令和4年度 2B長期乗船実習
2B長期乗船実習の様子⑧
進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。
7月7日(木)
視界ゼロの三陸沖を無事に走り抜け、函館港外に到達しました。台風回避策により、
運行と作業日程を度々変更しながらも、操業の片付けは今日の魚艙洗いで一段落しました。
実習生は海域によって気温水温が全く異なる事に気づいているでしょう。
実は煙突内にゴミ焼却用のボイラーがあります。 今日はゴミ焼却用ボイラーまわりの大掃除でした。
7月9日(土)
連日、天候安定しません。台風4号崩れの低気圧が広範囲に影響し風速が大きく変わります。
昼前に抜錨し港外に出たので、波を被っています。
午後は訓練記録簿の積み残し項目、非常操舵訓練を行います。
天候の悪い日は船内清掃を念入りに行います。 船齢15年とは思えないほど磨き上げています!
7月10日(日)
肌寒い日が続いていますが、沖合いの荒天の影響なく、避泊を続けています。
実習生は午後のプロジェクト学習発表に向け、資料準備と発表の練習に余念がありません。
ロープを使った実技指導です。ベテラン乗組員や指導教官の先生方から手取り足取り教えてもらいます。
乗組員の経験に基づく細やかな指導により、海技の伝承が確実に次の世代へ引き継がれていきます。
7月11日(月)
函館港へ初寄港とするのに相応しい、晴天となりました。
実習生は登舷礼までに眺める函館港に宮崎港よりビル群が多いせいか「都会だ」
と感心していました。 久しぶりの陸を楽しみに上陸許可を待っています。
昨日のプロジェクト学習発表では、乗組員指導教官からの質問に即答できず、宿題と
なった項目がありましたが、各班とも良く協力して課題に取り組んだ様子が伺えました。
自主的によく学んでいます。
7月12日(火)
社会見学が企画され、実習生は教官引率の下、揃って上陸中しました。
北海道上陸は初めての者が多いようですから、何気ない日常の風景にも南九州とは
違った発見があるでしょう。 今日は曇天のため、涼しい1日になりそうです。
7月13日(水)
昨日の社会見学は函館山にも登って、実習生に好評だった様です。
本日は朝から雨。気温が上がらず、健康管理を考えて上陸可否は慎重判断となっています。
新造船宮城丸が朝一番で対岸に入港。同地を利用している練習船実習船は多いそうです。
本船は入れ違いで夕方、函館を後にします。