日誌

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教育実習生が「道徳」の授業を・・・

 教育実習。もう30年以上前の話です。私自身、教育実習をとおして、先生になりたいという気持ちが強くなったことを今でもはっきり覚えています。当時は4週間の教育実習でした。毎日、日誌を書き、担当の先生の授業を参観したり、指導案を作って授業をしたりしました。私は教育実習期間の中で、授業をしたことよりも、毎日のように昼休みになると運動場に出て、子どもたちとドッジボールをして遊んだことが心に残っています。今、思えば、子どもたちと遊ぶことをとおして、先生になりたいという気持ちが強くなったように思います。子どもたちが授業の中ではあまり見せない、遊びの中で見せるとびっきりの笑顔が好きでした。

 今、本校に宮崎大学4年の教育実習生が来ています。6年の学年主任の教室で学んでいます。今、どんな思いで教育実習をしているのでしょうか。つい、そんなことを考えてしまいます。実際に子どもたちとかかわることで、少しでも先生になりたいという気持ちが強くなってくれればと思っています。むしろ、教育実習生がそのような気持ちで無事教育実習を終えてくれることを切に願っています。

 昨日、教育実習生が道徳の授業をしました。教材は「手品師」です。売れない手品師が子どもとの約束を守るのか、それとも長年の夢であった大舞台で手品をすることを選ぶのか、手品師の心が大きく揺れ動きます。手品師のとった行動をとおして、子どもたちが自分の考えと照らし合わせながら、誠実に生きるとはどんな生き方なのかを考える授業でした。多少緊張していたと思うのですが、教育実習生がとても落ち着いて授業を進めていたので、感心したところでした。子どもたちはワークシートに自分の考えや気持ちをたくさん書いて、積極的に発表していました。

 さすが本校の6年生です。すばらしい!