日誌

芸術鑑賞教室「学校寄席」を楽しむ

1・2年生は11日まで、3年生は12日まであった中間テスト。全学年が完全にテストを終わらせた10月12日(木)午後中高生全員が参加して「芸術鑑賞教室」が開かれました。本年度は「学校寄席」ということで、「落語」を鑑賞しました。場所は、都城市総合文化ホールです。昼食休憩後、全員が移動を完了し、いよいよ鑑賞教室の始まり始まり……。印象的な鳴り物の流れる中、最初は寄席入門春風亭柳雀さんが落語についての知識を楽しく教えてくださいました。座布団一枚、その場で一人で何役も演じ分ける落語の妙味の、一端を知ることができました。そして、二つ目の古今亭今いちさん、真打ちの春風亭柳雀さんの落語を聞きました。きん坊とその家族の話だったり、番町皿屋敷を題材にとった話だったりと、ときに会場の生徒たちも声で参加して楽しみました。休憩を挟んで、色物といわれる演目。今回は柳貴家雪之介さん大神楽曲芸を披露してくださいました。傘や棒など様々なものを使いいろいろなものを回して見せてくださいます。途中、2年生中原唯正さん1年生萬壽瑛那さんが挙手して舞台に上がり、雪之介さんのお手伝いをしました。特に包丁を使ってお皿を回すシーンでは、会場中固唾をのんで見守り、成功したら拍手喝采。そして最後は、テレビ番組でもお見かけする桂宮治さん落語。「死神」という古典落語の代表作を、エネルギッシュに、歯切れよく披露してくださいました。会場中が引き込まれ、宮治さんと聴衆の心をひとつにした噺の空間が作り上げられました。最後に高校生代表のお礼の言葉に続けて、3年生冨吉創太さんが記念品を宮治師匠に渡しました。宮治師匠が最後に会場の生徒全員に語ってくださった言葉、「人に感謝の気持ちをもち、今自分ができること、人に親切できることはすること」は、とても心に響きました。心温まる気持ちで終わった鑑賞教室、たくさんの学びと笑顔をいただきました。日本の伝統文化にはすばらしいものがある、ということを改めて知る機会にもなりました。落語や曲芸を披露くださった皆様、本当にありがとうございました。