたいとか、狙ったところに打ちたいとか、うまくいかないところがたくさんあると思います。そんな時に、なぜ、うまくできない、上手にできている人はなぜできる?顧問の先生からもらったアドバイスはなぜそうなの?など、できるようになるためには、顧問の先生や仲間からのアドバイスを言われたとおりするだけでなく、なぜそうするのかを理解することで、本物の「できた!」につながっていきます。

 さらには人間関係もです。友達とぶつかることがあったとき、「もう、あの人は嫌い!」と思うのではなく、「なぜ、あんなことを言ってきたんだろう」「どうしたらわかってもらえるだろう」と「問い」をもってください。相手の気持ちを考えることは大切なことであり、解決の糸口になるかもしれません。

 ここで皆さんに質問です。高千穂中学校の校内にはなぜ、ミラーがありますか?いつくありますか?なぜ、そこについていますか?当たり前と思っていることも、よくよく考えてみると疑問に思うことが生活の中にたくさんあります。

 物理学者のアルベルト・アインシュタインの言葉に「大事なのは問いかけをやめないことだ。好奇心には存在意義がある」という名言があります。いろんな?(はてな)をこれから、日々見つけてください。