宮崎県指定有形文化財「六地蔵幢」
○宮崎県指定有形文化財「六地蔵幢」(ろくじぞうどう) (小林市堤 水流迫地区)

 六地蔵幢は六地蔵信仰によるものとされ、人間は死後生前の行いによって地獄・餓鬼・畜生の「三悪道」、修羅・人間・天上の「三善道」のいずれかに行くとし、この六つの辻に六つの地蔵が立ち、死者を救うというものであります。
 この水流迫の六地蔵幢は天文十年(1541年)の銘がありますが、当時、真幸院北原氏と伊東氏の連合軍が島津氏の北郷軍と志和地高城での戦により多数の戦死者を出したため、北原氏がその戦死者の供養のためにこの六地蔵幢を建立したと思われます。
 この六地蔵幢は八角筒の形を成し、八角のうち六角が地蔵、残り二角は「如来像」と「不動像」を浮彫にしています。