校長ブログ

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真夏の成人式

 本校では毎年、その年に成人となる卒業生を
学校に迎えて成人を祝う会を開催しています。

 例年、1月に実施しているのですが、今年は
新型コロナウイルス感染症の影響により延期して7月25日、日曜日に開催しました。

 成人を迎えた卒業生と保護者の皆さんに加えて、在校中にお世話になった先生方や支援者の皆さんにもご出席いただき、在籍職員や現PTA役員さんが見守る中、とても温かな雰囲気の中で会が行われました。

 一人一人に当時の担任の先生から成人証書が手渡され、在校当時のエピソードが披露されると、ご本人も保護者の方もとても嬉しそうな表情を浮かべられていました。

 その後、ご本人と保護者の皆さんから、成人を迎えての気持ちや、卒業後の遍歴、近況報告などが思い思いに語られました。

 皆さん笑顔でとても穏やかに語られていましたが、お話の端々から今も自立した生活と社会参加を目指して親子で一生懸命に頑張っていらっしゃることが伝わってきました。

 教育の効果はすぐに現れるものばかりではなく、5年後、10年後、又はそれ以上の年月を経て効力を発揮するものも少なくありません。むしろそういったものの方が多いのではないかと思います。

 皆さんのお話をうかがいながら、私たち教育者には、巣立っていく子どもたちに必要になったときに助けとなる力の種を持たせる使命があるということを改めて心に刻んだところでした。
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子どもの命を守る~緊急時対応訓練~

 本校には医療的ケアを必要とする児童生徒が在籍しています。
 ひとたび事故が発生すると、子どもの命を左右しかねない重大な事態に発展してしまうかもしれないという高い緊張感の中で本校の職員は日々指導に取り組んでいます。

 いくら気をつけていても、事故が発生する可能性をゼロにすることはできません。もしものときに備えて、本校では事故を想定した緊急時対応訓練を実施しています。7月にも児童の人工呼吸器の管が外れた場合を想定した訓練を行いました。
 
 学級担任が他の職員に応援を求める大きな声で

訓練がスタートしました。
子どもが装着している
人工呼吸器の管が外れてしまった場合には、
命を
守るために秒単位での対処が必要になります。

 他の職員が駆けつけると、学校看護師による緊急措置と並行して、学級担任を中心とした的確な役割分担がなされ、
校内そして隣接する子ども療育センターへの緊急放送が流された後、ストレッチャーに子どもに見立てた人形を乗せてセンターに搬送しました。

 センターでは医師と看護師が迅速かつ正確に

処置を行いました。
 訓練に参加している職員、医療スタッフから
ばしばしと伝わってくるすさまじい緊張感に、
私も顔がこわばり涙があふれそうになりました。
 これからも、事故を未然に防ぐための危機管理を徹底するとともに、万が一に備えての訓練を怠らず、子どもの命を守るための体制を確立してまいります。

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鳳太郎さんの紫陽花

今年は例年に比べて早い梅雨入りとなりました。

この季節に見頃を迎える花といえばアジサイの花があげられます。

雨に濡れたアジサイの花はみずみずしくてとてもきれいです。

さて、本校の玄関脇にもアジサイの花が咲いています。

少し小さめの花がかわいらしい、きれいな水色のアジサイです。

根元には「鳳太郎さんの紫陽花」と書かれた小さな看板が立てられています。

本校の職員が立ててくれたものです。

何年か前のお話になります。

鳳太郎さんというお子さんが本校の小学部に入学することになっていました。

鳳太郎さんもご家族も入学をとても楽しみにしていたそうです。

しかしながら入学を目前にして鳳太郎さんは短すぎる生涯を終えられたのです。

それはあまりに突然の出来事でした。

前の週までお母さんとランドセルを選んでいたそうです。

お葬式の日、鳳太郎さんを乗せた車は火葬場へ向かう途中、本校に立ち寄られました。

その当時の先生方は全員学校の前に並んで、鳳太郎さんに手を振られたそうです。

そうして迎えた入学式の当日、お母さんがお礼にと持ってきてくださったのが、このアジサイなのだそうです。

新しいお友達の入学を一緒に喜んでくれているかのように、今年も鳳太郎さんのアジサイはきれいな花を咲かせてくれました。

アジサイの花を見ながら、鳳太郎さんの思いに応えられるよう、これからも清武せいりゅう支援学校を子どもたちの笑顔あふれる学校であり続けるようにしなければと決意を新たにしたところでした。

(このブログを掲載することにご同意いただきましたお母様に、この場をお借りして心から感謝申し上げます。)

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地域の皆様から元気をいただいて

学校がある福祉ゾーンの広い駐車場に、

今、たくさんの鯉のぼりがゆったりと泳いでいます。

 

先日、清武地区民生委員を中心とする

ボランティアの皆さんが揚げてくださいました。

 

子どもたちは学校の行き帰りや歩行練習の途中に

うれしそうに見上げています。

 

また、玄関に入った事務室の窓口の棚には

手作りのフェルトの額飾りが飾られています。

 

地域の方が毎月そっと飾りに来てくださっているのだそうです。

 

今月は梅雨をテーマに、子どもたちが大好きな

てるてる坊主やカタツムリ、カエルが描かれています。

 

その横には「コロナに負けないように」と、

アマビエ様も飾ってくださいました。

 

地域の皆様、学校を支えていただきまして
本当にありがとうございます。

皆様から元気をいただいて、子どもたちと職員は
今日も笑顔で頑張っています。

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