物理指導教諭U先生の公開授業

 

本日、物理科U先生による公開授業「誘導起電力の大きさ」が行われました。本時では、コイルを貫く磁束の変化の仕方と誘導起電力の大きさとの関係について、実験結果をもとに生徒自身が仮説を推論する学習活動が展開されました。

 

この授業は、学習指導要録総則第1章で示されている「資質・能力を育むために重視すべき学習過程のイメージ」、すなわち“結果から仮説を推論する学び”を体現したものです。一方向的に学習手順を追うのではなく、生徒が得たデータから自ら考え、理由づけを行う姿が随所に見られました。

 

 授業では、U先生が生徒に思考を促す問いかけを行い、グループ活動を通して意見を交換し合える環境をつくっていました。生徒たちは「なぜこの結果になるのか」「どのような条件が影響しているのか」といった深い問いに向き合いながら、互いの考えを比べ、気づきを広げていました。

 科学的なものの見方・考え方を自らの力で構築していくプロセスが丁寧に設計されており、「考える楽しさ」が詰まった素晴らしい授業でした。今回の公開授業を通して、生徒たちは探究的な学びの姿勢をより一層育むことができました。