学校の様子

2016年5月の記事一覧

春の遠足

 昨日は春の遠足でした。午前中にせせらぎの里(特別養護老人ホーム)を訪問し、午後からは池の窪グリーンパークに行きました。荒谷小からはどちらも遠いので、バスを使いました。


【子どもたちはこのバスを「なばバス」と言っています】

 せせらぎの里へ着くと、まずは子どもたちと利用者の方々とのふれあいタイムが行われました。まずは子どもたちの発表です。アカペラで校歌を歌い、その後「365日の紙飛行機」を手話を交えて歌いました。それから自分たちの夢を発表しました。子どもたちの中には、せせらぎの里で介護福祉士として働きたいという夢をもっている子どもがいます。その子どもは「どのような仕事をしているのか、どのような施設なのか見たいです」と話していました。それから「イモパラ」を踊り、最後は「せせらぎの里」のみなさんにエールを送りました。


【「イモパラ」、1年生も生き生きと踊りました】

 次に、子どもたちが準備をしたすごろくをしました。このすごろくは、スタートが荒谷小でゴールがせせらぎの里です。途中のマスに、「プロセッサーに乗ったら嬉しくなった。6マス進む」そして6マス進んだら「モザイク林きれいだな」というマスにたどり着いたり、「どんこ亭でお食事中 一回休み」、「シカに乗って大暴れ 2マス戻る」など諸塚ならではのすごろくになっていました。


【コマは子どもたちが紙ねんどで作って色をぬったものです】


【利用者の方の耳元で話をするという工夫がみられました】

 「おお!すごい、9マス!!」、「虹のすべり台で2マス進めるのでここです」等、子どもたちはすごろくを通してふれあいを楽しんでいました。

 次に、子どもたちは入浴体験をしました。せせらぎの里を利用されている方がどのようなお風呂に入っているのかを体験できるのです。水着に着替えてお風呂場に行くと、家にあるお風呂とは違うタイプのお風呂が2種類ありました。一つは座ったままお風呂に入れるもの、もう一つは寝た状態でお風呂に入れるものです。それぞれの利用者の方の身体の状況によって使い分けられているそうです。


【これは寝た状態で入れるお風呂。上からと下から温水が出たり、シャンプーが出たりするものだそうです】

 初めて入るお風呂に「すごーい」、「気持ちいい」等と口々に感想を言っていました。毎日2名の職員の方が入浴の介助をされるそうです。この入浴体験をさせていただくことで、ホールでふれあいをするだけでは分からなかった、せせらぎの里の方のお仕事の一面を見ることができました。また、利用者の方の生活に触れる時間にもなりました。

 せせらぎの里の方々にお礼の言葉を言ってお別れをした後は、池の窪グリーンパークへ向かいました。途中、展望所によって荒谷小を眺めました。荒谷小も標高が高いと思っていましたが、池の窪に続く道はもっと標高が高く、下の方に荒谷小や体育館が見えました。子どもたちは「やっほー!」と何度も何度も叫びました。しかしやまびこが返ってこないので「事務の先生の名前を呼んだら聞こえるかなぁ」と言い、「○○せんせーい!!」と大きな声で呼んでみました。


【すがすがしい天気と絶景でした】

 その後、待ちに待ったお弁当の時間です。お弁当を詰めるお手伝いをした子どもや、調理をした子どももいました。「ぼくのおにぎりはまっくろくろすけです」と嬉しそうに口におにぎりを頬張っている姿は幸せそうでした。


【おやつを交換して食べていました】

 それからみんなで氷鬼をしたり、アスレチックをしたりしました。池の窪のアスレチックは1~10まであります。それに全校児童で挑戦です。高い場所にあるものやゆらゆらゆれるもの、手の力を使って登らなければならないもの等様々ですが、一つ一つクリアをしていきました。


【2年生のたくましさがみられました】【ゆれる~】


  【あれ?教頭先生?】  【1年生の補助に入ってくださっていました】


【先頭をいく6年生、スイスイ進みました】


【1年生もぜーんぶクリアしましたね。がんばりました】

 1日でたくさんの経験をした子どもたち、一体どんな感想をもったのでしょう。学校の中だけでは分からなかった子どもたちの魅力がこの遠足を通して見えてきました。色々な人との関わりをもったり自然の中で活動したりすることが、子どもたちの可能性を見出せるきっかけになるんだなぁと感じました。


【夢中で過ごした1日でした】

「ほたきゅう」の取組

 荒谷小で「ほたきゅう」といえば保健体育給食委員会のことです。今年度の「ほたきゅう」の目標は「①協力しながら進んで一生懸命活動する②笑顔でみんなを思いやり、マナーを守る健康でたくましい荒っ子」です。これらの目標を達成するために1学期には3つのことを取り組みます。1つ目は体力向上のための取組、2つ目は手洗いを励行するための取組、3つ目は給食時間に時間とマナーを守るための取組です。
 先日、委員会活動で「ほたきゅう」で話し合った結果、2つ目の手洗いについては呼びかけをすることにしました。呼びかける時間は①体育の後②業間③そうじの後です。業間では放送を使って呼びかけ、手洗いの歌を流す計画です。
 早速今日の業間に6年生が授業開始5分前に放送で手洗いを呼びかけ、手洗いの歌を流しました。「お!いいねぇ、その放送!!」と他の子どもたちも放送に反応し、手洗いを始めていました。

【あわあわ 気持ちいいね】

 手洗いは感染予防の基本です。毎日続けて習慣にすることが大切です。これからも健康でたくましい荒っ子を目指して「ほたきゅう」の取組は続きます。

大家族?

 今日は6年生が子どものための音楽会に参加をしているため、荒谷小の子どもたちは8名しかいません。給食の時間、いつもなら2つのテーブルに分かれて食べるのですが、今日は1つのテーブルで給食を食べました。「家族みたいやね」と話す子どもたち。「おそ松さんで言うと、◯◯くんがおそまつで、◯◯くんがとどまつ、◯◯くんがじゅうしまつ・・・」等と言いながら給食を食べました。その他にも「◯◯くんは腕の振りを変えればもっと速くなる」とか「◯◯くんは足が速くなりそう。だって身体を前に傾けて走るから」とか、「去年まで保育所にいた◯◯ちゃんは足が速かったよね。身長も高かったし」等色々な話題が出てきました。
 今日の給食は、子どもたちの給食の様子を見に来てくださった校長先生に写真を撮ってもらい、大家族のような賑やかな時間を過ごしました。
 
【6年生が帰ってくるのをみんなで待っています】

社会福祉学習

 今日の4校時、諸塚村の特別養護老人ホームの職員の方々が荒谷小にお越しくださいました。荒谷小の子どもたちは、毎年春の遠足で特別養護老人ホームを訪問して、入所されている方々との交流をしています。その遠足の事前学習として、職員の方々が子どもたちにお話をしてくださるためにわざわざお越しくださったのです。
 まずは特別養護老人ホームと学校、そして家との違いや同じところを教えてくださいました。
【同じところ】
◯ 施設長のお仕事をしている方がいる(学校でいうと校長先生のお仕事)
◯ 厨房がある(学校では給食室)
◯ 寮母室がある(学校では職員室)
◯ 医務室がある(学校では保健室)
◯ おふろやトイレがある(家と同じ)

【違うところ】
◯ 特別養護老人ホームに入所されている方々は家族と離ればなれに暮らしている。
◯ 学校では子どもたちにとって色々なことを教えてくれるのは先生だが、特別養護老人ホームでは入所されている方々から色々教えていただく。


【職員は仲間だとお話しされていました】

 その後、栄養士の方や看護師の方、介護福祉士の方のお話がありました。栄養士さんからは「昔は栄養士という漢字を営養士と書いていたんですよ。日々の営みを司るという意味でこのような漢字が用いられていました」とお話がありました。


【朝昼晩3食の献立を作成する栄養士さん】

 看護師さんからは実際に使用する聴診器や血圧計、また身体の中の酸素を測る機械などを見せていただきました。「日頃から入所されている方々とコミュニケーションをとって元気な姿を見ていないと、身体の具合が悪い時に判断が難しくなる」と話されていました。看護師さんだけでなくその他の職員の方々も、入所されている方々とたくさんお話をしているそうです。そのことが、入所されている方の心の安定にもつながるとお話しくださいました。


【体調管理を行う看護師さん】 

 介護福祉士さんからは「衣服の脱ぎ着や食事、トイレ等のお手伝いをします」とお話がありました。「でも、全てを手伝うのではく自立ということを意識して、できることはしてもらい、見守りだけすることもあります」と話されていました。


【身の回りのお手伝いをされる介護福祉士さん】

 1つの施設の中にたくさんの職業の方がいることや、どのような思いで入所されている方々に接しているのか、また仕事内容を分かりやすく教えてくださいました。今回学習したことを、遠足の時に見たり聞いたりすることで、より深く理解できるのだと思います。本日はお忙しい中、荒谷小までお越しくださりありがとうございました。5月12日(木)の遠足の日もどうぞよろしくお願いいたします。


【最後には認知症のお話を紙芝居で見せてくださいました。】

雨のグランドゴルフ

 先週の金曜日に寿会の方々とグランドゴルフを行いました。この日はあいにくの雨。晴れていたら運動場で行うグランドゴルフですが、今回は体育館や校舎の中にコースを作ってグランドゴルフを行いました。寿会の方々が学校にお越しくださることはありますが、主に体育館や運動場でのふれあいが多く、校舎の中に入ることはほとんどありません。そのため、今回は校舎の中を見てもらう絶好の機会になると考え、校舎の中にコースを作りました。また、ルールも少し変えました。例えば、ボールが転がりすぎる時は足や手で止めてもよい、旗の下にタオルが敷いているところは、旗の下でボールが止まらないといけないが、タオルが敷いていないところは旗の下をボールが通過すればよい等です。


【旗の下にタオルがあるコース】 【タオルがないコース】

 運動場と違って、体育館や校舎の中はボールがコロコロ転がります。また、真っ直ぐ進んでいたはずのボールが次第に斜めに転がったり、机の脚にぶつかったりする等、屋内ならではのボールの動きに楽しそうな笑い声があちらこちらから聞こえてきました。「体育館よりこっち(校舎の中)の方が面白いわ」とか「ゲートボールより面白いね」とか、校舎の中を見て「あ~懐かしい」等と話をしながら楽しんでおられました。子どもたちは「ナイスショット!」、「ナイスイン!」等と声をかけたり「◯◯さん打っていいですよ~」等と言ったりして積極的に寿会の方と関わっていました。


【初めてのグランドゴルフ】【こちらは図書室前から放送室前までのロングコース】


  【ここに入れてね~】  【ショーケースの下にボールが入り込むことも】

 給食は、寿会の方々と体育館で食べました。ここでもグランドゴルフのことが話題になり、「あの折れ曲がったコースが難しかった」、「こんなグランドゴルフ初めてじゃった」等と話されていました。


    【この日はいわしの生姜煮が出ました】


【おじいちゃんやひいおばあちゃんも来てくださいました】

【1年生も初挑戦ながら好プレーが出ました】
 
 その後、終わりの会では表彰が行われました。表彰はホールインワンの表彰と順位の表彰です。ホールインワンは寿会の方々だけでなく子どもたちも出していてたくさん表彰されました。1年生の中には2回もホールインワンを出し、賞状を2枚貰った子どももいました。


【ホールインワン記念写真】

 それから成績発表です。小学生の部、寿会の部それぞれ1位から3位が発表されました。小学生は1年生も3位以内に入るといった健闘を見せました。また、これまで1位は上学年が多かったのですが、今年度は3年生が1位でした。寿会の方々もホールインワンを出された方が3位以内に多く入っており、接戦だったことが分かります。

        【優勝おめでとうございます】


 【1位~3位 記念写真】

 子どもたちは、このグランドゴルフに対して色々な目標を立てていました。例えば「おじいちゃん、おばあちゃんの昔のことを知る」です。目標を意識しながら取り組むことで、寿会の方々との会話のきっかけが生まれたり、積極的に関わろうとする態度がでてきたりしました。また子どもたちの中には健康の秘訣を聞いた子どももいて、「体を動かすことと野菜を食べること」と紹介してくれました。
 寿会の方々からは、「楽しかった」、「普段孫とあまり話をしなくなっていたけれど、これをきっかけに話ができた。これから家でももっと話をしたい」等と感想をいただきました。

 グランドゴルフを通して、子どもたちも寿会の方々も楽しい時間を過ごし、お互いの姿から学んだり発見したりすることがあったのかもしれません。天気は雨でしたがそれをマイナスと捉えず、どのように楽しむことができるか工夫ができたグランドゴルフでした。