延岡市立南浦中学校
延岡市立南浦中学校
11月5日(土)、6日(日)に県秋季中体連大会バドミントン競技が高鍋町総合体育館で行われました。
5日は女子団体戦、6日は女子シングルス、女子ダブルス、男子ダブルスに出場しました。7名の部員がそれぞれに力を発揮する晴れの舞台です。
広くて新しい会場、多くの観客、多くの選手・・・試合前から選手に緊張が走ります。
それは監督も保護者も同じ。県大会独特の雰囲気が漂う会場です。
「心臓がのどから出そうです。というか身体全体が心臓みたいで、いろんなところからドキドキが聞こえてきます。」「相手がポーカーフェイス過ぎて、どんな感じかつかめません。」「相手が双子だったので、どっちがどんな特徴があるのか、途中でわからなくなってきました。」
延岡地区の代表として、13歳、14歳が必死で戦ったことがわかりました。女子ダブルスは2回戦、男子ダブルスは3回戦(ベスト16)まで進みました。
そして、
「枯れるほど声を出しました。」「また、相手に向かって返球してしまった、悔しい。」「負けた相手の次の試合が見たい!」「もっと筋力がほしい!」「今度は勝つ!」 ・・・などの言葉が聞こえました。
選手たちの前に向かう姿勢に感動し、そして、保護者、先輩方、先生方の団結が選手の力になっているとしみじみ感じながら、帰路につきました。
これからの南浦中選手に勝利あれ!
11月4日(金)、地震津波の避難訓練を行いました。4月に中学校独自でも行っていますが、今回は小学生や地区住民の皆さんと一緒に訓練しました。
まず、中学校に常備しているライフジャケットと非常持ち出し用のリュックを準備して、小学校へ向かいました。
小学生、中学生、地区住民の方約20名が集合しました。
小学校教頭から、想定した震度や津波の高さの話があったあと、小学生から避難開始です。
屋上までの階段は、小学低学年やお年寄りの方にはひと苦労で、5分ほどかかりました。
屋上では、熊野江海岸で津波が起きた場合、最大で9mに達すると消防本部の方からお話がありました。
この屋上は12.3m。ここまでくればひと安心できる場所です。
「もし、大事な人がタンスの下敷きになっていたら、あなたはどうしますか?」
「周りの人に助けを求めます。」と中1男子が答えました。
「それも一つの正解です。防災に正解はないと言われるが、だからといってその人の手をぎゅっと握っているだけではよくない・・・。 こういった状況を作らないために、家具を固定しておくとか日頃から危険箇所を点検するとかしておくことが必要です。」と市危機管理課の回答があり、うなずく生徒たちです。
さらに、評議員(兼民生児童委員)や小学校校長からも講評をいただきました。
「笛を日頃から身に付けていると、いざと言うときに役に立つと訓練時に聞きました。私は常に携帯しています。みなさんも自分でできる防災を心がけましょう。」
「1月に大きな地震がありました。それも夜中でした。怖い思いをしたことが記憶に新しいことでしょう。何か怒ったときに、この訓練が役立ちます。」
実際に屋上に上がって体感した高さ、講評で聞いたお話、これらを生かして防災意識を高めたいと思った訓練でした。
訓練後、報道の取材にしっかり答える生徒会長の姿に、家族、友達、地域を守りたいという思いを感じました。
気持ちいい秋空に、地震津波のない穏やかな日常が続きますように、とお願いしました。
10月29日(土)、南浦中体育館で県の自然環境課による「重要生息地講演会」が行われました。
これは、熊野江川河口海浜域が今年、県で14番目の重要生息地になったことから開催されました。
約40名の方々が参加されていましたが、そこに南浦中生の5名が自主的に参加しました。先生方も小中合わせて5名の参加です。
熊野江川河口海浜域は、小さな干潟(3.1ha)だけれど、希少植物・生物がこんなに凝縮されて存在するところはないそうです。だから、とても貴重な場所なのです。
植物については県北植物愛好会の成迫様が、海の生物については宮崎大学の三浦名誉教授が講演してくださいました。
重要種(絶滅危惧種)といわれる砂丘植物が8種、干潟植物は4種も熊野江に自生しているそうです。
三浦名誉教授が確認した海の生物は、貝、甲殻類、ハゼ、他魚、ナマコを合わせて、なんと177種!!
熊野江川は、汚れなく、浄化された水が流れ、これまであらされていないことが特徴だと話されました。
「クマノエミオスジガニは、ここで初めて発見されたカニで、日本で3箇所しか確認されてない貴重な生き物です。」
生徒が質問しました。「そんな貴重な生物を多くの人が知ってしまうと、それを取る悪人が出てくるのでは?
熊野江の美しい海をPRしたいけど、どうすればよいでしょうか?」
三浦名誉教授は、「ここの海だけがきれいになれば、他の地域はどうでもよいではなく、生き物がどこでも生存していけるようにしていきましょうと、呼びかけることが大事です。」と回答してくださいました。
講演のあとは、観察会です。
重要種「ハナニカナ」の黄色い花を見つけました。「かわいい~」「踏まないようにしなきゃ」
今日の講演と観察会に参加して、熊野江川河口海浜域の重要性について、しみじみ感じることができました。
そして、ふるさとの海を大切にすることから始めて、延岡市、宮崎県のすべての希少生物が守られるように、自然を大事にしていこう!と生徒、職員で今日の感想を話して、解散しました。
10月25日(火)、文化芸術による子供育成推進事業(巡回公演)から、人形劇団クラルテの公演がありました。熊野江小、浦城小の児童も一緒に鑑賞しました。
人形劇「あらしのよるに」
暗やみの中で知り合ったのは、ヤギとオオカミ。二人は友情を誓い合います。
劇の始まりは、南浦中生徒と職員もキャストととして登場しました。ワークショップで作ったヤギとオオカミになりきって・・・。(ちなみに職員は風の役です)
真っ青な空の下、再び出会った2匹。
「お、お、オオカミ!!」「・・・ヤギ。」このセリフの言い方と人形使いがマッチしていて、笑いが出ます。
お互いの正体を知った2匹は悲鳴を上げることも、ぺろりと食べてしまうこともありませんでした。
「おいら、こう見えても何より友情を大切にしてるんす。」「おや、わたしもですよ。」
「おいら、なんて奴だ、一瞬でも友達のことをうまそうだなんて。」
「私はなんて奴だ、友達が私を食べるつもりかも、だなんて。」
知らない怖さを乗り越えて、まず信じてみよう。疑うことよりも信じることを選んだ二人。一人では乗り越えられない困難も信じる友達がそこにいれば乗り越えられる。
劇が終わると大きな拍手が沸き起こりました。隣に座る友達と顔を見合わせて、笑顔になった生徒達です。
舞台裏見学や人形を触らせていただいて、プロの作品作りを目の当たりにしました。たくさんのことを学んだ人形劇でした。
10月23日(日)8:45 小学生の神輿から始まりました「ふるさと祭り」
プログラム1番は、放課後子ども教室の児童による和太鼓「嵐」、そして2番は、中学生の英語暗唱です。和洋折衷?の出し物が観客の心をわしづかみです。
熊野江小1年生と4年生が2人でが合奏や暗唱を披露します。国語の教科書を何ページも暗唱している姿に感動し、大きな拍手が鳴り響きました。
休憩時間には、児童生徒、地域の皆様の作品をじっくり鑑賞します。
今年は美術の先生と生徒の共同作品「ウルトラマン」や小学生のプログラミングで活躍した「ペッパーくん」もお目見えです。
中学生は、一人一人が「私の夢」をスピーチしました。中でも3年生の発表は圧巻でした。
「人のためになることに力を尽くしていきたい。」「兄の背中を追いかけて、人を笑顔にできるような料理人になりたい。」「自分の得意なITの力をさらに伸ばしたい。」「動物の命を救う獣医を目指したい。」それぞれの思いが聴衆を惹きつけました。
中学生全員での合奏「カントリーロード」合唱「記念日~希望のバトン~」
朝早くから音楽室で練習して、今までで一番の演奏、合唱を披露しました。本番に最高が出せる準備力のすごさです。
小学生の全校劇「ただいま!ふるさと、くまのえ!」では、最後の合唱では、青い布を左右に振り、中学生も観客も一緒に海となり、会場が一つになりました。
中学生の全校朗読劇「Inside story”the naked king!”」では、声の表情で役になりきった姿を披露しました。
自分の考えをはっきり言える楽しい世の中にしたい、そんな思いが伝わります。
大きな拍手とともに閉幕し、閉会式では、観客も一緒に「ふるさと」を合唱しました。歌詞をかみしめながら・・・。
中学生13名、小学生8名が力を合わせて、ふるさと祭りを成功させようと頑張ってきました。
その頑張りが79名の観客に感動を与え、最高の舞台となりました。
最後まで大きな拍手、温かい声援をくださった皆さま、ありがとうございました。
また、ふるさと南浦が好きだと感じる1日になりました。