講話~多様な性のあり方と人権について~

  3年生は現在総合的な学習の時間でLGBTQ問題について取り組んでいます。その授業の一環として10月6日(木)、宮崎県男女共同参画地域推進員の黒木瑞季さんから3年生に講話をしていただきました。

 最初に、多様な性と性同一性障害についての説明をしてくださり、その後に「ある女の子の話」という語り口から、性同一性障害当事者である自身の、子ども時代から現在に至るまでの体験を話していただきました。瑞季さんが受けてきた壮絶ないじめ、男として・女として一方的に当てはめられありのままの自分が認められない学校や社会、そして自分の性について苦悩する日々。その中で「将来自分と同じような苦しみをこれから生きる子ども達には味わってほしくない。多様な性が認められる社会にしていきたい!」と志をもって、人の前に立って話をされる、瑞季さんの言葉ひとつひとつに、3年生の生徒達はじっと聞き入っていました。

 生徒の感想には「普通という言葉がどれだけ辛いのか知ることができた。」、「ネットや本で調べても分からないことがしれて良かった。」「自分は悪気がなくても、その一言で相手を傷つけてしまうかもしれないので、これからはしっかり考えて話をしようと思った。」・・・等、様々なことを感じ取っていたようでした。
 これから総合の時間では、LGBTQに関する様々な問題について、これまでに調べたり、考えたりしたことをどのような方法で発表するのか、手段を考え、学習発表会に向けて準備をしていきます。