学校の様子

学校の様子

笑いいっぱいの読み聞かせ

 今日の朝の時間は、地域の方が読み聞かせに来てくださいました。諸塚村の図書館で5冊も借りて来てくださって、まずは大きな絵本を読み聞かせしてくださいました。「あるのかな」という絵本です。
 「デコレーションケーキにおでこはあるのかな?」とか「あめだまにめだまはあるのかな」とか「おおかみにかみのけはあるのかな?」など言葉遊びの要素が入った絵本で、低学年の子どもたちは「おでこはな~い!」と言ったり、高学年の子どもたちはクスッと笑ったりしていました。
 
 【インパクト大の「あるのかな」でした】

 次に残りの4冊を見せてくださり、「どれがいい?」と子どもたちに尋ねられました。「だんご!」とか「さんま!」、「ねぞう!」などの言葉が飛び交い、2冊目は「いろいろだんご」という絵本を読んでいただきました。
 「いろいろだんご」には3色団子やみたらしだんご、月見だんご、さくらもちなど様々なお団子等が出てきます。「みたらしだんごのとろろんとした所がだいすき~」と話す子どもたちもいました。食欲の秋です。食べ物にスポットを当てた絵本にはとてもいい反応が返ってきました。
【子どもたちの一番人気はみたらしだんごでした】
 
 3冊目は「ゆみちゃんはねぞうのわるいこです」という本でした。一見、落ち着いた装丁の本ですが、この日一番子どもたちが笑った絵本でした。ねぞうの悪いゆみちゃんを、ぬいぐるみのおおぐまくんが「よいしょ」と言って元に戻してあげようとするお話ですが、なかなかうまく元に戻してあげられません。とうとうおおぐまくんは疲れてしまいます。そのおおぐまくんの奮闘ぶりに子どもたちは笑いながら応援していました。
 
 【ねぞうの悪い子はいないかなぁ?】
 
 4冊目は「とてもおおきなさんまのひらき」でした。これも子どもたちが楽しみにしていました。これは、お店3件分くらいの大きさがあるさんまのひらきを買った人のお話です。この大きなさんまのひらきを食べようとすると、さんまがある行動を起こします。さんまの次はするめ、その次はたい焼き、最後はカニが出てくるこのお話、興味があったらぜひじっくり読んでくださいね。
 
 最後は「おかあさんすごい」でした。読み聞かせをしてくださる地域の方が、「お母さんってすごい?」と子どもたちに尋ねると、「う~ん・・」とか「まあまあ」とか「器用だからすごい」などの反応が返ってきました。きっと子どもたちが見ていないところで、お家のことや子どもたちのことをしているから、あまり子どもたちには実感がないのかもしれませんね。
 この絵本では、なぜお母さんはお料理が作れるのだろう、色々なことを知っているのだろう、力もちなんだろうということが書いていました。「お母さん」を経験している人は「そうそう!」と共感できる、そして少しジーンとくるお話でした。
 
【お父さんやお母さんが頑張れるのはあなたたちがいるからです】
 
 今回5冊の絵本を選ばれる際、村の図書館で荒谷小学校の保護者の方が借りていない本をチェックして選んでくださったそうです。子どもたちに絵本を楽しんでもらうためにお時間を割いてわざわざ図書館に足を運んでくださり、そのような心遣いまでしていただいて本当に有難いことです。今日も5冊の本と子どもたちが新しい出会いをしました。読書の秋、これから学校の図書室や村の図書館に子どもたちが足繁く通ってくれるのではないかと期待しています。
 
 お忙しい中、子どもたちのためにお時間を作ってくださり、ありがとうございました。朝からたくさん笑っていいスタートが切れた子どもたちでした。
 

電話・依頼文の達人 教頭先生

 今日の5校時、教頭先生による「ウッジョブ諸塚」の授業がありました。本格的に進み始めたこの学習ですが、まず最初の段階としてご協力いただく関係者の方々に電話で要件をお伝えし、その後依頼文をお送りする計画です。そこで、今日のめあては「電話のかけ方・依頼文の書き方のスキルを高めよう」とし、教頭先生が熱心にご指導くださいました。
 
【今日の授業は仕事上のノウハウでもあり、子どもたちが将来求められる内容の1つです】
 その後、各グループに分かれて電話で話をする内容を考えました。一言一句原稿用紙に書き、実際に演習もしてみました。何のためにするのか(諸塚村の林業を発展させるために貢献できることを考える。そして発信する)ということを確認しながら、実際の場面を想定しながら進む授業は、子どもたちに緊張感を与えたようです。
 
        【何事も経験です。経験をつめば自信もつきます】
 
【この地道な作業がいつか花開きます】    【最後は振り返りです】
 
 振り返りでは、「誰に何を聞けばいいのか整理でていないので、整理していきたい」と話す児童もいました。あと1時間、この学習の続きができます。次の時間でしっかりと頭を整理して準備をしていきましょう。

村民体育大会に向けて

 10月12日(日)は諸塚村民体育大会(略して村体)です。この日の応援は荒谷公民館が担当です。そのため、子どもたちは運動会で踊ったダンスを村体の応援の中で披露します。日曜日に迫った村体のために5校時は、全校児童でダンスの練習をしました。
 運動会であれほどまでに感動を起こしたダンス、きっと今でもキレよく踊るのだろうと思っていたら・・・、動きがバラバラだったり、小さかったりしていました。子どもたちもよく分かっているようで、「足がもつれる・・・」と言いながら踊っている子もいました。でも1・2年生担任の先生は、子どもたちのいい所をたくさん誉めて、子どもたちが笑顔で踊れるように指導されていました。
 
    【みんな息を切らしつつも最後まで一生懸命踊りました】
 
【よりいいものを作るためにダンスのプランを練ってくださいました】
 
 そして、運動会の時のダンスと所々変更した箇所も作りました。まずは掛け声です。「荒谷小!お~!お!!」の部分は「諸塚村!お~!お!!」とし、終盤でも「やー!!」と声を出すところを作りました。声を出す部分が増えて、以前のダンスに比べて更に活気のあるダンスになりました。
 村体では、青年団の方々が子どもたちの後ろで楽しいダンスを踊られるそうです。前にいる子どもたちは、笑顔はじけるダンスを踊りますので応援をよろしくお願いいたします。
 
 
             【腕の力を鍛えるため腕相撲もしました】

おだやかな給食時間

 今日の給食は、むぎごはん、おやこどん、わかめのすのもの、牛乳でした。今日は、牛乳以外すべておかわりがあり、おかわりの列にはたくさんの児童が並びました。
 
【5・6年生のどんぶりには溢れんばかりの親子丼が入っていました】
 
 給食中は、子どもたちが色々なことを話します。今日は、お寿司屋さんに行った時に何を食べるか、そしてしめは何を食べるかでした。「鯛しか食べません」とか「大トロを一度食べたことがあるけどあぶらっこくてそれからは食べていません」とか「まぐろとエビが好きです」、「刺身は食べられないから巻き物を食べます」などと話していました。しめは「回転ずしやさんではデザートを最後に食べます」などと話していました。
 また、「私は看護師に向いていると思いますか?」と将来のことを口にしたり、野球の試合を見て興奮した場面を話したりして楽しい給食時間を過ごしていました。
 
 そして、今日は先週できなかった席替えをしました。荒谷小では2週間に1回席替えを行います。その方法はくじです。この席替えを楽しみにしている子どもたちは、嬉しそうにくじを引いていました。
 
【スプーンのくじを引きます】     【その後、自分の番号のところに名前の札を貼ります】
 
 歯みがきの時間2分前、とても感心な子どもを見つけました。歯みがきの時間ではないけれども、自ら歯みがきをしていました。このような姿はとても嬉しいものです。
 
【この姿は下級生のお手本になります】
 
 今日の午前中は風が冷たく寒いくらいでしたが、昼休みになると14名全ての児童が半そでで外で遊んでいます。たくさん食べて、たくさん遊んで、すくすく育ってくださいね。

10月の全校朝会

 今朝は10月の全校朝会が体育館で行われました。
 今日の校長先生のお話は「学びたい」という内容でした。校長先生は映画や本が大好きだそうです。その校長先生がご覧になった映画の1つを子どもたちに紹介してくださいました。それは「世界の果ての通学路」という映画です。アフリカの子どもはライオンやゾウがいて危険だと分かっていても、学校に行きたい、学校に行って学ぶ意義があると強く思い、毎日何時間もかけて学校に通っているそうです。通学中、動物に襲われて命を落とした子どももいるそうです。その映像を見て、子どもたちは「命を落とす覚悟をしてまでも学校に行きたいと思うところに感動しました」と感想を述べていました。
 
    【驚きの映像でした】        【しっかり映像を見て感想を発表しました】
 
 荒谷小の通学路も山道があり、距離も長く大変ですが、世界を見るとそれよりももっともっと厳しい環境にいる子どもたちもいます。当たり前のように学べることに感謝をすること、当たり前と思っていることは実は当たり前ではないということを校長先生がお話してくださいました。
 その後、たくさんの本の紹介をしてくださったり、「イヌマキ」しゅりけんの紹介もしてくださいました。校長先生が紹介してくださる本は、図書室に置いている本も多数ありました。身近にあるけれども見えなかった魅力的な本を校長先生から教わり、また一段と読書に取り組もうと思う子どもも増えたと思います。
 そして「イヌマキ」しゅりけんには、男の子がいい反応を示していました。この植物の存在やしゅりけんの作り方を知らなかった子どもたち。校長先生からいただいた「イヌマキ」でこれから製作するのでしょうね。
 
   【しゅりけん しゅしゅしゅ】           【新たな発見の連続でした】
 
 その後、生徒指導主事の先生から記名の必要性についてのお話がありました。自分のものに記名をしていたら、もしどこかで落としてしまっても自分のもとに帰ってくる可能性があります。しかし、記名をしていないものを落としてしまったら、それはもう戻ってくることはないかもしれません。「物を大切にしよう」というのが10月の月目標です。持ち物には必ず名前を書いて、大切に使いましょうね。
 
【荒谷小にはないですが、落し物コーナーの写真を見せていただきました】
 
 全校朝会終了後、校長先生から「イヌマキ」をいただきました。どのようなしゅりけんができるかなぁ。
 【知恵と工夫で遊びが生まれます】
 
 先週くらいまではキンモクセイの香りが心地よかった職員室ですが、近頃はあまり香らなくなりました。学校の木も次第に黄色に変わっていき、秋が少しずつ深まっていっていることを実感します。これらの自然も大切な宝です。
 
        【キンモクセイ】  【キンモクセイの花が散り、池に花びらが浮かんでいました】
 
 

満員御礼

 昨日3・4年生教室前のろうかを歩いていると、椅子がろうかに出してあり、椅子にこのような貼り紙がしてありました。
 
【「またあしたどうぞ!今日は終わりました」と書いてあります】
 
 これは、3・4年生教室に1・2年生を呼び込む作戦であったくじが好評を博し、商品の在庫が足りなくなったため札留めをした様子です。「5年生の女の子は今までで9回もくじをひきに来ました」と、ターゲットにしていなかった学年の子どもまでも3・4年生教室に訪れるようになったそうです。5・6年生教室には、折り紙でおったリボンが机にちょこんと乗っているところも見ました。それも商品として3・4年生が準備したものだったそうです。
 この満員御礼がずーっと続くといいですね。ナイスアイディアでした。

バトンスロー設置

 荒谷小の子どもたちの新体力テストの結果、ソフトボール投げに課題があるようです。先日の委員会活動で、荒谷小の子どもたちの体力を高めるために荒谷サーキット(運動場にある遊具等を活用して体力向上を目指すプログラム)にバトンスローを取り入れようと話し合いました。そして、早速本日バトンスローの設置が行われました。長いひもを用意し、それを高い場所に結び付けました。
 
  【ひもがからまってるなぁ】     【ここにしっかり結び付けます】
 
 そしてできあがったバトンスロー。6校時のクラブ活動の時間に体育館で練習を行った後、運動場に出て実際にバトンを投げてみました。
 
     【バトンスローすることで正しいフォームが身に着くそうです】
 
 どのようにしたらより遠くまでバトンを飛ばすことができるのか、思考錯誤しながら取り組んでいました。
 そして、その間1・2年生は一輪車を持ってきて練習をしていました。いつの間にかスイスイと乗れるようになっている1・2年生に大変驚きました。校長先生が「運動場1周するよ~、ついておいで~」と言って走っていくと「ぼくもやりたいです!」「私も1周します!」と嬉しそうに校長先生の後を着いていっていました。
 
【こんなに乗れるようになったよ】  【校長先生を追いかけて~】
 
 下校時、校長先生が「イヌマキ」という植物を教えてくださいました。そして、これで「しゅりけん」ができるよと教えてくださり、イヌマキの葉4枚でしゅりけんを作ってくださいました。子どもたちに教えたら喜んで作って遊ぶだろうなぁと思いました。
 
【校長先生お手製 イヌマキのしゅりけん】
 
 
 
 

学校訪問

 昨日は、学校の一大行事「学校訪問」でした。この学校訪問には諸塚村教育委員会の教育長先生をはじめ、教育委員会の方々4名と北部教育事務所の指導主事の先生2名がお越しくださいました。学校訪問では、普段の子どもたちの様子を見ていただいたり、職員の様子、学校の雰囲気等を見ていただきます。お客様がたくさんいらっしゃっていつもとは違う雰囲気に子どもたちも職員も少々緊張気味でした。
 そして、3校時は5・6年生の研究授業がありました。国語科の複式授業で、5年生は「資料を読んで考えたことを書こう」、6年生は「資料を活用して書こう」という単元でした。
 
【「先生とつながりましょう」の言葉で先生の方を向きます】【6年生もがんばりました】
 
【自分たちで考える時間(間接指導)の後、先生が子どもたちの考えを広げます(直接指導)】
 
 この授業を行う上で、5・6年生担任の先生は何度も授業の内容を作り直してこの日に臨みました。全ては子どもたちのためにという思いのもと熱心に準備をされた5・6年生の担任の先生。笑顔を絶やさず、子どもたち一人ひとりの意見を大切にした授業を展開されました。
 
 そして4時間目は参観授業でした。1年生と2年生は国語、3・4年生は道徳の授業を行いました。普段の子どもたちの授業の様子を熱心にご覧いただき、子どもたちもはりきっていたのではないでしょうか。
 
            【1年生:のびのびとしています】 
 
 
      【2年生:いつも教頭先生との授業を楽しみにしています】
 
 【3・4年生:荒谷小のシンボルでもあるイチョウの木がテーマでした】
 
【研究授業が終わった5・6年生はホッと肩をなでおろしました】
 
 子どもたちが下校した後には、授業研究会と主題研究会が行われました。授業研究会では「表現力を高める国語科における複式指導はどうあればよいか」、主題研究会では「表現力の向上を目指した荒谷小ならではのキャリア教育はどうあればよいか」を協議題として話し合いました。
 授業研究会では、間接指導に入る前に行う直接指導での教師の指示・発問の工夫が大切であるとの助言をいただきました。間接指導の際に、子どもたちが主体的に学習を進めることができるためには、それまでの教師の関わりが重要になってきます。間接指導では①何を学ぶのか②学習の手順を子どもたちにしっかりと理解させることが必要であると共通理解し、これからの教育活動に生かしていきたいと思います。
【様々なご意見をいただいたり、ご指導いただきました】
 
 次に主題研究会です。この時間では、まずわくわく学習(諸塚ウッジョブ)の進捗状況を各学年ごとに発表しました。そしてわくわく学習というからには、子どもたちが「わくわく」することが一番大切だとのご助言をいただきました。教師が子どもたちに「わくわく」するような手立てを考えることで、子どもたちの意欲を喚起させていけるように教師が「わくわく」という言葉を曖昧にせずに突き詰めていきたいと思います。
 
【主題研究会:様々なご助言をいただき、これからの研究の道筋を示してくださいました】
 
 協議の後には指導主事の先生方にまとめや指導のまとめ、教育長先生から指導講評をいただきました。
 指導主事の先生の授業研究会・主題研究会のまとめでは、子どもの学習に臨む姿勢(1分前着席・黙想・立腰・返事等)が素晴らしいとお誉めの言葉をいただきました。日頃から子どもたちが取り組んでいるものを誉めていただけるのは、とても有難いことです。また、授業に向かう教師の姿勢やこれからの研究に必要なことも詳しくお話いただきました。最後に新聞の活用も取り入れていくこともご指導いただきました。
 
 次に主幹の先生の指導のまとめでは、学校の全体に関わることをご指導いただきました。①知育②徳育③体育④家庭・地域との連携という内容で、知育では教師と子どもとのコミュニケーション(受容と伝達)を図ること、徳育では神戸の事件に触れられこのような悲しい事件が起こらないよう指導の視点をご指導いただきました。体育ではメディアコントロールを図れるような取組をしていくこと、家庭・地域との連携では、学校と家庭との役割を明確にすることや、「わくわく学習応援隊」は学校の財産として欲しいとのお言葉をいただきました。
 
 最後に教育長先生から諸塚の教育の基本の5つの項目をお話いただきました。
 ① 今の境遇を幸せに思うこと
 ② 「いま」を強く意識すること。(いま挨拶をする、いま学力をつける、いま体力をつける) 
 ③ 複数の教師で子どもを直接指導すること
 ④ 子どもに至れり尽くせりはしないこと。学校がしっかりと考えを示し、家庭や地域の方々
  に協力を仰ぐべきところは仰ぐ。しかし、家庭や地域の方々に甘えすぎないようにするこ
  とが大切である
 ⑤自分で考え自分で判断する精神を育てること
この5つの教育の方針を常に心にもち、15の春を迎えるまでに自立した子どもたちを育てられるように教育に取り組んでいきたいと考えています。
 
 最後に本校の校長先生が謝辞を述べられました。「真にたくましい子どもたちを育てるために、子ども一人ひとりの指導計画を立てるようにしています。子どもたちの成長につなげられるよう、一歩ずつ前進していいきます」とお話されました。
 
 今回の学校訪問でご指導いただいた内容は、学校が抱える喫緊の課題として解決していくべきものばかりでした。それを明確にしていただいたおかげで、今日からの子どもたちへの指導に生かすことができます。これからも子どもたちのために私たちができることを考え、子どもたちの心に響く教育ができるよう精進していきたいと思います。
 
 お忙しい中、学校訪問にお越しくださり、そして数々の温かいお言葉もかけてくださり本当にありがとうございました。

素通りしなかった教頭先生

 昨日の昼休みに、3・4年生がくじを作っていました。その効果が表れ始めたようです。わくわく学習(ウッジョブ諸塚)の後に3・4年生教室前を通ると、教頭先生がくじを持って3・4年生に何か話しておられました。立ち止まって聞いてみると「あたりが入ってないんじゃないの~?」とおっしゃっています。手に持っているのは「はずれ」のくじ。教頭先生も3・4年生の教室に立ち寄ってくださり、くじを引いてくださったようです。でも「はずれ」・・・。「あたりも入っていますよ」と言ってくじの箱を確認する3年生でした。
 
【はずれかぁ・・・。手作りの商品はもらえないなぁ】【「あたり」入っていましたよ】
 
 このくじの効果で、休み時間の3・4年生教室は賑わっているようです。よかったね、3・4年生。

校長先生の「ウッジョブ諸塚」授業

 今日の2校時、5・6年生教室でわくわく学習(ウッジョブ諸塚)の授業が行われました。今日は、校長先生が9月10日に行われた「わくわく学習応援隊発足式」の時に出された困難点(課題)を確認し、これからどのようにこの学習を進めていけばよいのかを示してくださいました。
 まず、「ウッジョブ諸塚」の目的を確認しました。目的は「諸塚の林業活性化のための貢献する方法を考え、それを発信する」です。その目的を念頭に置いて、先日出された困難点を一人ひとり確認しました。
【色々な教材を用意してくださいました】
 
 【困難点(課題)】
  ○ 木の絵本作り: 絵本の内容(環境、絵・物語)
  ○ 木の製品づくり: 工作に終わってしまわないようにする。貢献・発信がみえるようにす  
              る。
  ○ 木と医療: 人(患者さん)とつながる手立て(説明するお願い文)
  ○ 産直住宅: 新しい発想の広がりをみせる。(産直住宅を豊かにする発想)人とつなが
   る。
  ○ 林業やりがいポスター: 多くの人とつながる。
 
 「これらの困難点(課題)を乗り越えたら、みんなのゴールが見えてきます」と校長先生が話されました。そして、オンリーワンの発想を入れれば、諸塚や林業の発展に貢献できると説明されました。 
 今日のめあては「諸塚のよさと自分のテーマをつなげることで、諸塚村の林業を元気にするオンリーワンを作ってみよう」です。そこで、子どもたちにオンリーワンの視点として「宝物」について考えさせました。
 まずは「当たり前と思っているものが実は宝物」ということです。夏休みに国内研修に参加した6年生。諸塚を離れ東京で過ごした経験から、諸塚だからこそある宝物を発見していました。
【当たり前にあるもの、それこそが宝】
 
 宝物として発表されたものには
  ○ 食
  ○ 木
  ○ 人
  ○ 空気(朝起きて深呼吸すると気持ちがいい。東京ではその気持ちよさを味わえなかっ 
   た)
  ○ 音(鳥の鳴き声、動物の鳴き声)
  ○ 水(直接飲むことができる)
  ○ 動物(シカ、イノシシ)
  ○ 木の実(クリ、どんぐり)
などがありました。あまりにも近すぎて見えていなかったこれらの宝物を、この授業で再認識することができました。
 次に「伝統は宝物」という視点で宝物を探しました。
  ○ 神楽
  ○ ザンゼツ(切り絵)
などが出てきました。他の地域には残っているところも少ない大切な伝統です。そして、校長先生は、ザンゼツと神楽、障子を組み合わせたふすまのデザインを考えられたそうです。それがこちらです。
【校長先生の作られたふすまのデザイン】 
            【それを見た子どもたち】
 
緑の背景に神楽と障子の格子模様がとっても素敵なデザインでした。校長先生の発想の豊かさに子どもたちの表情もパッと明るくなりました。
 
 最後に「見方を変えれば宝物は見える 鳥の目 虫の目」という視点を話されました。同じものでも、見方を変えれば見えるものが変わってきます。色々な立場に立って物事を見ることの大切さを教わりました。林業・人、木工製品をこれらの宝物と結び付けることで新しいものができるとのお話があり、その後、子どもたちは各担当の先生と具体的にどのようなオンリーワンができるかを話し合いました。
 
 話合いの後、その内容を一人ひとり発表しました。その時に「友達7人の発表を聞くことで、自分の考えが7倍にもなるよ」と校長先生が話され、子どもたちは熱心に発表に聞き入っていました。
   【柔軟な発想に宝が取り入れられ、素敵なアイディアが生まれました】
 
 ○ 木の絵本作り: テーマは水と空気で、諸塚だからこそいる川の生き物や直接水が飲め
            ることを内容に取り入れたい
 ○ 木の製品作り: 音の鳴るシーソーを作りたい、定規に諸塚の水を入れる、景色の写真
            を載せたしおりや、水の入った木のイヤリングを作ってみたい
 ○ 木と医療: 自然の音(シカの鳴き声など)を目覚まし時計に入れてみたい
 ○ 産直住宅: お年寄りにやさしい住宅づくり(スロープを使用)、ふすまにデザインをする
 ○ やりがいポスター: 諸塚のよさ(水・空気がおいしい)と自分の夢(花屋さん)と諸塚に咲
               いている花(フクジュソウ・キレンゲショウマ)をポスターの中に入れ
               る。
このような、オンリーワンの発想が出てきました。今回は10分程度でこのような内容を考えましたが、次回はじっくり担当の先生とも話し合いながら、諸塚の林業を元気にするオンリーワンを練っていきたいと思います。身近にある宝、これからも探していきましょうね。
 
 最後に振り返りをしました。6年生児童が「自分色で諸塚を発展させたい」と力強い振り返りをしていました。とても楽しみです。諸塚に生まれ、諸塚に住み、とても素晴らしい環境で成長してきた子どもたち、この故郷の宝を知ることで、きっともっともっと諸塚が好きになり、諸塚のためにできることを考えていくのではないかと思いました。そのサポートをしていくために、職員も五感を使って様々な角度からこの諸塚を見ていきたいと思います。
 
【わくわく学習応援隊の方からお借りした本もフル活用しましょうね】