校長室から

学校日記

雲海の雲に包まれながら。

近頃は、朝の気温も1桁台の日が増え、秋の深まりを感じます。そして、9月下旬から11月上旬にかけてのこの時期は、お待ちかねの「国見ヶ丘の『雲海』」の季節でもあります。

今日も、子どもたちが登校する頃、通学路や学校周辺は霧に包まれていました。霧と言っても、実は「雲海の雲」。子どもたちは、雲海の雲の中を登校しているのです。このような日に校区内の絶好の雲海スポット「国見ヶ丘」に上がると、眼下の高千穂の街は雲の海の中となります。

  雲海は、いくつかの条件が揃わないと出現しないようですが、もうしばらくは絶景の雲海に巡り会うチャンスがありそうです。学校から車で7~8分で行ける国見ヶ丘ですので、「雲海を見てから出勤!」、そんな贅沢な環境で働けることに感謝!!です。
  

☆ 雲海の雲の中を登校してくる子どもたち。本校の「校章」(トップページに表示)にも、三本の波模様で「雲海」が表されています。

☆ 雲海を堪能しつつ御来光が拝めます。空気もひんやり、清々しい気持ちになります。

食べれば美味なのですが・・・。

本校の職員室側駐車場南側「希望(のぞみ)の階段」を上がったすぐ脇に、大きなイチョウの木がそびえています。イチョウの側らには小さな記念碑もあります。碑には、明治39年本校初代校長が地区の方から譲り受け、当時校長先生が受け持たれていた4年生の卒業記念に植樹されたと、イチョウの由来が記してあります。100年を超える歴史の中で、これまで数多くの押方小の子どもたちの成長を見届けてきたイチョウの木です。

さて、このイチョウ、100年以上経った現在もまだ健在で、この時期にはたくさんの銀杏の実を付けます。そして、ここ2週間ほど毎日多量の銀杏が落ちています。由緒あるイチョウの木ではありますが、ご存じの通りの強烈な臭いは、教室の窓も開けられないほどです。

教頭先生が毎日のようにきれいに掃いていますが、掃いている先からポトポトと落ちてきて、らちがあきません。一部食用にと、水に浸けたりもしていますが、あまりの量の多さに、もったいないとは思いますが、ほとんど廃棄処分です。

 まだまだ木にはたくさんの銀杏の実が付いています。全ての実が落ち切るまでは、しばらくは奮闘です。しかし、やがて秋が深まれば、燃えるような黄金色に輝き、今度は見る人を楽しませてくれるはずです。それを楽しみに待ちたいと思います。
  
☆ 食べるとおいしい銀杏も・・・。欲しい方がいらっしゃれば、遠慮なく拾いに来てくださって結構です。

ご長寿、誠におめでとうございます。

昨日17日(月)は、「敬老の日」。押方地区では、16日から17日にかけて各公民館単位で敬老会が開かれました。

私も招待を受け、教頭と共に16日は3地区、17日は1地区の敬老会に参加させていただきました。どの地区の敬老の皆様もとてもお元気そうな笑顔で迎えてくださり、うれしい気持ちになりました。ご年配の方は大正から、そして、激動の昭和、平成の時代をたくましく生き抜いてこられた皆様のおかげで、今、平和な日本があり、私たちが幸せに暮らしていけることのありがたさを改めて思い返す時間となりました。

また、敬老の皆様に喜んでいただこうと各地区とも演芸大会が催され、出し物や演芸などで大変盛り上がりました。地区の方々の見事な演芸に私もつい顔がほころびました。同時に、地区の強い連帯感や一体感も感じたところです。地区内の押方小の子どもたちも子供会として踊りや歌、自己紹介などで参加しました。微笑ましい子どもたちの姿で敬老の皆様をお祝いし、笑顔と元気をプレゼントできたようです。

あと半年ほどで平成も終わり、次の新しい時代の幕が開きます。敬老の皆様には、ぜひ新時代もますますご健勝でお過ごしいただきますようご祈念申し上げます。

  各地区の皆様には敬老会にお招きいただき、本当にありがとうございました。また、大変お世話になりました。

 
☆ 押方小の子どもたちも元気な姿で敬老の皆様をお祝いしました。9月30日(日)の運動会のPRもしてくれました。運
 動会で、また、子どもたちの元気な姿をお見せします!


校長室が快適になりました!

今日で8月も終わり。この8月も全国的に記録に残るような猛暑・酷暑が続きました。この高千穂も猛暑日とまではいかないまでも、連日の暑さにはさすがに堪えました。

ところで、本校の校長室は数年前からエアコンが故障しており、昨年度赴任した私も、昨年、今年と夏場はサウナ状態の校長室に閉口の日々でした。私以前の校長先生方もよく我慢されていたな、と思います。校舎の構造上、風通しもよくなく西日も差し、午後からの室内は33~34℃になることが多かったのです。特に湿度も高い日は、不快指数も上がりっ放し。なんとか扇風機とこまめな水分補給で私自身が熱中症になることはありませんでしたが、エアコンの利く教室や職員室がうらやましい限りでした。

  夏も終盤を迎えた今日、ようやく待望のエアコンが新たに設置されました。近頃は朝夕が涼しくなり、秋の気配を感じることも多くなってきましたが、まだまだ昼間は残暑で気温の高い状態が続くことと思います。しかし、これで気持ちよく職務に集中できますし、来客者にも快適に過ごしていただけます。そして、いろいろな会議も校長室で開くことができます。本当にありがたいです。町当局に御礼申し上げます。


☆ 残りの夏、省エネにも気を配りながら、適切に活用させていただきます。この夏、児童クラブにもエアコンを設置していただきました。快適な環境の中で、私も子どもたちも気持ちよくまた健康的に過ごせます。ありがとうございました。


登校日にて。

今日から8月。学校は、夏休み唯一の登校日でした。

全校朝会を行いましたが、この8月は、どうしても子どもたちに伝えたい内容があり、昨年に引き続き、話をしました。「8月は、『平和』を考える月」というテーマです。広島・長崎の原爆投下、そして終戦と、この8月は、先の大戦に関わる大きな出来事があったこと、「命」や「平和」について考える大事な月であることを子どもたちに語り継いでいく必要があるとの思いからです。

まず、子どもたちに、絵本「8月6日」を読み聞かせました。この絵本は、絵本作家の中川ひろたかさんが、広島でなくなった自分の伯父、被爆者となった自分の母の体験を描き伝えられた絵本です。子どもたちが戦争の悲惨さを感じ、平和について考えるきっかけになれば、と読み聞かせをしました。

それから、8月6日、9日の広島と長崎での原子爆弾による被害や15日の終戦の日について説明しました。

そして、「今、日本が『平和』なのはなぜでしょうか?」、「みんなが大人になったときも『平和』は続いているでしょうか?」と問いかけ、「どうすれば『平和』な世の中が続くか、考えましょう。」と、話を閉じました。

今年で、戦後73年を迎えます。年々、戦争を直接体験された方々が高齢化する一方で、戦争を語り継ぐ方も減っています。私のように戦争体験がない者の知り得る範囲の情報であっても、辛い過去の出来事を語り伝えていくことは教師としての使命でもあるとも考えています。そして、子どもたちが命の尊さに目を向け、戦争と平和について考え、日本はもちろん、世界中からあらゆる戦争や内戦などがなくなる平和な世の中を希求し、行動する人間に育ってくれれば、と願っています。

  8月を迎えて、テレビなどでは、戦争にまつわる報道やドラマ、ドキュメンタリーなどもこれから増えてくると思います。戦時中を体験したおじいちゃんやおばあちゃん方の話を聞くのもよいでしょう。ぜひ家庭でも話題にされ、親子で平和について考えてみるとよいと思います。
 

☆ みんな真剣に話を聴いてくれましたね。戦争のない「平和」な世の中にするために、自分は何ができるか、この機会に考
 えてみてくださいね。 

☆ 残り25日の夏休みも、安全にきまりよく、有意義に過ごしてくださいね。次は、2学期の始業の日27日(月)に元気
 に会いましょう!