日誌

平和学習がありました

夏がやってくると「戦争」について考える機会が多くなります。今年度、本校では7月8日(火)5・6時間目「平和学習」が行われました。今年度、講師を務めてくださったのは、俳優・声優養成校「サラみやざき」の方々です。朗読劇「島ものがたり」を3人の朗読により演じてくださいました。「島ものがたり」は、1945年(昭和20年)5月2日の早朝に、延岡市の離島・島野浦で実際に起きた米軍による機銃掃射で命を落とし、重傷を負い、被害を受けた状況を、証言をもとに著した「島物語~太平洋戦争末期秘話・島野浦戦記」から制作した朗読劇です。サラみやざきの俳優さんによる朗読は、臨場感に溢れ、効果音も相まって、心に訴えかけるすばらしいものでした。ちょうど機銃掃射から発された赤い光を「赤いトウガラシが目の前を通っていった」と形容し、みんなで負傷者を助けようとした場面も具体的で、その真に迫る表現に、会場にいる全員が真剣に聞き入っていました。朗読劇が終わった後、「戦争が終わって80年。しかし、現在も戦争があっている状況。一人一人が、また、それぞれの家庭で、話してほしい。他人事ではなく興味をもって考えてほしい。」とお話がありました。最後に、生徒を代表して3年生田中史恩さんがお礼の言葉を述べました。サラみやざきの皆さん、すばらしい朗読劇をありがとうございました。

 

 

 

続いての時間は、ファミリーごと「平和な社会をつくるためにはどうすればいいのか」を考え、各ファミリーでまとめ、それぞれのファミリーが発表をしました。10ファミリーが発表した後、全体のまとめとして1年生日髙竜惺さんが「互いの意見を尊重すること」「暴力で解決しようとしないこと」と発表してくれました。10ファミリーが考えた意見は、校内の掲示板に掲示されます。異学年のファミリーで、よい考え合い、伝え合いができました。これから今回考えたことを、みんなで実践していきます。