学校の様子

2023年11月の記事一覧

総合的な学習の時間「私たちの将来を見つめて」№2(6年生)

 11月29日(水)の3・4時間目は、6年生が門川町で活躍する地域おこし協力隊2名の方々のお話を聞くことによって、児童自身が将来の夢について考えたり、学ぶ意義を理解したりする学習の第2弾でした。第1弾は、11月22日(水)に行われており、このホームページに紹介しております。

 今回のお二人は、乙島や地域資源を活用したアクティビティーや、かどがわ温泉心の杜の来館者数増加に向けた取組をミッションとして活躍されています。門川町に移住してきた感想としては、「海・山・川・無人島が近くあって恵まれており楽しめる。」「人が温かくて、優しい。」「買い物に不便を感じない。」「夜が驚くほどちゃんと暗くて、静か。」だそうです。

 

 今回のお二人も、日本はもとより世界のいろいろな国を旅したり住んだりして、とても人生経験が豊かでした。地域おこし協力隊の仕事をとおして、また、地域おこし協力隊になるまでの人生をとおして感じたことや考えたことを、分かりやすく、そして熱く下のように話してくださいました。

 〇 「失敗はしないが、挑戦をしていない」のをどう思いますか。

 〇 世界にはいろんな人がいたし、今まで当たり前だと思っていたことが国によって違っていた。

 〇 好きなことだと、時間を忘れて努力する。よって、好きなことをどんどん伸ばしていってほしい。

 〇 いろんな年齢の人たちの集団でも、共通の目的があったら、お互いがその目的達成のために努力をする。

 〇 挨拶や奉仕活動を続けていたら、地域の方々からの信用につながった。

 〇 「トライ & エラー」の気持ちで、実践してみて、ここを変えた方がいいと思ったら、その変えたものに

  再チャレンジしてみる。

 〇 小さい目標をいくつも立てて、それをこつこつとクリアーしていってほしい。

 〇 何かをやりたいと思ったら、それを始めるのに遅いということはない。

 〇 今の時代、パソコンやスマホで調べることができるが、それだけで満足せずに、実際に自分の体で体感し、

  肌で感じてほしい。

 〇 チャンスは、いつ来るか分からない。そのチャンスを自分のものにするためには、その準備を日頃からしっ

  かりとしておかなければならない。

 〇 周りの先生や大人のアドバイスをしっかり聞くこと。社会に出たら、なかなかアドバイスはしてもらえない。

  自分がすてきだと思ったアドバイスや言葉は、メモしておくといい。 

 

 今回の地域おこし協力隊の皆様も、お忙しい中、時間をつくって、これまでの人生経験で感じた思いや考えを6年生へ丁寧に話してくださり、本当にありがとうございました。きっと、児童は自他の命や人間関係、学ぶことの大切さを深く感じ取ることができたとともに、多様な職業観・勤労観を理解することができたと思います。

全学年で学習状況調査を実施。がんばりました。

 11月29日(水)は、宮崎県内の4年生を対象に「令和5年度 みやざき小学校学習状況調査(国語・算数)」が一斉に実施されました。令和4年度までは5年生を対象にして実施していましたが、今年度から4年生が対象になりました。

 2校時:国語、3校時:算数の2時間続けての学習状況調査でしたが、みんな問題用紙と解答用紙に集中して頑張っていました。

 他の1年生、2年生、3年生、5年生、6年生については、門川町内の小学校として、CRT(標準学力検査)という学習状況調査を実施しました。この日の2校時目は、国語の学習状況調査にチャレンジしました。

 1年生は、初めての本格的な学習状況調査でした。いつもの大きな1枚用紙の単元テストとは違い、問題が冊子状になっていてました。また、初見の文学的文章や説明的文章が載っていており、それを丁寧に読んで解く内容でした。しかし、児童は、小さな手で一生懸命にページをめくりながら頑張っていました。

 3年生以上になると、問題用紙と解答用紙が別々になっていましたので、答えを書く欄を間違えないように慎重に記入していました。

 それにしても、2時間目は、全学年が一斉に学力調査を実施しましたので、学校中が静寂に包まれ、シーンとなりました。学校生活の「静」の時間でした。

 明日の1年生、2年生、3年生、5年生、6年生は、CRT(標準学力検査)の算数が行われます。しっかり問題を読んで、最後まで頑張り、計算ミスがないかどうか見直しもきちんとしてほしいです。4年生は、一人一台の端末(タブレット)を使って、意識調査が行われます。

クリスマスおなはし会(4・5・6年生)

 11月27日(月)に、4・5・6年生を対象に「クリスマスお話会」が開催されました。28日(火)は、1・2・3年生を対象に開催されます。毎年、児童が楽しみにしている読み聞かせです。

 下の写真のとおり、「クリスマスお話会」が開催される北校舎3階の教室まで、PTA図書部の皆様によるデコレーションがされています。クリスマスがもうすぐだなあという雰囲気が出ていて、とても心がうきうきします。

 さて、今回の読み聞かせをしてくださった団体様は、「ととろ三人の会」様、「門川町読み聞かせボランティア“くれよん”」様、「門川小学校読み聞かせボランティア”ワンピース”」様でした。

 4校時に行われた5年生の内容を紹介します。

 

 1番目は、カラスの「かあ君」とそのお母さんが登場し、1日の親子の生活について話してくださいました。かわいい手作りの指人形を使いながらのお話だったったので、児童はそのかわいい動きにも注視していました。

 

 2番目は、「おだんごとん」という絵本でした。お団子5本を買うお使いを頼まれたケンちゃんが、その道中、人の声や電車の音などによって、記憶している「お団子5本」がいろいろな物に変化していくものでした。児童は、ケンちゃん考えの変化を、とても楽しんでいました。

 

 3番目は、「もうじき食べられるぼく(牛)」という絵本でした。食育に関連する絵本で、牛肉となる肉牛の気持ちになって書かれた絵本でした。児童は、しんみりとそのお話を聞いていました。

 

 4番目は、「えほんの しゅやくは なに たろう?」という絵本でした。昔話に「もも太郎」が登場するなら、「りんご太郎」「バナナ太郎」「くり太郎」「アイス太郎」がいてもいいのではないかという内容でした。児童は、次は何太郎が登場してくるのか、わくわくしながらお話を聞いていました。

 

 5番目は、「たいそうするよ~1、2、3、はい!~」でした。児童はずっと座ってお話を聞き続けていたので、気分転換も兼ねて、絵本に登場する動物と同じように、簡単な体操を楽しみました。

 

 6番目は、日本の昔話「おんちょろ経」でした。お経の唱え方を知らない未熟な子どものお坊さんが、壁の穴から顔を覗かせているネズミを見て、その様子をお経のように唱えました。そのお経を覚えたおばあさんが夜に唱えていると、泥棒が穴からその様子を伺っていました。おばあさんの唱えているお経が、泥棒の動きをぴったりと当てていたので、泥棒は自分たちの行動が預言されていると思い込み、怖くなって何もせずにおばあさんの家を出ていったという内容でした。児童は、ネズミの動きと泥棒の動きがリンクしており、とても面白がっていました。

 

 最後は、ブラジルのアマゾンに人々に伝わる昔話「魔法のカヌー」でした。命令すると、不思議なことに魚がそのカヌーに飛び込んでくるという内容でした。大河であるアマゾン川を要する地域にふさわしい昔話でした。

 

 ところで、読み聞かせの最中、写真のとおり、きれいに上靴がそろっていました。細かいことかもしれませんが、とても気持ちがいいものです。5年生の、基本的な生活習慣のすてきさを物語っていると思います。

 

 お忙しい中、「ととろ三人の会」様、「門川町読み聞かせボランティア“くれよん”」様、「門川小学校読み聞かせボランティア”ワンピース”」様、児童のために素敵な読み聞かせをしてくださり、ありがとうございまいました。今以上に、児童は読書や読み聞かせの世界に興味をもったことと思います。1~3年生対象の読み聞かせもどうぞよろしくお願いいたします。

  

4・5・6年生の参観日、第2回学校保健委員会

 11月24日(金)の5校時は4・5・6年の授業参観、6校時は4年が学級懇談会、5・6年は保護者と児童が一緒に第2回学校保健委員会に参加しました。

 4年1組は、理科専科による「空気の温度と体積」の学習でした。空気の入った丸底フラスコに、ゼリーの入ったガラス管付きゴム栓をはめ、丸底フラスコを手で温めたり、流水で冷やしたりして、ガラス管の中のゼリーの位置の変化を観察しました。すると、ゼリーの位置が、冷やすと下に動き、あたためると上に動きました。児童はその動きに声をあげて驚いていました。この実験結果から、空気は、温めると体積が大きくなり、冷やすと体積が小さくなるという考察ができました。

 

 4年2組は、国語科で慣用句の学習をしました。慣用句とはどんなことばなのかを確認した後、日常的によく使われる慣用句を用いて例文を作りました。「足が棒になる」「喉から手が出る」「頭をひねる」「心がおどる」「へそを曲げる」「実を結ぶ」など、自分が気に入った慣用句を用いて、オリジナルの文を作り、お互いに発表し合いました。

 

 5年生は、総合的な学習の時間でした。児童は継続して福祉について学習しており、最近は目の不自由な方々の福祉について学び、その中で点字について調べていました。そして、今回の学習では点字を読むことにしました。ひらがなやアルファベットや感嘆符の点字があることを知るとともに、ある法則にしたがって点字が構成されていることや、視覚障がい者の方々の指先の感覚の鋭さに感動していました。

 

 6年生は、道徳科の学習でした。「最後のおくり物」という読み物資料を使いました。あらすじは、以下のとおりでした。

 「ロベーヌの夢は俳優になることでした。お金はありませんでしたが、誰かから月謝代が毎月届くようになり、養成所に通うことができました。そのお金は養成所の守衛のジョルジュじいさんが無理をして稼いだものでした。ジュルジュじいさんを看取ったロベーヌは、何かを決意したように遠くに視線を移しました。」

 授業は、貧しくて養成所に通うことができないロベーヌに密かにお金を送るジョルジュじいさんの思いと、それに涙を流すロベーヌの姿をとおして、心からの思いやりや親切とはどんなものかを考えさせ、自分自身が相手に対してどのように接し、対応することが相手のためになるのかをよく考え、思いやりの心をもって行動しようとする心情を育てることがねらいでした。児童は、人からの思いやりや親切について、自分はどのような考えをもっていたかを振り返ったり、友達の考えを聞き、相手の立場に立った思いやりの在り方について、考えを広げたりしました。

 

 第2回学校保健委員会は、体育館にて、宮崎県メディア安全指導員様の講話「おうちの人と話そう!ゲーム・スマホのはなし」を聞きました。ゲームを毎日長時間する児童や、自分用のスマートフォンを持っている児童の増加にともない、身体的・社会的な問題が全国的に起こってきています。そこに警鐘を鳴らすのが今回の目的でした。

 ゲーム(スマートフォン、テレビも同じ)をやり続けると、脳の前半分はずっとお休み状態だそうです。そうなると、「人の話が聞けない。」「自分の気持ちや考えを人に伝えられない。」「相手の気持ちが分からない。」「腹が立つと、話ができなくなる。」「自分で新しいことを思いつかない。」「細かい工作、複雑な体の動き、字を書くことが苦手になる。」可能性が大きいそうです。

 また、ゲームやスマートフォンのやりすぎで、勉強したことが脳から消えるこどもあるそうです。例えば、1日2時間以上お家で勉強する人が、その後、3時間以上ゲームやスマートフォンをすると、家で勉強しない人より成績が悪くなることがあるそうです。

 そこで、宮崎県メディア安全指導員様は、次のことを提言されました。

 【ゲームの約束】

  〇 やらない日を週に4日以上にする。

  〇 1週間で合計3時間まで。

  〇 外にゲーム機を持って行かない。

  〇 ネットにつながない。

  〇 外で元気に遊ぶ。 

 

 【家族みんなの約束】

  〇 家族でおしゃべりしたり、遊んだりする時間をつくる。

  〇 子どもはスマートフォンで遊ばせない。

  〇 子どものテレビやゲームは合わせて1日最高2時間まで。

  〇 夜は早く寝る。

 宮崎県メディア安全指導員様、週末のお忙しい午後の時間帯に遠いところから児童及び保護者のために、メディアコントロールの大切さについてご教授いただき、本当にありがとうございました。今回のご講話をとおして、児童も保護者も、これまでのテレビやゲーム、スマートフォンに対する見方や考え方に、少しでも変化が起こったことと思います。

総合的な学習の時間「私たちの将来を見つめて」(6年生)

 11月22日(水)の3・4時間目は、6年生へのキャリア教育の一貫として、門川町で活躍する地域おこし協力隊2名の方々のお話を聞くことによって、児童自身が将来の夢について考えたり、学ぶ意義を理解したりしました。

 地域おこし協力隊制度とは、都市部から地方へ移住し農業・漁業への従事や地域PRその他地域課題の解決などの様々な「地域協力活動」を行いながら、最終的にはその地域への定住を目指す国の制度です。

 現在門川町では、4名の地域おこし協力隊が活動されています。今回は、そのうちの2名が来校してくださったということです。11月末には、別の2名の方が来校してくださいます。

 今回の2名の方々は、観光PR(飲食店マップ、ポスター製作)や空き家等の利活用をミッションとして活躍されています。また、今感じている門川町の魅力としては、海・山・川へのアクセスがよいこと、海・山・川のコンパクトさだそうです。

 地域おこし協力隊の仕事をとおして、また、地域おこし協力隊になるまでの人生をとおして感じたことや考えたことを、スライドショーを使って分かりやすく、そして楽しく以下のことなどを話してくださいました。

 〇 しんどい時はどうしてもある。泣きたくなることだってある。でも、それは生きているから感じられること!

 〇 生きているのは当たり前じゃない。生きている今を大切にしてほしい。 

 〇 自分で考えて、決定して、頑張ることが大切!

 〇 何とかなると思って、外国に旅立ったが、何とかならなかった。

   そこで、以下のようなことをして、自分の価値を上げることに成功した。

  ・ 人の話を聞くようにした。

  ・ 相手の気持ちを考えるようにした。

  ・ 自分のルールを人に押しつけないようにした。

  ・ 努力の先に楽しさがあることを知って、継続して頑張った。

  ・ 苦手なことにもチャレンジするようにした。

 〇 今では趣味だと思っていたことが、自分の強みとなり、仕事にも生かされている。

 〇 強みに気付いたのは、いろいろなことに挑戦してきたからである。君たち(子どもたち)も、いろいろなことに

  挑戦してみたら、知らなかった自分の強みを見えてくるかもしてない。

 

 地域おこし協力隊の2名の皆様、お忙しい中、時間をつくって、これまでの人生経験で感じた思いや考えを6年生へ丁寧に話してくださり、本当にありがとうございました。きっと、児童は自他の命や人間関係、学ぶことの大切さを感じ取ることができたとともに、多様な職業観・勤労観を理解することができたと思います。