お知らせ
◆理数探究基礎+理数探究
普通科における科学的探究活動については,第Ⅱ期の本格実施を目指し,今期5年間で計画的に拡充させていく予定。昨年度までは,「総合的な探究の時間」(各学年1単位)で,都城市役所と連携した地域課題解決型探究活動である「郷土探究」を実施していました。従来型の「総学」では,高校1年次は,探究スキルを身につけるためのミニプログラムを,高校2年次には地域の課題解決型探究活動を,3年次には2年次の活動と自身の進路目標との融合を意識したレポート作成を行ってきました。しかし現状は,主の活動である「郷土探究」においても,実地調査も検証機会も少なく,科学的な裏付けを伴わない,発想のみで結論を導き出す浅い探究活動にとどまっていた現状がありました。
そこで,人文系の探究活動であってもデータの正しい活用やグラフ化,さらには統計学的視点での分析まで発展させるためにも,第Ⅰ期1年次から「総合的な探究の時間」を「理数探究(基礎)」へ代替し,実施時間も1年次に2単位,2年次に2単位,3年次に1単位設定し,より科学的視点の育成に主眼を置いたプログラムを実施します。探究プロセスの定着や,統計的分析方法やデータのグラフ化などを習得することで,人文系の探究活動から人文社会科学系の探究活動へ進化・発展させていきます。また,今後は研究テーマについても,理数科が行う科学的探究活動の選択も可能とし,その乗り入れ方法について研究していきます。