日誌

学校の様子

ひのかげ近未来会議


11月9日(月曜日)に日之影中学校体育館で「ひのかげ近未来会議」を開催しました。

日之影中学校では本年度より、
「ふるさと日之影への誇りと愛着を持ち、自分の未来に向けて行動できる人材の育成」
を目指し、地域との協働によるキャリア教育を推進しています。
その一環として、中学3年では、日之影町の中山間地的課題の解決テーマを探究する学習
「ひのかげ近未来会議」に取り組んでまいりました。

「高齢福祉の充実」「交通利便化」「観光活性化」「移住促進」「農業振興」
という5つのテーマ(ターゲット5)について、町役場や保健センターの方々にも御協力いただき
対話や協議を重ねる中で、生徒たちが当事者意識を持って主体的に学びを深めてきました。

本日は、今まで御協力いただいた町民の方々をはじめ、役場や議会などの来賓の方々やメディアも入り、
多くの方々にご観覧いただく中、グループごとにプレゼンを行っていきました。

各グループの思考をこらしたプレゼン内容に会場では
何度も笑い声が上がり大変盛り上がっておりました。

「高齢者福祉の充実」グループでは、VR活用の実現に向けて、
サンルームに実際に出向いてお話を伺って気づいたことや、
施設利用者の方に見てもらうために制作した映像を見せてくれました。
生徒のご年配の方への思いやりの深さが見えました。



「交通の利便化」グループでは町民なら共感できる
「日之影あるある」をコント仕立てで披露し、
コミカルかつ観覧者にわかりやすいように解決策の提示へとつなげていました。



「観光活性化」グループではスタンプラリーや御朱印帳を
日之影町にある神社と観光スポットを絡めた、
町全体に観光客が行くための解決策を提示してくれました。
新海誠監督に手紙を書いて送るなどの行動力には驚かされました。




「農業の振興」グループでは、
会場に認証野菜の展示コーナーも作られていました。



認証制度を受けたピーマンを実際に食べてみた津隈蒼侑くん

かじった瞬間、会場には瑞々しいピーマンの音が響き

「うーん!美味しい!」

敵な笑顔とともに日之影の野菜のおいしさを伝え、会場を盛り上げていました。

「移住促進」グループでは移住者の現状、年齢層など様々なデータを収集し、
他県での取り組みなども参考にしながら移住者と地域の方との「人とのつながり」について発表していきました。




どのグループのしっかりとした探究内容やそれに対する解決策の提示、
なによりも堂々とした発表っぷりに感心させられるばかりでした。
プレゼン後、大人の方々にも生徒の中に混じってもらい、フリートークをしながら
「日之影町に今後どんな町になってほしいか」を語っていきました。




自分の町の未来について大人とも堂々と意見を交わす姿や、
自分の意見に根拠をもってしっかりと発言する姿からは
今後この町を背負っていくという決意が見えたように思います。



今回、約半年の期間生徒はふるさとである日之影町の課題と真っ正面から向き合い、
地域の方々と協働しながら、その解決に向けて主体的に探究するという貴重な体験を行うことができました。
活動を通じて、それぞれが今後の自分の生き方や、
ふるさとに対する誇りや愛着などを一層深めることが出来たと感じております。

ご支援、御協力いただきました皆様にあらためて御礼申し上げます。