令和7年度

2025年8月の記事一覧

考える夏

2025.07.28

【表彰式&2学期終業式】

終業式の前に直近の大会における表彰式が行われました。該当者は以下の通りです

第41回宮崎県高等学校小倉百人一首かるた選手権大会

 団体戦  優勝(Aチーム)押川幸乃 溝口玲奈 渡会友望

     準優勝(Bチーム)川畑雅 田中博瑛 

令和7年度宮崎県高等学校百人一首新人大会

 個人戦Aパート 1位 田中元瑛  

    Bパート 1位 春口蓮 福村莉乃 溝添悠真 

             宮永真由 豊川杏奈 福島生純

小倉百人一首競技かるた第47回全国高等学校選手権大会

 個人戦Cパート 準優勝 鍋島莉桜

 個人戦Dパート 優勝  川畑雅

 個人戦Dパート 準優勝 田中元瑛

 個人戦Dパート 第4位 押川眞乃

 

 

 

おめでとうございます!

 

終業式での校長先生のお話では

戦後80年に関すること。

『 私の叔父さんは中学1年生の時に防空壕に空襲が直撃して亡くなった。その父(校長先生の祖父)はがっくりきて教員を辞めたそう。敗戦を契機に、学校も教育も豹変した。大宮高校にはGHQが来て、これまでの日本の教育が悪かったこと、先生たちを集めて軍国主義だった教員を紙に書いて出せと言ったりもした。

鹿児島の知覧飛行場近くには「富屋食堂」という食堂があって出撃する兵士のために「玉子丼」をふるまっていたそう。肉など入っていない当時高価な卵と米だけの丼を生涯最後の晩餐として「うまい、うまい」と食べて出撃していったという。味や盛り付けをそのまま受け継いだ玉子丼を出す店が、東京の靖国神社にあり、12月の出張の際に毎年食べに行き、当時に思いを馳せます。

 80年前の教訓を生かして、平和が大切、戦争は二度と起こしてはならない。その通り。皆が言う。でもあえて皆さんに言いたい。

 「攻められたらどうするのか?」

残念ながら歴史上戦争がない地域や時代はない。現代においても。日本が攻めていくことはないけれど、攻められることがないとはいえない。想定しておかなければならない。話し合い、協議、大事なプロセスです。しかし、それだけしか準備しないのは非現実的です。

攻められた時を含め、戦争となれば、学校も生活も無関係無関心ではいられない。軍事は科学(サイエンス)と深く関わります。科学は利便性を高めるものであるが、人間の存在を危うくするものでもある。でもだからといって科学技術の進歩を止めるというのはナンセンスである。恩恵にあずかりながら、バランスをどうするのか、どう抑制するのか、正解はありませんが、我々は考え続けなければならない。

 平和も不戦も、誰もが守るのか、どうやって守るのか。そのことも抜きには語れない。戦後80年、この夏、多くの番組、本、特集されるとも思う。皆さん自身も考える夏にしてください。現在、この日本という国が、平和で穏やかなありがたい環境にあることをかみしめて、豊かさに溺れずに、充実した夏休みにしてください。』