キャリア教育

日記から学ぶこと

 子どもたちに日記を提出してもらっている。一つだけお願いしているのが、感情ではなく感想を書いて欲しいということ。「うれしかった、たのしかった、苦しかった、暑かった」ではなく。何をどのように感じたのかその結果何を思ったのか。表現力を養いたいという想いからのリクエスト。書くことが苦手な生徒も少しずつ自分の思いで日記を書けるようになってきた。毎日の夕食の食レポをしてくれたり、季節によって様々な表情を見せる下校途中の夕焼け空について書いてくれたり、日常の何気ない場面を切り取って表現してくれたり、本当に子どもたちの感性の豊かさには感心させられる。そして子どもたちにはもう一つ、4月にお願いしたことがある。「この日記ノートは絶対に無くさずにとっておいて欲しい」ということ。何気ない文章の中に13歳で経験したコロナウイルスとの闘いの貴重な記録が記されている。将来読み返してくれると必ず生きていく大きな力になると思っている。