令和6年度

学部・学科講座[高1・2生対象]

2022/09/27

 学部・学科講座[高1・2生対象]

9月22日(木)に学部・学科講座を実施しました。
全体講演会は、宮崎国際大学学長で本校のスーパーサイエンスハイスクールの運営指導委員長を務めていただいている村上昇先生に『脳を知って、探究型学習に役立てる』という演題で行っていただきました。これからの教育では「自ら課題を見つけ、自分で解決する能力を養うこと」いわゆる探究活動が重要となることを前提に、まず「新しいことを知ることは楽しい」をテーマとして「様々な動物の生態と脳の関係」、「人間の脳の進化と機能について」、「勉強を通して前頭前野の非認知能力を鍛える」といった内容について話していただきました。次に「新しいことを見つけることは楽しい」をテーマに、村上先生ご自身の「食欲」に関する研究について説明していただきました。その研究の一つ一つが小さな疑問の「なぜ」「どうして」に始まり、仮説設定や検証実験を繰り返しながら「人間と動物の食欲について」や「空腹情報ホルモン(グレリン)」など、新たな発見に結実したことを伝えていただきました。70分間があっという間に過ぎ、「脳が喜ぶ」講演となりました。
全体講演会の後、21の系統別講座を実施しました。5講座はオンラインで、16講座は対面で実施させていただきました。生徒の感想には「かけるだけで豚の体重を視認できるメガネの開発秘話を聞き、地域性あふれる研究に魅力を感じた(工学系・機械知能工)」「犬の心臓病を診断する際にドップラー効果が使われているのを知って驚いた(農学系・獣医)」「薬の世界ではA:吸収、D:分布、M:代謝、E:排泄→ADME(アドメ)が大切で、薬剤師は患者さんのADMEを見極め、薬物治療に挑む職業だと知った(薬学系)」「学びには『Listening(聞くではなく聴くこと)、Seeing(良い例を見ること)、Doing(自分で実際にやってみること)、Adjusting(調整すること)』が大事だと知った(国際文化・国際関係学)」といったものが見られ、大学の本格的な講義に緊張感を持ちながらも楽しく受講できたようです。「学問研究に対する視野が広がった」「大学での研究が楽しみになってきた」「自分の進路を具体的にイメージすることができた」といった感想もありました。また、「私たちのSSHの研究を将来生かしてみたい」といった感想も見られ、探究活動の充実につながるいい機会となったようです。大学における学びのイメージが明確になり、進路意識の高揚につながる大変充実した学部・学科講座となりました。

全体講演 講座の様子①

講座の様子② 講座の様子③

講座の様子④ 講座の様子⑤

講座の様子⑥ 講座の様子⑦