永仁の碑

◯小林市指定有形文化財「永仁の碑」(えいじんのひ) (小林市堤)


 「永仁の碑」は旧岩瀬橋の西渡り口にあり、永仁元年に建てられた碑で、西諸県で最古の碑とされています。石碑には中央上の梵字(大日如来)のほか、「永仁元年一二月」、「橋勧進」、「除蛮災」(除変災)の文字が刻まれています。永仁元年は弘安の役から12年目にあたりますが、元寇襲来時には当時の人々に大きな衝撃を与えたといわれています。
 永仁の碑は、当時の岩瀬渡の交通難所が改善されたことを記念するとともに、外敵の侵攻が再び起こらないことを祈って建てられたものという解釈もされています。


 
(中央上:梵字(大日如来)、中央下:「永仁元年一二月」、右:「橋勧進」、左「除蛮災」  の文字を刻む。)