学校の様子

2016年5月の記事一覧

稚魚の放流

 今日の午前中、野川谷川(のうごうがわ)で稚魚の放流を行いました。この活動は諸塚漁協主催で、九州電力と耳川水力安全環境協議会が後援を受けて行ったもので、稚魚の放流を通して、ふるさとの川を大切にする気持ちを高め、自然を守ろうとする態度を育てることが目的です。

 午前10時に、子どもたちが大好きな、通称「なばバス」に乗って野川谷川まで行きました。保育所生も参加するため、同じバスに乗りました。保育所生の元気な声がバス中に響き、小学生と同様保育所生も稚魚の放流を楽しみにしている様子が伝わってきました。
 
 野川谷川に着くと、たくさんの方々がお越しくださっていました。「あ!じいじだ」とおじいちゃんを見つける子どももいました。また、箕舞を教えてくださる地域の方や、前PTA会長さんもお越しくださっていました。
 開会式では、九州電力の方から「今日は川に恩返しをする日です」とお話がありました。また、耳川の生き物についてのお話もしていただきました。野川谷川の水が山から流れてきたものであること、その川が耳川につながり、それが海につながっていること等、自然のサイクルについても学習し、いよいよ稚魚の放流です。稚魚は10㎏(約1500匹)のアユの稚魚です。小さいサイズを想像していましたが、蓋を開けると大きな稚魚が元気にピチピチ跳ねていました。それをそーっと川に放しました。

【耳川に生息している魚も紹介してくださいました】


【元気がよすぎて、バケツから川に飛び込む稚魚もいました】

 その後、しばらく河原で遊びました。石を集めて川の水を溜めたり、水に触ったりしていました。閉会式の中で子どもたちは「アユに『大きく育ってね』と言って放流しました。すると生き生きと川の中で泳いでいきました」、「九州電力の方々は山や川を守っていることを初めて知りました。自然を傷つけないように自分にできることをしたいです」、「今年の夏にアユがどれだけ大きくなったか見に行きたいです」等ふりかえりを発表しました。
 稚魚の放流を通して、自然の仕組みを知ったり、今まで知らなかった九州電力の方のお仕事も知ることができました。そして、自然を大切にしていかなければならないということも改めて感じていました。


【これからも、きれいな耳川を守るためにできることを考えていきましょう】


【その後、あこがれの「なばバス」で学校まで帰ってきました】

表現集会

 今日、朝の時間に表現集会を行いました。今日は3・4年生の発表です。まずは自分たちで作った詩の音読です。4年生は「さくらさけ」、3年生は「鳥」、「春の花」という題名の詩を音読しました。詩の読み方では、大きな声で読むところ、ゆっくりと読むところ等工夫をしていました。

【今朝、4年生は表現集会をがんばると教頭先生に報告したそうです。】

 次に「ゆかいなまきば」を歌とリコーダーで、「かえりみち」をリコーダーで演奏しました。近頃毎朝2階から、「いちろうさんの まきばで~」と大きな声で歌が聞こえていました。声だけでも、楽しそうに歌っている子どもたちが想像できましたが、間近で聞くと子どもたちのはつらつとした表情、身体中から出てくる声が一層「ゆかいなまきば」を盛り上げていました。「かえりみち」のリコーダーは、少し淋しげな音色で演奏している姿が印象的でした。

【1番は全員で歌い、2番は4年生が歌って3年生がリコーダー演奏でした】

 3・4年生の発表を聞いて、他の学年は「詩の音読では、最後の部分を大きな声で言って強調していたので、そこが一番伝えたかったのかなぁと感じました」、「○○くんの詩の○○の部分をもう一回言ってみてください。その言い方がぶわっと花が伸びる様子を伝えているなぁと思いました」等の感想を発表しました。

【面白い視点から感想を発表していました。】

 講評は教頭先生です。「まず、最初の表現集会の歌を歌うことで気持ちが高まりましたね。発表の様子では、元気でハキハキとしていました。これは表現する姿勢が整っていたからだと思います。姿勢がよく、身体中から声が出てきていました。また、リコーダーと歌では1番と2番、3番で変化がありました。そのため、とても楽しめました。そして、3・4年生の発表を聞いていた他の学年の子どもたちは、感想を発表するという表現で3・4年生に返すことができました」とたくさん誉めていただきました。

【3年生は去年教頭先生から国語を習いました。成長した姿を見せることができました。】

スケッチタイム

 今日は昼休みの後は、スケッチタイムでした。今日のテーマは「校舎内で荒谷小らしいものを見つけてスケッチをすること」です。思い思いのところに散らばり、真剣にスケッチをする子どもたち。剣道のトロフィーを描いている子ども、椎茸のほた場を描いている子ども、水槽を描いている子ども、校長室を描いている子ども等様々です。2階にある木を描いている子どもに、なぜそれを描いているのか尋ねると「他の学校にこんな大きな木はないからです」と話していました。
 その後、それぞれ描いた絵を見せ合いにっこりトーク(話合い活動)です。「○○さんは、校長室で朝あいさつをするというのがビックリしたんですね。また、校長室という表示が椎茸ということも荒谷らしいと思ったんですね」と、絵を通して子ども同士の見方や気づきを話し合っていました。担当の先生からは、「当たり前にあるものに改めて意識をもつことができましたね」とお話がありました。新たな見方・考え方を知るきっかけになったスケッチタイムでした。


【同じようなところにいても見えているものは違います】


【にっこりトーク、どんな荒谷らしさを見つけたかな?】

お家の人を笑顔にするために

 先週の金曜日、1・2年生は生活科の時間にお家の人を笑顔にするためにできることを考えました。まず、家でしている仕事について発表しました。「料理」や「そうじ」、「せんたく」等出てきました。これらの家のお仕事を1・2年生の子どもたちもお手伝いをしているそうです。お家の人をもっと笑顔にするために、いつもはお家の人に洗って貰っているシューズを自分たちで洗いました。

 まずはシューズを水で濡らし、ブラシに石けんをつけて洗っていきました。「この汚れが取れにくいな~」とか「裏がすごく汚れてる~」、「あ、ここ破けてる」等と話しながらごしごし洗いました。片方のシューズを洗い終わり、洗っていない方のシューズと比べると「わぁ、全然違う!!」ととっても嬉しそうでした。その後、体育館シューズも洗い、外に干しました。

 ふりかえりでは「シューズを洗って気持ちよかった」、「これからは家でもシューズ洗いをしたい」、「靴洗いにも挑戦したい」と発表していました。自分でできることが一つ増えた1・2年生。お家の人も、子どもたちがシューズを洗う姿を見たらとっても喜ばれると思います。毎週自分でシューズを洗って、月曜日にはきれいなシューズでスタートできるといいですね。


【授業前の1分前黙想もしっかりできます】


  【約30分かけて、2足のシューズを洗いました】

職員研修スローガン決定

 今週の水曜日、職員研修を行いました。そこで、前回の話合いの結果をまとめた今年度の職員研修のスローガンが発表されました。

「にっこりトークで 保管・継承 あらたにの学び」

です。まず、にっこりトークとは子どもたちが行う話合い活動のことです。そのにっこりトークを職員間でもしていこう、つまり些細なことでもみんなで話し合っていこうということです。これは職員研修の時だけでなく、日頃からそのような気持ちで過ごしていこうという思いも入っています。そして、「あらたにの学び」という「あらたに」という言葉には「荒谷」、「新たに」という意味が含まれています。この職員研修を通して、子どもの姿、教師自身の姿をふりかえり、子どもたちへの指導が一歩ずつ進化していけるといいと考えています。


【今年度、そして次年度のことも考えながら研修は進められます】