2024年10月の記事一覧
10/17 感謝
今日の午前中は「今日の授業」でご紹介した通り、アメリカから、4人のご家族が来校されました。本校の英語担当の知り合いのご家族です。
最初に校長室に挨拶に来られたので、
Nice to meet you.
Welcome to Suki Junior High School
I am the principal.
Please enjoy yourself.
程度ですが何とか喋りましたが・・・笑顔で頷いてもらえたので安心しました。
授業では、電子黒板を用いたプレゼンでハリウッドの映画産業のことや、ユタ州の自然について紹介しているところを見学しました。
プレゼンの画面構成や色遣いなどが日本人との違っていて大変興味深く感じました。
子ども達も事前にしっかりと準備を行い、最初は緊張していましたが、次第に堂々と対応していました。
普段来られるALTと違って、同年代の子供との会話は新鮮だったと思います。とてもいい経験をする機会となりました。
最初から最後まで、ずっと笑顔で過ごされていた、とても素敵なご家族でした。アメリカに戻られても、今度はZoomなどで須木中学校とつながっていただけると嬉しいです。
本当にありがとうございました。
10/16 素直
「やってみたら」と言われたら、「試してみるか」と行動に移すことができるかどうか。
「それでうまくいくの?」
「むり」
「何でそんなのしないといけないんですか?」
「何のためになるんですか?」
ではないんですね。
理由はなくてもまずはやってみる。
この素直さが一番自分を磨けます。
10/11 秋休み
今日は1学期の終業式でした。
集会では、以下のことを生徒たちに伝えました。
・1学期の行事への取り組み、授業への取り組みが素晴らしく、多くの来校者の方からも褒めていただいた。須木中はみなさんの頑張りで県一、日本一の素晴らしい学校になっている。
・2学期の目標に向けて頑張ってほしい。その際、自分にプラスの言葉をかけることが大切。その言葉を脳が受け取って前向きに取り組めるようになる。
・1,2年生は、2学期に向けて4日間の休みの過ごし方が大切。部活動や習い事、家のことで忙しいかもしれないが、その中から自分のやりたいことを伸ばす時間や勉強をするための時間を生み出す取り組みをやってほしい。
・3年生は、1週間後に実力テストが行われる。これを本番の入試と考えて、1週間ゲーム断ち、SNS断ち、スマホ断ちに挑戦し、自分がどれくらい学習に頑張れるかを味わってほしい。
短い秋休みですが、有意義な期間にしてほしいと思っています。
10/10 失敗から
理科では観察・実験をともなう学習内容が多くあります。
それなりに授業に自信がついてきた頃、「唾液」のはたらきを調べる実験を、すべて生徒に任せてさせてみることにしました。(当然安全面の説明と指導は行っています。)
塾に通う生徒も多かったことや、授業の予習をさせていたことで、既に事前学習ができていたこともありますが、とにかく実験を多くするようにしていたため、器具の扱いに慣れていたということもあります。
その時の実験の説明が長くなるので、結論を先に書きます。
理科の実験では、教科書通りの結果にならないことが多くあります。若い頃は、どうやれば失敗せずにきれいな実験結果になるかばかりを気にしていて、うまくいかないときは「実は・・・」と教科書の正しい答えを説明してまとめていました。
ところが、この後に書きますが、実験は、教科書通りの結果にならなくても、その結果をうまく使えば生徒の実験力のアップや科学的思考等を伸ばすことに繋げられる。つまり実験は失敗が大切だと考えるようになったという話です。
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唾液のはたらきを調べる実験です。
デンプンのりを少し溶かした水を入れた試験管を6本準備し、2本ずつ次の3つの状態にします。
① お湯でヒトの体温(37℃程度)に温める
② 熱湯で70℃~80℃に温める
③ 氷水で10℃以下に冷やす
各温度の試験管の1本に「水で薄めた唾液」、もう1本に「ただの水」を加えてしばらくそれぞれの温度に保ちます。(ただの水を使うのは、いわゆる対照実験のためです)
その後、①~③の試験管の中身に対して、ヨウ素液を入れてデンプンの有無を、ペネディクト液を加えて過熱し糖の有無を調べるというものです。
実験結果は、唾液は高温や低温でははたらかないため、でんぷんが消化されて糖になるのは①の条件だけなので
水で薄めた唾液を加えた試験管
・ヨウ素液の反応・・・①:なし、②③:青紫色(デンプンあり)
・ベネディクト液の反応・・・①:赤褐色(糖あり)、②③:なし
水だけ加えた試験管・・・デンプンの反応だけあり
になる予定でした。
しかし
実際に実験をさせてみると、すべての班で①は予定通りの結果でしたが、ほとんどの班で、②と③の両方でヨウ素液とベネィクト液の反応が出る結果となってしまったのです。
つまり、唾液が殆どはたらかないはずの高温や低温でも、唾液がデンプンを糖に変えたという結果が出たということです。
焦りました。
思わず「実験が上手くいかなかったね。本当は、①の試験管だけがベネディクト液の反応が出るんだよ。消化酵素はヒトの体温付近の温度ではたらくわけだから・・・・」などとまとめてしまいそうでした。
が、考え直し、
「確かに、②③はヨウ素液の反応だけが出るはずだよね。でも②③でもベネディクト液の反応が出たということは、何か原因があるはずだよね。もう一度班ごとに実験手順を見直してごらん。」と伝えました。
生徒達は、あーでもない、こーでもないと意見を交わしたり、うまくいった班に確認したりと、原因究明のための活動が始まりました。
最終的に生徒達は自分たちで原因にたどり着き、出された原因は以下の内容でした。
(ア)水で薄めた唾液を、混ぜる前に①②③の温度にせず、常温に放置していたものを使った。
(イ)デンプンのりを少し溶かした水を試験管に入れた量が少なく、(ア)の水で薄めた唾液を多く入れたことによって、全体の温度が一時的に設定温度を外れ、一部反応してしまった。
などでした。
本当にそうかどうか確認しようということで、(ア)(イ)に注意しながらもう一度実験をやらせてみると、ほとんどの試験管が予定通りの結果となりました。
きちんと課題を把握すれば、生徒達は自分たちで話し合って解決できるんだということを実感しました。
このときのことが、うまくいかなかった実験を活用して生徒達の思考力や判断力等を引き出すようにするきっかけとなりました。
・・・20年くらい前の話です。
ちなみに、この唾液の実験は、これ以外にもベネディクト液の反応が出たときに、教科書的には「赤褐色」になるはずなのに黄緑色や黄色になるときがあるなど、多くの活用どころがある楽しい実験です。
長文を読んでいただき、ありがとうございました。
10/9 秋茄子
メモ帳から
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二宮金次郎は、初夏に茄子の漬け物を食べて、
「おかしい。秋茄子の味がする!」
と驚愕し、冷夏が来ることをさとった。
すぐに農民に稲を抜き、稗や粟に植え替えるように言った。
その年は金次郎の予想通り冷夏となり、その後数年続く天保の大飢饉の始まりとなったが、彼の村は一人の餓死者も出さなかった。
夏茄子と秋茄子の違いは、農民なら誰でも気付く。
ということは、当時の農民達も茄子の味が違うことに気付いていたはずである。
ただ、それをメッセージとして受け取ったかどうか、そして何らかの行動に移したかどうかに大きな違いがあったのではないか。
また、金次郎はこの大きな決断を茄子の味だけに頼ったわけではない。彼の日記にはこんなことも書かれている。
「なぜ今年、菊の花がこの時期に咲き始めたのか」
「なぜ今年、芋の根の伸びがこんなにも遅いのか」
「なぜ今年、川の水のかさが例年と異なるのか」
特殊な能力を発揮するどころか、むしろ少し注意をすれば誰でも気がつけるような地道な現実観察、これこそが彼の大きな決断の根拠になっていた。
10/8 共同作用
普段ほとんど何も考えずに指を動かしていますが、指を制御するシステムはわからないことも多いようです。
指を動かす筋肉は方手で29個もあり、この筋肉の動作の強さが10段階(本来はもっと多い)あるとしたら、合計で10の29乗といった膨大な組み合わせを制御する必要があることになります。
これは、現代のスーパーコンピューターを使っても大変なことです。
中学校の学習では、脳から神経を使って筋肉に命令を送り、筋肉が動くという内容がありました。
これでいくと、片手を動かす場合、29個の筋肉ごとに目的に合った動作の強さを決め、脳から29個の筋肉に指令が出されることになります。
全身を使って運動をしている場合、制御する筋肉の数はさらに増えます。
膨大な数の筋肉に対して、果たしてそんなことが可能なのでしょうか?
最新の研究では、大脳が出す指を動かす指令は29個の筋肉に直接行くのではなく、途中の中継地点までは1つの通路で、そこから29個の筋肉に各指令が行くようになっているのではないかという仮説があります。これを筋シナジー仮説と言います。
つまり、中継地点の中枢神経系に複数の筋肉をグループ化して制御する機能があり、そこで29個をまとめて制御しているのではないかというのです。
脳は複雑な指示を個別に出さず、複雑なコントロールは中継地点に丸投げすることで負荷を軽減しているのではということです。
「手」が知らない動きは、もちろん脳で考えて逐一指令をだしながら実行するのですが、それを何度もやることで脳を使わずに素早く効率的に動くことができるようになるのだそうです。
※シナジー:「synergy」のことで、人、物、事柄などが複数存在し、それらがお互いに作用し合うことで、機能や効果を高めることを指します。 相乗効果、共同作用といった意味で使われることがあり、一般的には共同、協力して行うことで1+1が2以上の効果を生むような場合に使われます。
10/7 歌声
昼食後、1年生の教室から歌声が聞こえてきます。
西諸音楽祭にむけて音楽の授業で習っている合唱曲です。
清らかな歌声が、昼休みを癒しのひと時に変えてくれます。
どんな様子かと思って教室に行ってみた時の写真です。
ずいぶん昔はカセットテープで伴奏を流し、この間まではCDで流していましたが、現在は電子黒板を利用して楽譜を表示しながら伴奏が流れる仕組みになっています。時代は変わりましたね・・・。
各パートの歌声とピアノ伴奏が、指揮者の導きで1つになったときの美しい響きを完成させるには、やはり練習が重要です。
一人一人が、自分の役割をしっかりと果せるように練習を積みかさねてほしいなと思っています。
この合唱は、11月8日の西諸音楽祭と、次の日の学習発表会で披露されます。
あと2か月ですが、生徒達が練習を重ね、昨年に負けない素晴らしい演奏をしてくれることを楽しみにしています。
10/4 感謝
今日は、農業体験学習を行い、高原地区とえびの地区の6件の農家さんが受け入れてくださいました。
それぞれ、個性的で素敵な屋号がついています。名前を聞くだけでどんなことが体験できるんだろうと興味が湧いてきますね。
「つばきの里」、「里山・北樹園」
「みっきー農園」、「柿の家」
「ココキャン」、「春ちゃんの菜園畑」
それぞれの農家さんでは、植え付けや収穫、お昼には昼食づくりなど多彩な内容を準備いただいていました。
今日は雨がちで、野外の活動は午前中にしかできなかったところが多かったですが、退村式のために市の体育館に戻ってきた生徒達はとてもいい笑顔であふれていました。
受け入れ先の方ともすっかり打ち解けて、別れが名残惜しそうでした。
短い時間でしたが、生徒達にとって素晴らしい体験になったようです。
受け入れていただいた農家の皆様、北きりしま田舎物語推進協議会の皆様、そしてスポーツ振興課の皆様、本日は大変お世話になりました。
ありがとうございました。
10/3 富士
今日10月3日は登山の日だそうです。
私が中高生の頃は、遠足などで高千穂の峰や韓国岳、甑岳によく登っていました。
特に高校1年生の時は、えびの高原のキャンプ場に泊まったりと、霧島連山が割と身近な存在だった気がします。
2011年に新燃岳が噴火した後は、なかなか登る機会が無くなってしまいましたが、中学生のころに登った甑岳が印象的でした。
火口部が山頂より十数メートル下がったところにあり、葦が茂る大草原と火口池があり、湿原のようでした。
火口とはイメージの異なる意外な風景に驚いた記憶があります。
実家からは夷守岳が一番近くに見えていました。
実家から見ると均整のとれた美しい円錐形に見え、子どもの頃は「富士山のようだなあ」といつも考えながら自転車を漕いでいました。
いつまでも残したい、ふるさとの大切な風景です。
この写真は実家の300m程手前の、中高時代の帰宅路から撮りました。
10/2 50円玉
これまで書き溜めたメモ帳から、いろいろな話を時々紹介したいと思います。見聞きした話を要約しているのでわかりにくい部分もあると思いますがご容赦ください。
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糸の先にぶら下げた50円玉を見つめるとき、目の前で左右に大きく揺れていたら、50円玉と一緒に顔や目玉が左右に動く。
だけどその50円玉が50メートル先にあったらどうだ。顔も目玉もぶれないんだ。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
27   | 28   | 29   | 30   | 31   | 1   | 2   |
3   | 4   | 5   | 6   | 7   | 8   | 9   |
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17   | 18   | 19   | 20   | 21   | 22   | 23   |
24   | 25   | 26   | 27   | 28   | 29   | 30   |
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