学校の様子

2014年9月の記事一覧

素通りしなかった教頭先生

 昨日の昼休みに、3・4年生がくじを作っていました。その効果が表れ始めたようです。わくわく学習(ウッジョブ諸塚)の後に3・4年生教室前を通ると、教頭先生がくじを持って3・4年生に何か話しておられました。立ち止まって聞いてみると「あたりが入ってないんじゃないの~?」とおっしゃっています。手に持っているのは「はずれ」のくじ。教頭先生も3・4年生の教室に立ち寄ってくださり、くじを引いてくださったようです。でも「はずれ」・・・。「あたりも入っていますよ」と言ってくじの箱を確認する3年生でした。
 
【はずれかぁ・・・。手作りの商品はもらえないなぁ】【「あたり」入っていましたよ】
 
 このくじの効果で、休み時間の3・4年生教室は賑わっているようです。よかったね、3・4年生。

校長先生の「ウッジョブ諸塚」授業

 今日の2校時、5・6年生教室でわくわく学習(ウッジョブ諸塚)の授業が行われました。今日は、校長先生が9月10日に行われた「わくわく学習応援隊発足式」の時に出された困難点(課題)を確認し、これからどのようにこの学習を進めていけばよいのかを示してくださいました。
 まず、「ウッジョブ諸塚」の目的を確認しました。目的は「諸塚の林業活性化のための貢献する方法を考え、それを発信する」です。その目的を念頭に置いて、先日出された困難点を一人ひとり確認しました。
【色々な教材を用意してくださいました】
 
 【困難点(課題)】
  ○ 木の絵本作り: 絵本の内容(環境、絵・物語)
  ○ 木の製品づくり: 工作に終わってしまわないようにする。貢献・発信がみえるようにす  
              る。
  ○ 木と医療: 人(患者さん)とつながる手立て(説明するお願い文)
  ○ 産直住宅: 新しい発想の広がりをみせる。(産直住宅を豊かにする発想)人とつなが
   る。
  ○ 林業やりがいポスター: 多くの人とつながる。
 
 「これらの困難点(課題)を乗り越えたら、みんなのゴールが見えてきます」と校長先生が話されました。そして、オンリーワンの発想を入れれば、諸塚や林業の発展に貢献できると説明されました。 
 今日のめあては「諸塚のよさと自分のテーマをつなげることで、諸塚村の林業を元気にするオンリーワンを作ってみよう」です。そこで、子どもたちにオンリーワンの視点として「宝物」について考えさせました。
 まずは「当たり前と思っているものが実は宝物」ということです。夏休みに国内研修に参加した6年生。諸塚を離れ東京で過ごした経験から、諸塚だからこそある宝物を発見していました。
【当たり前にあるもの、それこそが宝】
 
 宝物として発表されたものには
  ○ 食
  ○ 木
  ○ 人
  ○ 空気(朝起きて深呼吸すると気持ちがいい。東京ではその気持ちよさを味わえなかっ 
   た)
  ○ 音(鳥の鳴き声、動物の鳴き声)
  ○ 水(直接飲むことができる)
  ○ 動物(シカ、イノシシ)
  ○ 木の実(クリ、どんぐり)
などがありました。あまりにも近すぎて見えていなかったこれらの宝物を、この授業で再認識することができました。
 次に「伝統は宝物」という視点で宝物を探しました。
  ○ 神楽
  ○ ザンゼツ(切り絵)
などが出てきました。他の地域には残っているところも少ない大切な伝統です。そして、校長先生は、ザンゼツと神楽、障子を組み合わせたふすまのデザインを考えられたそうです。それがこちらです。
【校長先生の作られたふすまのデザイン】 
            【それを見た子どもたち】
 
緑の背景に神楽と障子の格子模様がとっても素敵なデザインでした。校長先生の発想の豊かさに子どもたちの表情もパッと明るくなりました。
 
 最後に「見方を変えれば宝物は見える 鳥の目 虫の目」という視点を話されました。同じものでも、見方を変えれば見えるものが変わってきます。色々な立場に立って物事を見ることの大切さを教わりました。林業・人、木工製品をこれらの宝物と結び付けることで新しいものができるとのお話があり、その後、子どもたちは各担当の先生と具体的にどのようなオンリーワンができるかを話し合いました。
 
 話合いの後、その内容を一人ひとり発表しました。その時に「友達7人の発表を聞くことで、自分の考えが7倍にもなるよ」と校長先生が話され、子どもたちは熱心に発表に聞き入っていました。
   【柔軟な発想に宝が取り入れられ、素敵なアイディアが生まれました】
 
 ○ 木の絵本作り: テーマは水と空気で、諸塚だからこそいる川の生き物や直接水が飲め
            ることを内容に取り入れたい
 ○ 木の製品作り: 音の鳴るシーソーを作りたい、定規に諸塚の水を入れる、景色の写真
            を載せたしおりや、水の入った木のイヤリングを作ってみたい
 ○ 木と医療: 自然の音(シカの鳴き声など)を目覚まし時計に入れてみたい
 ○ 産直住宅: お年寄りにやさしい住宅づくり(スロープを使用)、ふすまにデザインをする
 ○ やりがいポスター: 諸塚のよさ(水・空気がおいしい)と自分の夢(花屋さん)と諸塚に咲
               いている花(フクジュソウ・キレンゲショウマ)をポスターの中に入れ
               る。
このような、オンリーワンの発想が出てきました。今回は10分程度でこのような内容を考えましたが、次回はじっくり担当の先生とも話し合いながら、諸塚の林業を元気にするオンリーワンを練っていきたいと思います。身近にある宝、これからも探していきましょうね。
 
 最後に振り返りをしました。6年生児童が「自分色で諸塚を発展させたい」と力強い振り返りをしていました。とても楽しみです。諸塚に生まれ、諸塚に住み、とても素晴らしい環境で成長してきた子どもたち、この故郷の宝を知ることで、きっともっともっと諸塚が好きになり、諸塚のためにできることを考えていくのではないかと思いました。そのサポートをしていくために、職員も五感を使って様々な角度からこの諸塚を見ていきたいと思います。
 
【わくわく学習応援隊の方からお借りした本もフル活用しましょうね】

1・2年生を振り向かせるために

 授業と授業の間の休み時間、1・2年生はいつも3・4年生教室を素通りして、5・6年生教室に遊びに行くそうです。その姿を見て、3・4年生は1・2年生が教室に来て欲しいなぁと密かに思っているそうです。そこで、1・2年生が3・4年生教室に来てくれるための手立てを考えました。それが「くじ」です。くじを準備して、1・2年生に引いてもらい手作りの商品を渡すというアイディアです。その商品を作るため、今日の昼休みに図書室で折り紙を折りました。「1・2年生はどんなものが好きかな~」と考えながら一生懸命作っていました。ちょうどその場にいた1・2年生に、「どうして素通りするの?」と聞いてみると、「3・4年生は休み時間でも復習などをしていて勉強をしている雰囲気があるからです」と答えていました。なるほど、それだったら仕方ありませんね。
 でも、勉強をしていない時はどうぞ3・4年生教室に寄ってみてください。楽しいことがあるかもしれませんよ。
 
【折り紙の本を見ながらせっせと作ります】【できたぁ!喜んでくれるかなぁ】

キンモクセイの香るころ 稲刈りをしました

 学校の裏にあるキンモクセイの木には花が咲き、とてもいい香りが職員室まで届いてきます。
 
【まだ満開とまではいきませんが、オレンジ色のかわいい花が咲いています】
 
 天気が心配されましたが、予定通り本日稲刈りが行われました。6月に地域の方の田んぼをお借りして、5・6年生が植えたお米。そのお米がたわわに実りましたので、全校児童での稲刈りです。
 
                 【6月の田植えの様子】
 まず、運動場で5・6年生担任の先生からお話がありました。昨年度、校長先生が作成された「仕事の心」を用いてのお話でした。①ものを大事にする②仕事は見つけるということをお話されました。「先生、何すればいいですかー?」と聞くのではなく、自分で何か仕事はないかなぁと考えて行動しましょうとお話がありました。
 
【「仕事は気付かないと見えてきません」  「仕事の心」より】
 
 そして、田んぼに続く坂道をみんなで登って行きました。田んぼに着くと5・6年生担任の先生が子どもたちに向けて、「ここに来る途中、先生は2つ気付いたことがありました」と話されました。それは①子どもたちが歩く道の草が刈ってあること②おいも畑に柵がしてあることだそうです。あまり、歩く人がいないこの道はすぐに草が元気に生えてきて、たまに通ると草をよけて歩かなければなりません。今回ご指導くださる地域の方が、前もって子どもたちのためにその通路の草を刈ってくださっていました。とてもありがたいことです。地域の方の子どもたちを思ってくださるお気持ちが、大変嬉しかったです。また、おいも畑の柵は電柵といって、イノシシが入って来ないように設置されたそうです。その柵に触れると電流が流れるようで、イノシシからおいもを守ってくれている大切な柵です。子どもたちが知らない間に、これだけのことをしてくださっている地域の方。本当にありがとうございます。
 
【おいもも元気に育っているようです。手前が電柵です。】
 
 まず、はじめに地域の方のお話がありました。「今年は雨が多かったので田んぼのコンディションが悪いです。今日刈ったお米は、1~2日田んぼに置いて乾燥させます」と話されました。
 そしていよいよ稲刈りのスタートです。「鎌を引っ張る時に気を付けるんだよ」とか「根元が刈りやすいよ」等と助言を頂きながら稲を刈っていきました。家の田んぼで稲刈りをしたことがあると話す子どももいて、経験のある子どもたちは手際良く刈っていました。
 
   【上手に刈れました】          【絶好の稲刈り日和でした】
 
【校長先生のお手本を見て学びました】
 
 あぜの方の2~3列を手作業で刈り取ると、次は機械で稲刈りをしました。稲刈り機(バインダー)を使わせてもらっての稲刈り、初体験の児童が何名かいました。稲刈り機を使うと、次々に稲が刈られ、その上、ひもでひと括りにされて稲刈り機から出てきます。びっくりしました。
 
【これが稲刈り機から出てきたひと括りにされたお米です】【筋がいいとほめられました】
 
                【どんどん刈っていくよ~】
 
 
 
            【荒谷小1年目の職員も初挑戦!】
 
【荒谷小2年目、2回目の挑戦です】
 
 稲刈り機は思ったよりも重くなく、支えているだけで前に進んでいきました。見ているだけでは分からない、貴重な体験をさせていただきました。
 
 全ての稲刈りが終わり、全員で振り返りをしました。「稲刈りをした後の田んぼを見ると達成感を感じた」、「稲を刈る時のザクッという時の感触が気持ちよかった」、「稲が斜めになっているところがあったので、来年はまっすぐ植えたい」、「何もすることがない時に仕事を見つけることができた(はだしの人が多く危ないと思い、色々なところに置いてあった鎌を集めた)」、「初めての稲刈りでした。来年は初めての田植えです。田植えの植え方のコツを学びたい」等の振り返りの言葉が聞かれました。
 
          【1つの行事を通して、様々な感想をもちますね】
 
 そして、最後のお礼の言葉では「田植えの時は20㎝くらいだった稲が、今日見たら1m近くあってびっくりした。稲を刈る時、とても気持ちがよかったです。ありがとうございました。」と6年生児童が述べました。
 
  【貴重な体験でしたね】     【本当にありがとうございました】
 
 これまで、稲の管理や水の管理、鳥獣対策等をしてくださった地域の方。ありがとうございました。また、今日も子どもたちのために時間を作ってくださり、本当に子どもたちも職員も幸せです。この経験が後々、子どもの心に楽しかった思い出として刻まれることと思います。ありがとうございました。
 
     【絶景をバックに記念撮影】
 
 学校に帰ると、どろんこになった足や長靴をきれいに洗いました。なかなか取れない泥に苦戦していました。お家に帰って、もう一度きれいに洗いましょうね。
 
         【ごしごし】

ALTの先生と授業

 昨日、ALTの先生が荒谷小に来られました。この日は3時間目に3・4年生、4時間目に5・6年生の授業をしてくださいました。学校に来られた瞬間、何かが違う・・・それは髪の毛のスタイルが変わっていたことです。すっきりと散髪をされていました。
 
 3時間目の3・4年生の授業は、ALTの先生が変わって初めての授業でしたので、ALTの先生の家族や友人紹介をされていました。また、カナダの国旗の話もされていました。「日本の木といえば『桜』ですが、カナダの木は『メープル(かえで)』の木です」と話されていました。これから、日本のことも知っていただきながら、カナダのこともたくさん教えて貰いましょうね。
 
 
           【一緒に英語の発音も練習しました】