2024年9月の記事一覧
9/30 最新
須木中学校は生徒数が少ないため、生徒一人に広い清掃範囲が割り当てられています。
そのため、事務室や職員室などは職員が清掃をしています。
同様に、校長室も校長が清掃担当者になっています。
校長室の清掃は、掃除機をかけたり、テーブルや書庫、金庫の上を拭いたり、窓ガラスをきれいにしたりする作業が中心です。
それほど汚れる場所でもないので、時間がある時にちょこちょことやっておけばそれほど大変な作業ではありません。
もう1か所職員に割り当てのある清掃場所があります。
職員用男子トイレです。
職員で月ごとに担当を決めています。
ちなみに校長は9月と3月が担当月です。
職員トイレは須木中の中でも一番新しくできた施設で、数年経過していますが新品のようです。
先生方がきれいに使うのはもちろん、清掃をしっかりしているからだと思います。
手洗い場が真っ白で、使う水栓もピカピカだと気持ちがいいですよね。
今日は、担当月の最後の日なので、しっかりときれいにして次の先生に引き継ぎたいと思います。
9/27 実行力
今日は、「教育委員による学校訪問」がありました。
11名の方が来校され、学校経営の説明や授業参観、フリートークなどが行われました。
訪問終了後に理科室横を通りかかると、「メニューの『挿入』から『画像』を選んで・・・」と理科らしくない説明が聞こえてきました。
ちょうど、生徒達はフォルダからの画像挿入と配置の仕方について説明を聞いているところでした。
指示通りにスムーズに作業をしてく生徒。あっと言う間に貼り付けをしていました。中学生は飲み込みが早いですね。(この様子は「9/27 今日の授業」参照)
実は、数日前に理科の先生から相談がありました。授業の中で板書や実験観察の記録やまとめなどの方法として、手書きの他にタブレットをうまく組み合わせて活用できないか、という内容でした。
構想を話しながら、ICTサポーターにも相談しながら実現できるといいねという話をしていました。
今日の訪問のフリートークの中でもタブレット活用について話す場面があり、「理科での活用を考えています。ICTサポーターと相談しながらやっていきたいと思います・・・」などと話したところでした。
まさか、こんなにすぐに実行するとは思ってもいなかったため、ちょっとびっくりしました。
早くやり始めるほど先生も生徒も慣れますし、使い慣れてくるとお互いにもっと良い方法を発見したりします。
今後の展開が楽しみです。
構想を実行に移した理科の先生の行動力に脱帽でした。
9/26 絆
能登町の中学生の皆さんから学校宛に義援金へのお礼の寄せ書きをいただきました。
そこには、義援金についてのお礼の他に、仮設校舎ができたことや、運動会の準備をしていることなど、日常が戻りつつあることも書かれていました。
この寄せ書きをとおして、須木中の生徒達も、能登町の中学生の皆さんの思いに触れることができたことで、遠く離れていてもお互いを身近に感じることができたと思います。
寄せ書きの中に、「困ったときはお互いに助け合っていきましょう」「宮崎に何かあったときは恩返ししたい」という言葉がありました。
この絆を大切にしていけたらと思います。
現在は、さらに豪雨による被害も加わり大変な状況だと思いますが、一日も早い復興をお祈りしています。
今回寄せ書きをしてくださった18名の生徒の皆さん。本当にありがとうございました。
9/25 信じる
ガッツ石松さんが「太陽の帝国」で、全米映画俳優協会最優秀外国人俳優賞を受賞した時のエピソードです。
受賞のお礼として、貧民地区のジムや孤児院などを訪ねて、ボクシングの指導をしたそうです。
ガッツ石松さんは、授賞式の挨拶で彼らのことに触れ、次のような話をしました。
俺はとんでもない貧乏の生まれで、本当に彼らと全く変わらない育ちだった。
ただひとつ違ったのは、母が俺を信じてくれたこと。
『お前はバカだし、私は貧乏で何もしてやることができない。ただお前を信じてやることだけは出来る。』と、いつも言ってくれていた。
母はもう死んじまったが、母親が子供を信じてくれているという。
母親じゃなくても、誰かが自分を信じてくれている。
それだけで、子供は自分を信じて前を向いて努力していけるんだ。
だから、君たちが負けそうになったら、友達や家族を思い出して欲しい。
そして、友達や家族が負けそうになっていたなら、信じて励ましていて欲しい。
それだけで、何でも出来るようになるんだ。
そういうことを、彼らに伝えたかった。
カタカナで書かれた、カンニングペーパーを読みながらの英語の挨拶です。
最初は笑い声が起こった会場がだんだん静まり返り、最後は観客総立ちのスタンディングオベイションとなりました。
9/24 宿題の量
ネットを見ていたら、アイルランドにある大学の研究チームが宿題の効果的な出し方を明らかにしたという記事を目にしました。
生徒にとって、宿題はできるだけ少ない方が歓迎されます。一方、教師は生徒の学力を伸ばすために宿題は役に立つと考えています。
ただ、教科担任がそれぞれが必要だと考える量の宿題を出すことになるため、日によって量が少なかったり、多すぎて消化不良を起こしてしまうこともありがちです。
メイヌース大学のネイサン・マクジェームズ氏ら研究チームは、アイルランドの中学2年生4118人を対象に、新しいAIモデルを使用して、国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)のデータを分析し、さまざまな宿題のパターンが彼らの数学と理科の成績に与える影響を分析しました。
その結果、最も効果的なのは15分以内で終わる量を頻繁に出す事という結論に達しました。
つまり、数学と理科の宿題に関していえば、じっくり長時間取り組ませるよりも、短時間で終わるものをこまめにやらせることが効果的であることがわかったということです。
例えば数学なら毎日、理科なら週に3~4回宿題をやるのが成績向上にもっとも効果的だということです。しかも一回にかける時間はどちらとも15分以内で十分だといいます。
また、今回の最新モデルのAI分析では、短時間の宿題であっても、長時間の宿題と同じくらい成績アップにつながることが分かっています。
このことは、短時間でできる宿題を定期的に出すことが、生徒に負担をかけることなく最も学力アップをはかる方法であることを示しています。
アイルランドの生徒に対する分析なので、いろいろな条件が異なる日本で同じやり方でよいとは断言できませんが、おもしろい研究結果だと思います。
『Learning and Instruction』(2024年7月1日付)に掲載
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