学校の様子

2015年5月の記事一覧

寿会のみなさんとグランドゴルフ

 5月8日(金)の3校時~4校時は寿会のみなさんと子どもたちでグランドゴルフを行いました。朝早くから学校にお越しくださり練習をされる方、その練習を見て「やっぱ上手いな~」と話しておられる方、「今年から寿会に入りました」とおっしゃる方などたくさんの方々など、今年度は昨年度を超える方々(26名)がお越しくださって、とても賑やかなグランドゴルフの幕開けとなりました。
 今回、子どもたちは寿会の方々とたくさんお話をしてふれあうこと、つながりをもつことを目標にしています。子どもたちと寿会の方々との間にどのような会話が生まれ、子どもたちはどのような気持ちをもつのか楽しみです。


【児童代表あいさつで優勝を狙いますと宣言した5年生】


             【寿会の方々、とてもお元気です】

 その後、9つにチームを分けて早速グランドゴルフのスタートです。チームは子どもが1~2名と寿会の方々が3~4名入って1チーム4~5名になりました。「棒に当たるように打つといいが」、「ちーっとはばしかったね」、「足らん、足らん」、「こんだ、入るわ。入りいいとこにあるから」等、寿会の方々が子どもたちにアドバイスをしながらゲームを進めていってくださいました。

【寿会で初めてのグランドゴルフでした】 【おじいちゃんの背中で記録中】


      【よ~く狙って】           【休憩の合間もお話しました】

 今回のグランドゴルフでは、寿会の方々は練習の段階からホールインワンをする人が続出しました。子どもの中にもホールインワンを出す子もいて、大盛り上がりでした。


 お昼は、体育館でみんなで給食を食べました。ここでも「昔は上の方に保育所があったとよ。そこまで歩いて行きよったがね」、「○○くんのお父さんは荒谷小に通っちょった頃ね、体育と給食が一番好きって言いよったわ」等、寿会の方々が子どもたちにお話をしてくださりながら、和やかな給食の時間を過ごしました。


【この日の献立はむぎごはん、すましじる、いわしの甘露煮、カリカリ和え、牛乳でした】

 給食後は、終わりの会を行いました。まずはグランドゴルフの成績発表・表彰です。ホールインワン賞に輝いた寿会の方はなんと5名もいらっしゃいました。子どもの部では2名がホールインワン賞を受賞しました。
 今年のグランドゴルフは接戦で、子どもたちの成績も2位が3名、1位が2名いました。優勝宣言をした5年生、有言実行でしたね。




【ホールインワン賞はこの方々です。初参加の方もホールインワン賞を獲得しました】


  【子どもは6年生と1年生がホールインワン賞をとりました】


【子どもの部 第3位】         【子どもの部 第2位】


   【子どもの部 第1位】


【寿会の部 第1位 昨年度も優勝されました。とてもお上手です。】

 その後、子どもたちから振りかえりの発表がありました。「おじいちゃんとおばあちゃんと頑張ってグランドゴルフをして来年は1位をとりたい」、「じいちゃんがホールインワンを取れてすごいなぁと思いました。給食もお話をしながら楽しく過ごせました」、「最後のグランドゴルフで気合いが入りました。昨年はあまりおじいちゃん・おばあちゃんと話せなかったけど、今年は昨年より会話ができて良かった」、「3連覇を目指していたので悔しかった。でも、いつもよりたくさんの方々ががグランドゴルフにきてくださり盛り上がったし、自分からも話すことができてよかった」などの発表がありました。それぞれ、グランドゴルフでのテーマをもって臨み、有意義な時間を過ごしたようです。とてもいいグランドゴルフ・ふれあい給食の時間になりましたね。

 今度は秋に寿会の方々にお越しいただき、昔の遊びなどを教えていただきます。寿会の皆さまには、とても楽しい時間を作ってくださいました。また、ほうきやぞうきんもいただきました。大切に使わせていただきます。ありがとうございました。

森林についての講話

 先週の金曜日(5月8日)の1校時に、スギの苗を育てていらっしゃる地域の方(本校児童のおじいちゃん)をお招きして、森林についての講話をしていただきました。この時間は、今年度のわくわく学習(ウッジョブ諸塚)のスタートの時間であり、とても大切な時間です。まずはじめに校長先生からウッジョブ諸塚についてのお話がありました。
 
【これまでの活動をふり返り、今年度の内容を分かりやすく説明してくださいました】

 まずテーマを発表してくださいました。今年度のテーマは「物語の続き」です。昨年度、森林のことやそれに携わる方々のこと、機械のことなどを学習して、自分たちでもっと深く学びたいことをそれぞれ考え、周りの方々の力を借りてそれを形にしていきました。昨年度当初の子どもたちは身近にある林業のことをよく知らず、夢を語ることはありませんでした。また、職員も林業を知らず、魅力を教えることができないという状況でした。そのような中始まったウッジョブ諸塚でしたが、学習を通して林業の魅力に触れ、様々な課題については専門家の方々からのお力添えをいただき、ひとつひとつ解決していきました。そして、ウッジョブ諸塚を通して林業と自分の夢とのつながりが持てる子がでてきたり、人とのかかわりの中でコミュニケーション能力を育んだりするなど、子どもも職員もこの学習に手ごたえを感じています。
 今年度は森(ひと、もの、こと)とのかかわり合いからたくましさの創出を目指し、「知ること」と「人とのかかわり」を一歩前進するという方向性が示されています。昨年度、森林体験学習でスギの苗植えをしました。その苗9本中7本が植え付いているそうです。それを今年度植林する計画があります。また、プールの横にある畑に挿し穂をするという計画もあります。そうすることで、子どもたちがお世話や観察をしやすく今年度だけでなく、次年度以降も継続的に学習することができます。昨年度からのつながりを大切に、今年度も子どもたちの物語が作られていきます。

 その後、新聞記事等を用いて現在の林業に関するお話をしていただきました。今年度スギの生産量24年連続日本一となった宮崎県ですが、昨年度と比べると2%減少しているそうです。また、木材を使う時代となりましたが、伐採が増えてスギの苗木が足りないという状況もあるそうです。これから「苗木をどう育てるのか、種から育てるのと挿し穂するのは何が違うのか」、「そもそも挿し穂とは何か」などを学び、昨年度行った森林体験学習のと今年度行う森林体験学習をつないでいきます。

 そして、いよいよ講師の先生のお話です。講師の先生は、苗木を植える時に大切なことを具体的に詳しくお話くださいました。まず、スギの成長についてのお話でした。スギの種が落ちて、それをポットに植える方法よりも、挿し穂をして成長させる方法の方が成長がよいそうです。このお話をきいただけでも、どのような違いがあるのか、挿し穂だったらどのように成長するのか、ハテナがいっぱい出てきそうです。また、昨年度の森林体験学習で植えた苗についてのお話もしてくださいました。昨年度の5月に植えた苗が新芽が枯れずに、今では大きく成長したそうです。でも、それまでに大変なことがあったとおっしゃっていました。その大変なこととは何だったのか、どのような対策をしてくださったのか等このことについてもハテナがたくさんでてくることと思います。


【穏やかな口調で、ゆっくりとお話くださいました】

 次に挿し穂についてのお話をしてくださいました。まず、挿し穂をするのに適したスギと適していないスギの見分け方をご指導くださいました。それは、スギを上から見て葉が四方に伸びているものを選ぶとよいそうです。そして、挿し穂をするスギは25本くらいを一束にして1週間ほど水につけておくそうです。(浸水)挿し付けをする時には、案内具というものを使い、ホースから水を出し(注水)、穴を開けて挿し付けをするとのことでした。その後、土寄せをし、踏み固めるそうです。
 挿し穂したスギの管理で大切なことは日よけだそうです。苗木は暑さに弱いため、灌水(かんすい)したり、ネットで覆ったり(日覆い)する対策があるとのことでした。また、防風や除草、根切り、病虫害防除等、管理には様々な苦労があるようです。


       【実際にスギをもって来てくださいました】
 
 その他にも、挿し穂する時に大切なことを教えてくださいました。

 ○ 挿し穂に使うのは新芽が米粒くらいの大きさの時がよい
 ○ 挿したものがどういう状態にあるか、細かくチェックする
 ○ 5月の暑さはスギにとってよくない(挿してすぐのスギにはよくない)
 ○ 11月ごろから霜が降りるため、霜対策をする。
  → 朝日が射す前に水をあげ(散水)、霜を落とす
 ○ 水が凍る2月はホースの水を抜いておく  など

 このように手間暇かけて育ててくださったスギの苗木が、昨年度植林した際に使用した苗木になることを子どもたちは実感したようです。たくさんのことを教えて貰った子どもたち、ふりかえりでは「去年知らなかったことを教えて貰ったり、去年教えて貰ったことを教えて貰って再発見したりしました」と発表していました。昨年度の培った基礎知識や経験があるからこそ、今年度の森林についての講話は、実体験をふり返りながら納得したり、驚きがあったりしたのでしょう。今週は森林組合の方々にご協力いただき、植林や挿し穂の体験があります。今回学習したことを実際に行うことで、より植林や挿し穂のことについて理解できると思います。

     【6年生のふりかえり】    【6年生のメモ:図もあり分かりやすいです】

 講師を引き受けてくださった地域の方、お忙しい中たくさんの準備をしてくださり、そして分かりやすくお話をしてくださってありがとうございました。今回学習したことが、これからの森林体験学習やウッジョブ諸塚に活かされていくことと思います。子どもたちにとっても職員にとっても貴重な時間になりました。ありがとうございました。

6年生のいない給食時間

 今日は、6年生が子どものための音楽祭に参加しました。朝8時過ぎに学校を出て、学校に帰ってくるのは14時過ぎの予定です。そのため、給食時間は6年生と引率をされる教頭先生がいません。5名少なくなっただけでもランチルームがとても広く思え、ちょっぴり淋しくも感じました。給食当番には、急遽5年生がお手伝いに入ってくれました。日頃から6年生の言動をちゃんと見ている5年生は、しっかりと給食当番をまとめて給食室まで連れて行っていました。配膳も、「○○さんはこれくらいかな、もうちょっと多くした方がいいかな?」等と相談しながらテキパキとしていました。
 今日の献立で出てきたメンチカツ、6年生がいたらきっと争奪戦であったであろうメンチカツ、これは希望した子どもが食べることができました。ごはんや汁物も少しあまり、いつもはあまり増やすことがない子どもたちが給食を増やして頑張って給食を食べました。6年生がいないことで分かる6年生のの存在の大きさ・頼もしさを改めて感じた給食の時間でした。


【今日は給食当番が少ないなぁと思っていたら後から助っ人の5年生が登場してくれました】


  【給食を運ぶ係も大忙し】     【サクサクのメンチカツのおかわりは嬉しいな】

新調したイチョウのロープ

 荒谷小のシンボルであるイチョウの木。そのイチョウの木に綱を巻いてターザンロープのようにして、子どもたちが遊ぶ風景は荒谷小ならではのものです。雨の日も風の日も雪の日も晴れた日も暑い日も寒い日もそこにあるイチョウのロープ。現在では老朽化し、安全性が心配されたため、新しいロープに変えることになりました。早速、4月下旬に新しいロープが届きました。


   【綱引きの綱のようです】

 そして5月2日土曜日に、本校の保護者の方とお手伝いの方が来てくださり、イチョウの木にロープを設置してくださいました。高い場所での作業、大変だったことと思います。イチョウの木にしっかりと網を巻きつけてくださり、頑丈なターザンロープになりました。


     【ぐるぐる ぐるぐる】

 そして、昼休み子どもたちは一目散にイチョウのロープのところへ駆け寄りました。結び目が今までより少し高い位置にあるため、1人では乗ることができず、下級生の子が乗る時には上級生が抱っこをして乗せてあげていました。


   【1年生もゆーらゆら】         【もうちょっとで乗れそう】

 今まで使っていたロープで遊んでいる時は、ロープから落ちる子はほとんどいなかったのですが、初めて使う今回のロープからはバランスを崩して落ちる子もいました。ロープを使っていくうちに少しずつロープが伸びてちょうどよい高さになるそうです。6年生が子どものための音楽祭でいなかった今日の昼休み、5年生の女子2名が下級生のお世話をしてくれて大活躍でした。

 お休みの中、子どもたちのためにロープを着け替えてくださりありがとうございました。おかげ様で、昼休みは子どもたちの笑い声がいつもにも増して響いていました。


【昼休み中、ロープは休む暇なく揺られていました】

5月の全校朝会

 学校から見える新緑の美しさ、その中で鮮やかに可愛らしく咲いているツツジの花が一際目をひく5月になりました。今日は朝の時間に5月の全校朝会が行われました。

 はじめに校長先生のお話がありました。今日は「なせば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」という教訓を詠んだ上杉鷹山のお話でした。この教訓は、「何かをなしとげようという意思をもって行動すれば、何事も達成に向かう。ただ待っていて、何も行動を起こさなければよい結果には結びつかない。結果が得られないのは、人が為し遂げる意思をもって行動しないからだ」という意味だそうです。子どもたちは、毎月目標を立ててそれを達成するために努力しています。その目標は校長室に掲示してあり、達成すると校長先生の椅子に座り「よっ!!社長!!」と周りの子どもたちから声をかけられ、記念撮影をします。そしてそれを校長先生が賞状にしてくださり、下校指導の時にみんなの前で渡してくださいます。4月はたくさんの子どもたちが目標を達成しており、連休明けの5月7日に新しい目標を立てることになっています。4月に立てた目標がまだ達成していない児童は、引き続きその目標を達成するために努力を続けます。達成できた目標には、「ボール投げ20m以上投げる」、「ひらがなを20こおぼえる」等がありました。今日は4月当初に立てた目標をふり返り、新たな意欲が湧いてきたのではないでしょうか。小さなことをひとつひとつクリアしていくことで自信につながっていくと思います。

   【上杉鷹山のエピソードを読み聞かせてくださいました】

【校長室に掲示している「自分にチャレンジ」】

 その後、ゴールデンウィークの過ごし方についてもお話をしてくださいました。地域の中で過ごすことが多いので、あいさつをしっかりとすることや、読書の時間を作ること、規則正しい生活をすることをご指導くださいました。5連休という長いお休みに入ります。事故やけががないよう、落ち着いて行動してくださいね。

 次に、5月の目標について3・4年生担任の先生からお話がありました。5月の目標は「人の話をしっかり聞こう」です。「聞く」という視点から、3・4年生担任の先生は大学生の頃に行っていたボランティアのお話をしてくださいました。あるボランティアで「話を聞く」ことのポイントを教わったそうです。それはうなずくことです。電話でも実際に相手が目の前にいる時でもうなずくことで半分は不安や悩みがなくなるとのことです。「『聞く』ということは自分のためでもあるけれど、相手の気持ちに答える優しさでもあるんですよ」とお話くださいました。人前で話をする時に、反応がないと不安な気持ちになったり、自信がなくなったりします。しかし、うなずいてくれたり、目を見て聞いてくれたりすると勇気が出てきます。耳で聞くのではなく、「相手の気持ちに答える優しさ」をもって聞くこと、大切だなぁと思いました。


【子どもたちが話をしっかり聞いてくれて、3・4年生担任の先生はとても嬉しかったそうです】