岩戸神楽
〇三松の地で舞継がれる「岩戸神楽」(小林市堤 水流迫地区)

踊りの時期と場所
 7月30日 岩戸神社夏季大祭
         10月中旬 三松中学校文化発表会(生徒が演じる)

保存団体名    岩戸神楽保存会

(岩戸神楽の歴史と神楽の概要)

 岩戸神社は大宝元年(西暦701年)に建立され、1,300年以上の時を刻んでおり、小林で唯一現存する「岩戸神楽」は約300年余(一時中断あり)舞い継承しています。
 岩戸神楽は、五穀豊穣の祈願や稔りの秋の感謝を込めて、神の来臨を願い神話に言う神々を演じ、二間四方(4メートル)の角に葉竹を飾り、注連縄を張り御幣や榊等で煌びやかな神庭を作りその中で舞われています。
 岩戸神楽で謡い舞継がれているのは、祭神「手力男命」(タジカラオノミコト)にちなんだ「天の岩戸開き」の神舞(かんめ)で、古代色豊かに面白おかしく表現しています。
 また、「剣の舞」、「薙刀の舞」は神秘的かつ優雅に真剣を使い、楽人は神様3名、剣舞2名、太鼓1名、笛数名、鉦1名(省略もあり)で構成されています。

(三松中学校での取り組み)

 毎年、三松地区に伝承される岩戸神楽を、本校の第2学年生徒が岩戸神楽保存会の協力を得ながら、総合的な学習の時間や長期休業中に練習を重ね、文化発表会で地域の方々や保護者に披露しています。生徒に岩戸神楽を学ばせることで、日本人の優しく強い心と郷土愛を育む教育を実践しています。
 このように、地域に伝わる郷土芸能である岩戸神楽を体験し、学年全体が力を合わせて発表することで、郷土愛や友だちとの友情や地域の方々との一体感を感じ、感動を共感することができるほか、この体験が三松の地に生まれ生活していることに自信と誇りを感じさせ、次代を担う地域人の育成に寄与することが期待できます。

 
(岩戸神社:小林市堤4447番地)

 
 
 
(文化発表会での披露 平成29年10月15日)

 
(小林市文化会館にて 平成29年11月10日)