第1回学校保健委員会

9月4日、第1回学校保健委員会を開催しました。

今年度の学校保健委員会のテーマは「食について知ろう」です。今回は、講師として、JICA九州国際協力アドバイザーである 富山隆志氏にお越しいただき、「自分たちと世界の人々」と題して講話をしていただきました。

保健委員会 

 始めに、食に関する世界の現状についてお話いただきました。食べるものがなく、やせ細った子どもや、1日中ゴミの中で生活している子どもの写真を見ました。
 一方、日本では毎日、店頭で売れ残った商品など、年間にして約2,000万トンもの食品が捨てられています。

講演 
 
 また、たこ焼きや鰻料理は日本食ですが、原材料はほとんどが外国産であること、日本の食料自給率は今後も低下していくと予想されていることについて、データを基にお話していただきました。
講演 
 
 生まれたのが、たまたま豊かな日本だったというだけで、もしかしたら、自分や自分の子どもが貧困や飢餓で苦しんでいたかもしれない。そのような意識をもって、世界に目を向けていきたいと感じる講演でした。
講演
 最後に、「半歩先の子どもの成長を想像して生活してみてください」というお話がありました。5年後、10年後を考えることは難しいですが、今日の晩ご飯については、皆さん何を作ろうかと今も考えていると思います。晩ご飯の献立を考えると同時に、子どもたちの少し先のことも考え、もし悩んでいる子を見つけたら、寄り添ってあげてください、ということでしょうか。

今回の講演を、多角的な見方で「食」について考えるきっかけにしていただきたいと思います。
 富山先生、ありがとうございました。