学校の様子

2015年5月の記事一覧

いのちの学習

 昨日、風水害の避難訓練が行われました。台風が接近していることを想定しての避難訓練です。近年、ゲリラ豪雨と呼ばれる激しい雨や急な天気の変化で自然災害が多発しています。今回の避難訓練は保護者の方々の協力も得て、学校に迎えにきていただき、その後は無事に家に帰ったことを電話で連絡をするというところまでの学習でした。

 まずは、生徒指導主事の先生から避難の仕方についてお話がありました。はじめに、現在の状況や避難の方法を知らせた校内放送の聞き方です。放送は「静かに」聞くのではなく、「無言」で聞くことを確認しました。また、避難をする時の約束である「お・は・し・も」(おさない・走らない・しゃべらない・戻らない)の確認もしました。


【人の話を「無言」で聞く姿勢は避難訓練以外でも大切です】

 その後、校長先生から自然災害についてのお話がありました。まず、避難訓練は「いのちの学習」であることをお話されました。そして、スライドを用いて雨が降るまでの天気の移り変わりを見せてくださったり、平成17年の台風14号がもたらした諸塚村の被害を写真で見せてくださったりしました。普段は穏やかな流れの川が濁流になり、見覚えのある場所や商店街を飲み込んでしまっている写真を見ると、とても悲しい気持ちになりました。
 校長先生が写真や絵と一緒にご指導くださった内容は以下のとおりです。
 
 【激しい雨が降った時に注意すること】
 ○ 急に水かさが増えるため、小さい溝でも危険であるため近付かない
 ○ 外に出かけない
 ○ 外にいる時は雨やどりをする
 ※ 真っ黒い雲や雷の音は雨が降るサインであるため注意する

 【雷が鳴った時に注意すること】
 ○ 建物の中に入る
 ○ 雷がなったら、木には近付かない

 そして最後に大雨や台風のことを知って正しくおそれること(どのような被害が考えられるのか、どのような対応・行動をしたらよいのか、身を守ること等)が必要であるとお話をいただきました。自然の力を甘く見ることなく、自分の命を守る行動を考えて実践していけるよう継続的に指導をしていきたいと思います。


    【実際に被害の状況を見ると自然の猛威にあ然としました】

表現集会

 今日の朝、表現集会が行われました。今日は3・4年生の作文の発表でした。3・4年生は先日遠足で訪問した、せせらぎの里での出来事を作文にしていました。
 せせらぎの里で体験したことや、その時の気持ち、せせらぎの里の方への思いなど、子ども自身の言葉で、面白い表現も用いながら、大きな声でゆっくりと発表しました。子どもたちの率直な思いや、作文の中での場面が想像できるような表現を聞いて、時間がゆっくり流れているような、穏やかな気持ちになりました。
 3・4年生は全員で3名ですが、3名それぞれの個性が作文の中に散りばめられていました。この作文を聞いて5・6年生は、「心の動きを電気で表していておもしろい」、「大きくゆっくり読んでいた。前を見て読むともっといいと思う」、「題名を聞いてその作文を聞いてみたいと思った」など、感想やアドバイスも発表していました。


【表現集会のテーマソングから始まります】【とっても聞きやすい発表でした】


【作文を読む人、せせらぎの里で交流している写真を見せる人と役割分担していました】

 最後に校長先生からお話がありました。「作文には①言葉で伝える②作文の中身という2つの見方があります。1つ目の『言葉で伝える』は、ゆっくり大きく発表していました。ひとつひとつの言葉を大切にしているんだなぁと感じました。また、会話文では読み方が変わりましたね。工夫がみられる読み方でした。2つ目の『作文の中身』は、まずタイトルに工夫がありました。そして、『冷凍庫の氷のように心がカッチコチ』などイメージが豊かです。イメージが豊かだと文章が豊かになります。発表してくれた作文の中で、心と心の交流が表現されているものがありました。心と心がつながることはとても大切なことです。いい学習ができましたね」とたくさんのお誉めの言葉をいただきました。


【嬉しい言葉をたくさんいただきましたね】
 
 事前準備から当日の遠足、そして遠足後のふり返りを行って作文に表現した子どもたち。多くのわくわく・ドキドキを感じ、たくさんの学びがあったようです。来年の春の遠足も楽しみですね。

春の遠足

 先週の金曜日は、子どもたちが楽しみにしている春の遠足でした。今年度も、午前中はせせらぎの里に訪問させてもらい、午後からは池の窪グリンパークに行く計画になっていました。雨が心配されていたのですが、子どもたちの願いが届いたのか遠足当日は雨が降ることなく計画通りの遠足ができました。

 先日、せせらぎの里の職員の方々が荒谷小にお越しくださり、特別養護老人ホームとはどのような場所なのか、どのような職業の方々がおられるのか、施設に入所されている方とのコミュニケーションの仕方などたくさんのことを教えてくださいました。子どもたちは、今回のせせらぎの里への訪問で、その時に学んだことを活かしておじいちゃん・おばあちゃんとふれあい、元気を届けたいと考えています。そのために準備もたくさんしていました。

 せせらぎの里に到着すると、入所されている多くの方が、ホールで待っていてくださいました。ドアを開けて中に入る時は緊張していましたが、温かい拍手をいただくと笑顔がみられるようになりました。
 ホールに入ると、早速入所されている方々へ荒谷小の紹介をしました。校歌を歌ったり、荒谷小のクイズを出したり、荒谷小の1日を発表したりしました。その後「だれにだっておたんじょうび」を歌い、子どもたちの元気な歌声や笑顔を届けました。


【荒谷小ではおなじみの問題:イチョウの木は何歳?】


【歌って、飛び跳ねて、手拍子をして・・。元気いっぱい!】

 その後、子どもたちが準備をしたすごろくをしました。これは、入所されている方々に諸塚の地域のことを懐かしく思ってもらいたいという思いもあって作成したものです。スタート地点が荒谷小でゴールはせせらぎの里です。すごろくの途中には、お店や学校などもあり、イノシシが出てくるすごろくもありました。すごろくのコマも子どもたち手づくりの紙ねんどのコマです。


   【入所されている方々と子どもたちの距離が一気に近付きました】

 「サイコロ、ふれますか?」と聞いてみたり、サイコロの目を手で表して「4が出ましたよ!」と教えたり、足を曲げて顔を近づけて話したりする子どもたちもいました。一緒に楽しみたい、楽しんで欲しいという子どもたちの気持ち、きっと伝わったことでしょう。

 その後、みんなでゲームをしました。そのゲームとはお玉を使って卓球用のボールを隣の人へ渡していくリレーです。ボール以外にも鈴・お花の置物・おじゃみなども使って、落とさないようにリレーをしていきました。


【おじゃみは各チーム50個流れてきました】

 本校の子どもの中には、介護士になりたいという子もいました。この訪問で、介護士の方の仕事を直に見たり、入所されている方とお話ができたりしたのはとてもいい経験だったと思います。また、他の子どもたちにとっても関わり方を学ぶ学習の場になりました。

 せせらぎの里の職員の皆さま、事前の御指導から当日の運営までありがとうございました。入所されている皆様にも、温かく迎えていただき嬉しかったです。またお会いでいる日を楽しみにしています。ありがとうございました。


 その後、子どもたちはおいしいお弁当を食べ、池の窪グリーンパークでおもいっきり遊びました。とても充実した遠足になりましたね。


    【草スキーもしたよ】           【ゆらゆら揺れるよ~】


 【絶景をバックに「はいチーズ」】

森林体験学習(挿し穂編)

 長野の山から学校に帰ってきたのは11時頃でした。最後は学校のプールの横にある畑に挿し穂をします。まずは、挿し穂をする畑づくりをしました。この畑は1・2年生が草取りをして、掘り返し、その後肥料を撒いてくれたそうです。その後、5・6年生が土と肥料を混ぜたとのことでした。


   【側面をクワで押さえます】 【表面を板で押さえて平らにします】

 畑の準備ができたら、案内具で穴を開けます。案内具は10㎝間隔で釘のようなものが刺さっており、約10㎝~12㎝間隔でずらしていって、挿し穂用の穴を開けます。その後、水を入れたやかんで、挿し穂用の穴に水を注水していき、穴を大きくします。


【初めて見る器具に興味しんしん】【水を注水して、更に穴を開けます】

 その後、1本ずつ挿し穂をしていきます。この穂木は講師の方が用意してくださったものです。これらの穂木は講師の方が1週間ほど水につけてくださり、挿し穂に適した状態にしてくださっていました。


【ていねいに穂木を挿していきます】

 挿し穂をする時に気を付けることは、穂木が傾いている方を南側に向けるということだそうです。子どもたちは「体育館側に向けて植えればいいんだ」と話し、それを目安にみんなで挿し穂をしていきました。


  【どっちに傾いているかなぁ】        【注水作業も同時進行】


    【順調に進んでいます】     【「森みた~い」と3・4年生担任の先生】

 挿し穂が終わると、直射日光を避けるため日覆いをしました。これも子どもたち手づくりです。


【たるまないように、真ん中も固定】   【これで直射日光が避けられます】

 最後に1週間水に浸した穂木に加え、今日採取した穂木も5本だけ挿し穂してみました。成長の具合がどれだけ違うかを見てくださいと講師の先生からの提案でした。


【左側の3本と右側の2本は本日採取した穂木です】

 終わりに全員でふりかえりを行いました。「スギの木が大きくなるのをお世話したい」、「穂木を植える時は強く押しこむ、南の方に向かって挿す等の工夫が分かりました」、「コツを覚えるだけでどんどん植え付けができるようになった。大きくなるのが楽しみです」など、植林や挿し穂について色々なふり返りができていたようです。

 講師の先生からは、「昔は道路事情も悪く、荒谷からお弁当をもって苗木を背負って植林する山まで歩いていっていました。しかし、今は山があるところまで道路があり便利になっています。今日、体験をしたことで山が好きになるんじゃないでしょうか。山を一緒に育てていって欲しいです」とのお言葉をいただきました。
 本日はお忙しい中、長時間にわたって御指導いただきありがとうございました。子どもたちは、今回の体験学習で林業の基礎を学ぶことができましたし、新たな発見があったり林業に携わる方々の工夫を知ることができたと思います。これからもウッジョブ諸塚は続いていきます。子どもたちが林業を学ぶ姿を温かく見守っていただき、時には御指導いただけると大変有難いです。本日は本当にありがとうございました。


      【プロの方々に直接指導していただいた有難い時間でした】

 放課後、「スギに水をあげなくていいんですか?」と尋ねてきた2人。1・2年生担任の先生と一緒にたっぷり水をあげました。


【しっかり根をはって、大きく育ってね】

森林体験学習(穂木を採取編)

 続いて、挿し穂にするための穂木を採取する体験を行いました。まず、どのような穂木がよいのかを森林組合の方が説明してくださいました。

 ○ 枝は小指より大きいものを選ぶ
 ○ 枝が真っすぐしているものを選ぶ
 ○ 40㎝~50㎝くらいで切る

 これらの話を聞き、早速穂木の採取です。先日の森林体験学習の講話で「上から見て四方に広がっているものがよい」ということも学んでいた子どもたちは、その視点も加えて採取しました。分からないことは「○○さん、どこらへんまでむしればいいんですか?」等と積極的に聞き、5・6年生は1年生に教えながら行いました。スギのチクチクは結構痛いなぁとか、新芽はきれいだなぁなど間近で見て触って初めて感じることがありました。


【先端の白っぽく見えているものが新芽です】【穂木の採取は6年生も初体験】


【どんな穂木がいいか観察して切ります】

 5・6年生は5本、4年生は4本、3年生は3本、1・2年生は2本採取しました。採取した穂木の下の方の枝は取り除きます。はさみでも切ることはできますが、手で取った方が効率的であり、枝の皮が少し剥げても成長する過程でその部分が覆われたり根が出たりするそうです。

 これらの活動を通して、「どんな木をとればよいか分からなかったけれど、森林組合の方が優しく教えてくださったので、元気な穂が取れました」、「上手に取れなかった時、○○さん(6年生)が教えてくれました」、「新芽が出ているのを取ればいいとだけ思っていたけれど、曲がっていないものや小指より太いものを取るということが分かりました。また、作業の後に殺虫剤を服にかける工夫も初めて知りました」とふり返りを発表していました。

 短い時間でしたが、貴重な経験をたくさんして色々な発見がありましたね。次は学校に帰って挿し穂を行います。あとひと踏ん張りですね。

始まりました!森林体験学習(植え付け編)

 今日の午前中は森林体験学習を行いました。これは、耳川広域森林組合の皆様と苗木を育てていらっしゃる講師の方(本校児童のおじい様)の御協力のもと行われるものです。子どもたちが楽しみにしているウッジョブ諸塚がいよいよスタートします。

 今回のねらいは「わくわく学習において、ふるさと諸塚を支える基幹産業である林業の仕事の全体を捉え、もっと詳しく知りたいことや調べてみたいことなど問いをつかむきっかけとなるとともに、林業に携わる人々の工夫や努力にふれる」この日のために、4月30日(木)に校長先生と職員が森林組合諸塚支所へ伺い、打合せをさせてもらっていました。今日は森林組合の方が5名、そして講師の方々が2名、計7名もお越しくださり森林体験学習を行いました。

【朝、全員元気に集合しました】 【森林組合の方々も朝早くにお越しくださいました】

 いよいよ植林・挿し穂を採取する山へ出発です。今日は地域の方の山がある長野という場所まで行きました。途中までは整備された道だったのですが、所々に大きな石や枝が落ちているのを見て「あ!いのししの仕業だ」と話していたり、「この道は軽トラじゃないと無理やね」などと話しながら、ガタゴト上下左右に揺れる車内を楽しんでいました。


  【長野ってどんなところかなぁ】

 そして、約25分くらいすると長野にある山に着きました。まずは講師の先生からお話がありました。一番はじめにお話しされたことは「けがをしないように作業すること」ということでした。「けがをしたら元も子もありません。安全に作業しましょう」とおお話くださいました。その後、森林組合の方からもお話がありました。その中で「今日行う作業は基本中の基本の作業です」とおっしゃっていました。何でも基本というものは大切で、それを怠ってしまうと根幹が揺るぎうまく軌道に乗りません。その大切な基本の作業をひとつひとつていねいに行っていきたいと思います。


  【御指導よろしくお願いします】


【あの上まで登るよ~】  【急な斜面、気を付けてね】

 植え付けをする場所まで着くと、1年生が「すごーい!!」、「どうやって下りると?」等と嬉しそうに話していました。子どもの中には「枝にロープを付けてバンジージャンプができそう」と話す子もいました。
 そして早速、植え付けについての説明をしてくださいました。

 1 2mに切った竹の棒で距離を測る。この時竹の棒を水平にする
 2 植林する場所の枯葉などを取る。
 3 クワで土を掘る。(土がザラザラした所の方がスギが太る)
 4 10㎝~20㎝の深さまで掘る。
 5 スギの根っこが広がるように掘った所に置く。
 6 中の湿った土をスギの根元にかけ、少しスギの苗を引く。
 7 軽く踏む。
 8 もう一度土をかぶせる。
 9 スギを引きながらもう一度しっかり踏み固定する。


【斜面に沿って測るのではなく、水平に2m測ります】


【山から落ちないよう身体は上を向けて作業します】


  【力を入れて土を掘ります】        【根っこを広げてね】


【乾燥はよくないので湿った土をかけます】 【そして 踏み固める】

 【植え付け できあがり】

 これらのお手本を見て、いよいよ子どもたちが植え付けをします。植え付けをする場所には竹の棒を挿してくださっているのですが、そこに石があったり木の根っこがあったりして、苦戦する子どももいました。また、「面!面!こて!」などと掛け声をかけながら土を掘る子ども、土からひょっこり出てきたミミズを、植え付けるスギと一緒に土の中に帰してあげる優しい子どももいました。お手本はしっかり見たものの、実際に作業してみると掘る深さが分からず、「これくらいでいいかなぁ」と話す子どもには森林組合の方が「もうちょっと深く掘った方がいいね」とアドバイスをしてくださっていました。
 植え付けが終わると子どもたちは、「こんなに大変なんだ。1本植えるだけでも大変」とか「腰が痛い」など顔に汗を光らせつぶやいていました。


 【これでいいかなぁ】    【よ~し!ぼくが苗を入れるぞ】


       【今年度は1・2年生も植え付けに挑戦!】


  【1年生も上手にできたね】

 植え付けをした所から下りる時には、2年生の男の子が「カニさん歩きで行くとよ!」と教えてくれていました。「何で知ってると?」と尋ねると「むかばきの時に山が濡れている時とかはカニさん歩きって教えてもらいました」と話していました。1年前の学習もしっかり身に付いているんだなぁと感心しました。

 山から下りた後は、ふりかえりを行いました。「穴もほって植えることができた」、「急な斜面を歩いて作業をすることが分かった」と話す2年生、「苗の植え方がちゃんと分かった、家でも苗を植えてみたい」と話す4年生、「急な坂を上ること、植えることを初体験しました。山で働いている人の苦労が少し分かりました」と話す5年生、それぞれに体験してみて初めて分かったことがあったようです。

 その後、森林組合の方から毎日このような植え付けをしてくださっている方のお話を聞きました。作業班で植え付けをされる方々は1日に200本から250本の植え付けをされるそうです。状態のいいところだと300本も植え付けをすることがあるそうです。これから暑くなる季節になると、厳しい環境での作業になることと思います。その方々のご苦労や工夫を体験を感じることができたようです。体験がとてもいい学習になりましたね。


【わざわざ様子を身に来てくださってありがとうございます】

新体力テスト

 今日は3校時に新体力テストが行われました。今日は、50m走とソフトボール投げを行いました。
 ソフトボール投げでは、ついつい下の方にボールを投げてしまいがちになるため、「お空に向かって投げるんだよ」とか「日の丸の方をめがけて投げなさい」などと1・2年生担任の先生からアドバイスがありました。「おりゃー!!」という元気のいい掛け声とともにボールを投げる子ども、新記録を出して喜ぶ子ども、記録が伸びずに悔しそうな表情をする子どもなど様々でしたが、自分のもっている力を全力で出そうとする子どもたちの姿はとても気持ちのいいものだなぁと思いました。

 朝の読みきかせの体操の効果があったのか、6年生のソフトボール投げでは準備していた距離より長くボールが飛び、「おおっ!!」というどよめきもあった新体力テストでした。


【1年生は初めての新体力テスト】       【遠くに飛ばすぞ~】


【円のぎりぎりまで助走して「えい!」】    【やったぁ、新記録!!】

身体を動かす読み聞かせ

 今日の朝の時間に読み聞かせが行われました。この朝の読み聞かせは隔週で計画されており、荒谷小の保護者の皆様や地域の方々がお越しくださり読み聞かせをしてくださっています。今日は2冊の本を用意してくださっていました。
 1冊目は「ぴょんたのたいそう」という本でした。子どもたちが、読み聞かせをしてくださる方に立ってあいさつをした後座ろうとすると、「立ったままおってね」とおっしゃり、読み聞かせが始まりました。「今日は、新体力テストがあるからこれで体操をして身体を伸ばしてね。A判定を目指そう!」と話されました。絵本はしかけ絵本になっており、かえるのぴょんたが身体を伸ばしたり、腹筋をしたり、鉄棒で懸垂をしたり、腕立て伏せをしたりしていました。それに合わせて子どもたちも一緒に身体を動かしました。


【今日はいつもと違う読み聞かせの予感】    【身体を伸ばします】


     【腹筋 がんばれー】           【必死に腕立て伏せ】

 絵本が終わる頃にはみんな身体が温まっていました。これで新体力テストはバッチリですね!

 次に「どろぼうがっこう ぜんいんだつごく」という本を読んでくださいました。これは「どろぼうがっこう」という絵本の続編だそうです。「どろぼうがっこう」を読んだことがある子どもたちはたくさんいました。「楽しみ~!」という声が聞こえる中、読み聞かせが始まりました。刑務所に入っているどろぼうがっこうのみんなは、刑務所での生活をまじめに送っていました。しかし、2月4日8時に脱獄をしようと企てます。この脱獄、成功するのでしょうか。ハラハラどきどきの展開で、自分がどろぼうがっこうの一人になったような気持ちになって、どろぼうがっこうのみんなを応援していました。「どろぼうがっこう」をまだ読んでいない人は、学校にありますので、ぜひ読んでみてくださいね。
 本日は、お忙しい中お越しくださりありがとうございました。3校時に行われる新体力テストでは、みんな自分の力を精いっぱい出してくれることと思います。


  【「どろぼうがっこう ぜんいんだつごく」じっくり聞けるお話でしたね】

学級給食

 今日は週に1回の学級で給食を食べる日です。全校児童で給食を食べるのと違って、担任の先生と近くで話せたり、好きな音楽をかけたりできるので子どもたちはこの学級給食を楽しみにしているようです。
 今日の給食時間に1・2年生教室をのぞくと、隣の教室で食べているはずの3・4年生が一緒に給食を食べていました。今日は3・4年生にお休みの子がいて寂しいから1・2年生と一緒に食べることにしたそうです。「昨日の夜は焼肉丼を食べました」と話していたり、「誰にだって誕生日」の歌に合わせてリズムにのっていたりして、とても賑やかな学級給食になっていました。

  【みんなで仲良くいただきまーす】

 昨日から、ごはんやおかずが多く残り、5・6年生が一生懸命食べてくれています。今日もごはんが少し残り、5・6年生が残さず食べてくれました。たくさん食べて大きくなってくださいね。


【5・6年生もモリモリ食べま~す】

せせらぎの里の方々の講話

 今日の3時間目に、せせらぎの里の方々がお越しくださいました。せせらぎの里には毎年春の遠足で訪問させていただいています。今年度も5月15日(金)の春の遠足で訪問させていただく計画です。そこで、せせらぎの里(特別養護老人ホーム)にいらっしゃる方々の特徴やコミュニケーションを図る上でのポイント、色々な職種の仕事の内容やその職に就くことになったきっかけ等をお話しくださいました。


【今回は5名もお越しくださいました】 【今回も分かりやすい資料を持って来てくださいました】

 まず、特別養護老人ホームに入所されている方々についてお話しくださいました。子どもたちに「どのような方々がいらっしゃると思う?」と尋ねられ、それらの方々と接する時のポイントを教えてくださいました。耳が聞こえにくい方には大きな声で話すこと、うまく身体が動かせないのは、これまで一生懸命身体を使っていたからであることなどを教えてくださいました。
 そして、その後それぞれの職種についてのお話をしていただきました。まずは介護福祉士についてのお話です。どのように介護福祉士になられたのか、なぜ介護福祉士という道を選んだのかなど、これまでの体験をもとにお話くださいました。中学生の時にせせらぎの里を訪問して介護福祉士を目指すようになった方もいらっしゃれば、それまでは別の職業に就かれていたいたけれど、諸塚に帰ってきて介護福祉士になられた方もいらっしゃいました。介護をする中で気をつけていることは、その方ができるところとお手伝いが必要なところを見極め、お手伝いが必要なところを後押しするということだそうです。介護をする方が、全部手助けをしていたら、入所されている方のためにならないとお話しくださいました。


  【何よりも入所されている方のことを考えてお仕事をしておられます】

 次に、看護師さんのお話をお聞きしました。まず、病院の看護師とせせらぎの里の看護師の違いを尋ねられました。子どもたちからは「白衣を着ていない」という違いが出てきました。その他にも注射をしない、介護のお手伝いもする等違いがありました。また、自分の健康状態を言葉で表現できない方への看護もお話くださいました。その方法は①顔(表情)を見る②熱をはかる③血圧をはかる④皮膚の様子を観察するなどだそうです。実際に聴診器やおでこに近づけるだけですぐに体温が測れる体温計、血圧計を持ってきてくださり、子どもたちも自分の心臓の音を聞く体験をしました。


【体温計:すぐに体温が測れました】       【心臓の音 聞こえる?】

 また、生活相談員の方のお仕事もお聞きしました。生活相談員とは入所されている方の相談にのったり、器具の修理をしたりする何でも屋さんだそうです。
 これらのお話を聞いて、子どもたちからは「この中で資格がいるお仕事はどれですか?」とか「共通のお仕事に『話し相手』とありますがどんなお話をするんですか?」などと質問がでてきました。せせらぎの里で働いている方々はほとんどの職業で資格が必要なようです。また、お話をする内容としては入所されている方が知っているお話(昔流行した歌手や時代劇など)を教えてもらったり、天気の話をしたりして、こちら側が「話をしたい」という雰囲気を出すことが大切だとアドバイスをいただきました。隣にすわって「こんにちは!」とにこっと笑うだけでも会話ですとお話くださり、子どもたちは少し安心したことと思います。
 また「○○さんは、諸塚のよさを感じて帰ってきたとおっしゃいましたが、諸塚のよさとはどんなところですか?」という質問も6年生から出ました。その質問には「諸塚に帰ってきた時にみんなが『おかえり~』と喜んでくれました。周りの方々との関わりが深いところがいい所だと思います。そんな諸塚だから、親しみをもって介護できるし役に立ちたいとも思います。そして、諸塚のためになりたいと考えています」と答えてくださいました。諸塚のよさを学習し、肌で感じている6年生、同じような気持ちでいる先輩の説得力のある言葉が心に響いたのではないでしょうか。

 色々なお話を聞かせて貰っている間に、あっという間に時間がきてしましました。最後に6年生が代表でふりかえりを発表しました。「ぼくのお母さんもせせらぎの里で働いていますが、今まではただ介護をしているだけだと思っていました。しかし、今日お話を聞いて相談にのったり、相手のことを考えながら働いていることを知りました。そして金曜日の遠足がもっと楽しみになりました」と話していました。
 プロの方々のありがたいお話を聞かせてもらったおかげで、せせらぎの里に訪問した時には、色々な視点から職員の方を見ることができると思いますし、入所されている方へも構えることなく関わることができると思います。最後に1・2年生担任の先生が「今日はお仕事があるのに、みんなのためにわざわざ来てくれたとよ。みんなが恩返しできるのはいつ?」と子どもたちに尋ねられ、子どもたちは「金曜日!(遠足の日)」と答えていました。今日学んだことを生かして、お互い楽しく幸せな時間が過ごせるようにしたいですね。

 せせらぎの里の皆さま、本日はお忙しい中、子どもたちのためにお越しくださりありがとうございました。金曜日、どうぞよろしくお願いいたします。