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避難訓練(火災編)

 10月10日(火)の6校時に避難訓練を実施しました。今回は多目的教室2で火災が発生することを想定した訓練でした。教頭先生による出火の放送の後に生徒が運動場に避難してきました。全校生徒が240名という中規模校で校舎もすべてが2階建てという避難に有利な造りではありますが、南側は高千穂峡。土砂災害危険区域にも指定されている本校。火元から離れて避難していくのが火災時の避難の原則ですが、その方向は3方向に限られます。中学校移転の話も進んではいるものの、完成まではまだまだ数カ年を要するため、しばらく、現在の学校で訓練を終始徹底していく必要があります。避難時の態度も良く、スムーズに実施できたと思います。4月の避難訓練時に私が話した心構えを全校生徒に尋ねたところ、3年生男子がさっと手を挙げ、答えてくれました。「想定外を想定する」と。そのとおりです。いくら訓練を積んでも、訓練どおりにいかない可能性が高いです。ですから、平常心を失って、落ち着いて行動することができないかも知れません。だから、「想定外を想定する」ことが大切だと話をしました。実は今回の訓練に関する共通理解を図っている際も避難は、標準的な経路を説明したあと、火元である多目的教室2近くの教室や多目的室近くが標準の避難経路になっている場合、どうすれば良いかを考えさせました。基本は「火元から離れて避難する」です。また、「自分の命は自分で守る」ことを最優先させた避難をすることを指導しました。西臼杵広域消防から来られた講師の方々から説明を受けた後、煙体験を行いました。火元である多目的教室2は煙(訓練なので甘い匂い)が充満していました。10名前後の集団でその中に入りましたが、視野が狭くなり、なかなかの臨場感を味わうことができたと思います。最後に全員体育館に集まり講師の方から講話をいただきました。火災の原因のトップは、煙草の火の不始末とのこと。人為的なもので人間の意識により十分防ぐことができるものです。

 暑い夏が終わったと思いきや秋もなくいきなり冬になりつつある朝夕の寒さを感じる今日この頃。火を扱うことも増えてくことでしょう。今回の訓練が非常時に参考になればと思いますが、やはりまずは火事を起こさないことが先決です。