学校の様子
7月15日㈭ 2年生高森高校とのZOOM交流
7月15日(木) 2年生 高森高校とのZOOM交流
本日の総合の時間で、熊本県高森町の高森高校とZOOM交流を行いました。
日之影中学校、高森高校、それぞれの探究活動について発表し合いました。
日之影中学校からは、1年生の時に行った日之影にまつわる探究を4人の生徒が発表してくれました。
高森高校の皆さんに、日之影町について紹介します。
紹介の後、まずは、日之影の農業用水路について発表します。
日之影の農業用水路がすごいところは、その歴史にあります。およそ100年前の大正時代に建設され、地域の人々の整備によって現在も使われている用水路です。
また、日之影町は高千穂郷・椎葉山地域の一部として、世界農業遺産に認定されており、これからの日之影町の発展について、日之影のみではなく、周りの地域と一体となって考えていきたいとのことでした。
次に、日之影の地形について発表しました。
日之影の八戸観音滝、高千穂の高千穂峡、日向の馬ケ背の地形が似ていることから、なぜこのような地形ができたのか探究しました。
調査の結果、日之影・高千穂は阿蘇山によって、日向は尾鈴山によってできていたことが分かりました。
そして、日之影の美しい渓谷は、火山の噴火で投げ出されたものが堆積し、雨や風で侵食されてできたものであることがわかりました。
大人歌舞伎について発表しました。
大人歌舞伎は、九州唯一の農村歌舞伎です。文化祭で披露した大人歌舞伎を見せながら説明を行います。
農村歌舞伎は素人歌舞伎ともよばれる、農民による歌舞伎です。大人歌舞伎はこの地域の城主であった甲斐宗摂の供養として始めたのが起源だと伝えられています。
そして、新たな疑問として「どのような場所でどのような時におどるのか」という疑問が出ました。
最後に、日之影の未来についてSDGsと絡めて発表しました。
「GIAHS×SDGs×日之影町」をテーマに日之影町の未来について探究しました。
SDGsの17の目標を日之影町に焦点を当てて考えました。
中でも、7番の「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」では、日之影町の小水力発電所を取り上げ、わずかな水の流れと落差によって、大きい電力をまかなうことができることに着目しました。
このような取り組みから、日之影町はSDGsの最先端の町であると考えられます。次に高森高校の発表が行われました。
高森高校では、「南郷谷役場」という仮想役場を設定して、観光局・産業局・建設局・総務局に分かれて発表していただきました。
観光局では、「ふるさと納税」に着目した取り組みについて、産業局では「阿蘇ジオパーク」を生かした観光への取り組みについて、建設局では、「防災」について着目した橋の建設の提案、総務局では、「子どもの偏食の増加」による手軽でおいしく野菜を食べれるレシピの考案について発表していただきました。
高校生の大人な視点に、生徒たちも真剣に話を聞き、必死でメモを取ります。
最後に質疑応答や感想を伝え合いました。
高森高校の高校生からは「こんな田舎はやく出てやると思っていましたが、この探究を通して、高森のために何かできることはないか考えるようになった」という感想が出ました。
日之影中の生徒たちも、「高校生の大人な視点や、発表のわかりやすさ、内容の濃さなどがとても勉強になった」という感想が出てきました。
高森町と日之影町、どちらも山の中にある町で、車で1時間ほどの距離ということもあり、親近感が出てきたようです。
共通点が多い町同士の交流は非常に得るものが多く、生徒たちも新たな視点を見つけるきっかけになりました。
来年度の「ひのかげ近未来会議」に向けて視野が広がったと思います。
高森高校のみなさん本日は貴重な機会をいただきありがとうございました。
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