【校長室】ジレンマ
令和5年度西臼杵地区中学校総体が終了した。運動部にとって数ある大会の中で花形といえるこのスポーツの祭典では、毎年数々のドラマが生まれる。本校からも多くの生徒が県大会への切符を手にした。彼らの活躍を大いに期待したいところである。
昨年秋の中学校秋季大会の結果が良くても、それが参考にならないほど、中学生の約半年間の成長たるやめざましいものがある。また、夏の中学校総体では、3年生にとって負ければそれが中学最後の試合、というプレッシャーの中で戦う。
そして、スポーツには勝ち負けがつきものである。選手、リザーブ(補欠)、応援等、参加の仕方は様々であるが、この現実から逃げることはできない。「勝敗にかかわらず、悔いの残らないように・・・」と試合に送り出すものの、できることなら勝たせてやりたいと思うのが親心であろう。私も一保護者として、また顧問として部活動に長く携わってきた者として、その気持ちは痛いほどよくわかる。もちろん、勝つことがすべてではないし、負けたからこそ学べることもたくさんある。そういう経験ができること、それこそが教育というものだと思う。
とは言え、試合が終わった後、負けてしまったチームや選手に何と声をかければよいのだろうかといつも悩んでしまう。勝利すれば、かける言葉はいくらでも思いつきそうだ。では、負けてしまった場合には?!
勝っても負けても、子供たちの今後に生かすことができるような声掛けができるのが理想ではあるけれども、これがなかなか難しい。私にとって本当に胸が痛くなる瞬間である。
さて、陸上競技は、延岡・日向・東臼杵・西臼杵の4地区合同で開催した。雨の中ではあったが、それでも新記録が続出し、素晴らしい大会となった。閉会式での講評を任されたのは私であった。話した内容は次のとおりである。
「・・・ただ一つだけ言えることがあります。それは、結果がどうであれ、これまでの努力に意味のないことなど一つもないということです。0コンマ数秒の、あるいは数ミリ、数センチのわずかな差で県大会出場を逃した選手は、本当に悔しくてたまらないかも知れませんが、すべてにおいて意味のないことなど一つもないと私は思います。ですから、これらの結果をしっかり受け止めてください。それが次の新たな目標に向けてのスタートになりますので、心の切り替えをきちんとしていきましょう・・・。」と。
実は、直前に本校がわずか1点差で総合優勝を逃してしまった事実を知らされていた。その中での講評は、正直複雑な気持ちでいっぱいであった。前大会8本だった優勝旗も今大会は3本・・・。考え抜いた言葉を並べながら、いやいやどうして、勝ち負けにこだわって悔しがっているのは、他でもない私であった。子供たちに向けた講評内容のつもりであったが、結果的には自分自身にも向けた言葉になった。やはりこの程度の声掛けではまだまだ不十分なようだ。
大会結果を糧に子供たちがさらに成長していけるように、何と声をかければ良いのか・・・。
私の人間修行はまだまだ続く。
令和5年6月12日(月)
教室配置 教室配置.pdf
校時程 通常校時程.pdf
校時程 委員会校時程.pdf
〒882-1101
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井939番地6
TEL 0982-72-4121
FAX 0982-72-4122
【8月9日(金)】
8月8日(金)夕方の地震の発生に伴い、校舎や設備等の安全確認を行ったところ、現段階で被害は確認されていませんが、運動場の南側は高千穂峡の真上に当たる場所です。
つきましては、安全が確認されるまで、以下のとおり、原則使用を禁止しますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
〇 運動場南側 当面の間使用禁止
〇 自転車置き場 当面の間職員駐車場へ
〇 陸上部部室 当面の間使用禁止
なお、詳細が決定次第、あらためて連絡いたします。
校長
A時間割
〇 荒天時に関するお願い
大雨や台風、大雪その他様々な事象により生徒の身の危険があると判断される場合は、たとえ休校などの措置連絡がなくても、無理に登校させたりすることのないようにお願いいたします。学校との連絡が通じる時間帯に、連絡していただければ柔軟に対応していきますのでご理解ください。まず、お子様の身の安全を確保することを最優先した対応をよろしくお願いいたします。