日誌

2024年6月の記事一覧

授業のひとコマ(友だちと考える、それとも、自分の力で考える?)

 ある学級の算数の授業。子どもたちの目が輝いていました。

 黒板の前に集まって友だちと話をしながら真剣に問題を解いている子どもたち。そして、その様子を黙って見守っている先生。いざとなったら、助言をするのでしょう。自分の机でタブレット端末を使って問題を自分の力で何とか解こうと頑張っている子どもたち。そんな様子が目に飛び込んできました。とてもよい雰囲気で学習に取り組んでいたので、写真に撮ったところです。

 算数の学習において、もちろん筋道を立てて考え、正しい答えを導き出すことは大切です。一方、算数に限らず、ああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら自分なりの答えを導き出すことも大切ではないかと考えます。いわゆる、自分なりの「納得解」を出すことです。仮に答えが間違っていたとしても、後で、どこで自分が間違っていたかが分かればよいわけです。

 なぜ、「納得解」が大切なのか。それは子どもたちが大人になった時、「1+1=2」というようなすぐ答えが出てくる問題ではなく、例えば、「この商品をより多くの人に買ってもらうためにはどうしたらよいか。」のように答えが一つではない問題に対して、自分なりの考え(納得解)を求められるからです。

 大人社会では、この問題を解決するためにみんなで集まり、自分なりの考えを出し合い、議論を重ねることによって、会社としてこの問題に対する最もよい方法ではないかという「最適解」、そして「納得解」を見出していきます。これが子どもたちが10年後に直面するであろう社会だと考えます。

 これから先、社会がどのように変化していくかは分かりませんが、本校では日々の授業をとおして、子どもたちが大人社会に出ていった時に、きちんと自分なりの考え(「納得解」)をもって他者と協働して仕事ができる「社会を生き抜く力」の素地を育みたいものです。

私たちが学校にいながら地域のためにできることは何があるのか(代表委員会)

 代表委員会は、学校生活の充実と向上を図るために、子どもたちが学校生活に関する諸問題について話し合い、その解決をめざした活動を行うものです。

 このような代表委員会の目的を踏まえて、第1回代表委員会で話し合われた議題は、「私たちが学校にいながら地域のためにできることは何があるのか」でした。提案理由は、いつも上長飯小がお世話になっている地域の方々に何かできることを考え、みんなでもっとよい上長飯小にしていきたいからというものです。この議題と提案理由から本校の子どもたちが地域に貢献したいという気持ちをもっていることが分かり、大変嬉しく思いました。手前みそになりますが、本当に上長飯小の子どもたちは、すばらしいですね。

 代表委員会で話し合った結果、子どもたちが主体となって、次の3つの取組をすることが決まりました。

 1 全校児童であいさつ運動をしてくださる方々(民生児童委員の皆様)や見守り隊の方々へ手紙を書き、感謝の気

  持ちを伝える。

 2 美化委員会が中心となって、ゴミを捨てない、ゴミを拾うことを促すメッセージ付きのポスターを作成し、公民

  館等に掲示することで、地域の方々の美化意識を高める。

 3 新聞・掲示委員会が中心となって、地域の方々に10月に行われる運動会や2月の上小祭りへの招待状を作成し

  学校に来てもらうことで、私たち(上長飯小の子どもたち)の頑張りやよさをたくさん知ってもらう。

 代表委員会で決まった3つの取組は、どれもすばらしいものです。子どもたちの地域貢献をしたいという思いをしっかり受け止め、先生方とともに3つの取組が実現できるように支援していきたいと思います。

 地域の方々の笑顔が目に浮かびます。

 

 

 

 

保健室の先生(養護教諭)による歯に関する衛生指導

 厚生労働省や文部科学省などが6月4日から10日までの1週間を「歯の衛生週間」としています。この週間にあわせて、本校では保健室の先生(養護教諭)による歯の衛生指導を行っています。

 今日は1年生の学級で、「上手に歯を磨くために頑張ることを決めよう」という、めあてに基づいて歯の衛生指導が行われました。歯が乳歯から永久歯へと生え変わる小学生の時期に、正しい歯磨きの仕方を学び、歯を磨く習慣を身に付けさせることは、とても大切だと考えます。小学生のうちに自分の歯がかけがえのないものだという意識をもって、子どもたちが80歳まで自分の歯を20本もっていてくれることを願うばかりです。

 毎日、歯磨きをしていても、むし歯になってしまう子どもは少なくありません。むし歯をそのままにしておいて良くなることは、まずないと思います。歯科検診の結果、むし歯等があれば、6月中に治療カードが配付されますので、受け取った際は、必ずむし歯治療に連れていっていただきたいと思います。校長からのお願いです。当然、治療にかかるのが遅くなればなるほど、治療に時間を要し通院回数が自ずと増えると思います。逆に早目に通院すれば、通院回数も減っていくのではないでしょうか。子どもがいくつになっても自分の歯で食べられるように、家庭と学校が協力して、子どもたちの歯の健康を守っていきたいですね。

 例えば、子どもの誕生日を「我が子の歯科検診日」として、年に1回程度、定期検診を受けられるというのはいかがでしょうか。