令和4年度 2A長期乗船実習

令和4年度 2A長期乗船実習

2A長期乗船実習 ⑩

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

10月1日

11回目操業はマグロ?らしからぬ小型のメバチが続けて揚がり、昨日揚げ縄は賑や
かでした。野帳班の実習生は記録をとりつつ、ブリッジへの報告もあるのでテンパりながら必死
に対応していました。教官も記載漏れが無いよう指導するのみならず、次々揚げられるミズウオの取り扱い
があり大変でした。

10月2日

凪が続き、良好な実習環境です。現在の水域は長物(カジキ類)、雑物が極端に少なく
延縄船には好適ですが、バイオ系の好奇心を満たすには物足りない生物相です。
そんな中、30kgもある大きなアカマンボウが揚がり、実習生は驚いていました。
ミズウオのサンプリングは順調に捗り? 胃袋から普通にプラスチックが出てきます。
スリッパが出て来たのには流石に私も驚きました。

10月3日

昨昼食は ピッツア&スパゲティミートソース とイタリア系でした。
食材価格が上がる一方ですが、事務部とコック長が絶妙の遣り繰りを工夫対応してく
れています。毎日3食を時間通りに美味しくいただけるのは幸せなことで、食事当番の動きもすっ
かり板についています。卒業後の進路としてカーフェリー事務部(司厨部)志望者が複数名いるようです。

 

1. 揚縄前に船首先端でラジオ体操  

  

   

2~5. 揚縄中の風景。メバチマグロをはじめ、キハダやビンナガも揚がっています。

 

  

 6,7. ミズウオの口からミズウオ!?(かわいい)

 

8~10. プロジェクト学習。自分たちで研究テーマを決め、まとめて発表します。

 

 

11. 機関当直では、発電機のストレーナーを掃除しました。

1 2. 漁場選定について船長からの講義中。操業最終日は、実習生が縄入れ場所を決めます。 

 

13~15. 操業が休みの日に、ヘルメットやカッパ、ブリッジ(操舵室)の窓をきれいにしました。                               後半の操業に備えます。

 

16,17. 空き時間に釣りをする実習生。ヒットはありませんでしたが、良いリフレッシュになりました!

18. 実は今の生活リズム、全員が顔を合わせて食べる食事は昼食だけなんです。

 

19. こちらは船からの朝焼け。希望に満ち溢れた光です。

 

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2A長期乗船実習 ⑨

 進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

9月28日

操業期間を折り返し、適水を入れる事にしました。 久しぶりの穏やかな海況の下、
170度線へ引き返しています。 後続の実習船が続々操業水域に集まって来ますが袂を分かちま
す。実習生は軽作業とプロジェクト学習に励んでいます。ミズウオを指標とした環境調査は
想定以上に(乗組員がヨロを切らずに揚げるので)立派なサンプルが蓄積され、データ整理が
忙しい様子です。

9月29日

操業再開しました。 長大なウネリが入るだけで、風穏やかな海況です。
小笠原方面から台風17号が発達接近し温帯低気圧に変わる見通しなので、多少影響を
受けるでしょう。実習生は帰路航海のプロジェクト学習に向けた準備を始めました。船が揺れても気に
せず机に向かって調べ物やPC作業していますが、船酔いを克服している事は無自覚です。

 9月30日

凪の周期に入りました。数日続けばありがたいと思っています。
実習生は体を動かすのが楽しいらしく『揚げ縄班がイイ』とブリッジで野帳記録班が
呟いているのをよく聞きます。一方で、PTA新聞への寄稿文下書きを読むと天性の文才を発揮している者もいますの
で多様性に富んでいる2A組です。 
また、某女子は嬉々としてミズウオの胃を摘出し、元気なアニサキスを手にのせてご満悦です。

 

 1. 操業も折り返し!大時化の中でも総員頑張っています! 2,3. 釣れた魚と記念撮影

 

 2,3. 釣れた魚と記念撮影              4~6. 揚縄時には様々な作業があります。

 

 4~6. 揚縄時には様々な作業があります。

 

 7. 明朝からの海洋観測も引き続き頑張っています。8. ミズウオを捌く手際の良さもどんどん向上していきます。

 

 9,10. ミズウオの胃から出てきた人工物…。地球はこうした生き物を使って我々人間に警鐘を鳴らしています。

 

 11. 上手に天測計算ができてみんなにっこり。   12. 朝のラジオ体操後に、久し振りの集合写真。

13. 何かのPVに使われそうな1枚。実習生達に言わせると『エモい』んだそうです。

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2A長期乗船実習 ⑧

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

9月25日

漁模様は低調ですが、マグロ類が少量揚がります。実習生幾人かはキハダ・メバチの
特徴を掴んで種類の見分けがつくようになった様です。野帳係の記録に生かしています。
今日も強い東風で波しぶき上がる中、操業実習中です。

9月26日

海洋環境調査としてミズウオの胃内容物に人工物由来のものがないか子細に調べてい
ます。昨日の個体は多種多様な餌をたくさん食べており、実習生は熱心に取り組んでいまし
た。大きなタコ、ゴカイ? ヤゴに似た節足動物、ホウネンエソ…謎の生物だらけです。
報告内容が豊富に揃ってきたので、実習生は東京海洋大での学習を楽しみにしています。

9月27日

北東強風をもたらしていた高気圧の勢力が落ち、今日は久し振りで未明から10m/sに
届かない風速になりました。このまま父島方面から北上する台風が影響しないことを
祈っています。投縄班から1名、船橋当直に入るので、日出予想時刻を計算しています。残念ながら
自力で正解にたどり着く実習生は少数です。苦労しているのは大概、60進法(経度時)と比例配
分の部分です。小学5,6年の内容に技術的躓きがありそうで、皆、諦めずに説明を聞いてくれます。

  

1,2. 160cmの大メバチマグロが釣れました!

  

3. 生物調査のため、実習生は釣れたマグロの生殖腺重量を計測します。

4. 操業が休みの日に、全員でシーツを洗いました。某CMを彷彿とさせます(笑)

  

5~7. 9月生まれの実習生の誕生会を開催し、みんなでケーキを食べました。4人とも誕生日おめでとう!

  

8. オフショット

  

9. 実習中に出会った生物のスケッチの課題に取り組んでいます。

   

10,11. 二等航海士に筋トレの指南を受ける運動部の面々。

12. 航海の勉強とは別に、毎日普通教科を中心とした学習課題に取り組みます。

  来年の就職・進学試験に向けて・・・

  

13. 太平洋ど真ん中で見る夕暮れは、言葉にできない美しさです。

 

14,15. 機関当直も続きます。エンジン始動や油差しに興味津々です。

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2A長期乗船実習 ⑦

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

9月22日

朝方になりやっと海況回復の兆しが出てきました。今日はウネリの収束を待ち適水を
継続しました。
実習生は一斉にシーツ洗濯をしてブリッジ後方が干場になっています。

9月23日

昨日は実習生誕生会でショートケーキの振舞があり、実習生はリフレッシュしていま
した。
南東方向直近に発生した低気圧が若干遠ざかってくれたためウネリは高いままです
が、風速が落ちて操業再開しました。

9月24日

東風が安定しました。この時期らしく乾いた涼しい風で日が傾くと寒く感じるくらい
です。
5回目は160cmのメバチが揚がり揚縄班の実習生は笑顔で記念撮影しています。

 

 

 

 1~5. 実習生もだいぶマグロ延縄操業に慣れてきました。日々技術の上達が見られます。

 

 

 

 6. 水揚げ後に処理されたマグロをすぐに冷凍室に運びます。鮮度が命!

 

 7. 天測計算は続きます。             8. 乗組員さんともこんなに打ち解けられました!   

 

 9. 獲れたマグロを使った贅沢マグロ丼。    10. 漂流ゴミ観測用の偏光グラスだそうです。イカしてる!

 

11~12. ミズウオ胃内容物調査も続きます。 

 

 13,14. ミズウオの胃からは毎日新しい発見があります。本当に何でも食べるのですね・・・。

 

15. 観測・調査結果はその日のうちにデータ入力まで行います。

16. 全員で船内の壁磨きをしました。第5代進洋丸最後の航海、ピカピカにしてお別れしよう。

 

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2A長期乗船実習 ⑥

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

9月19日

 ベーリング海方面から大きなウネリが連日届いています。とはいえ、この時期の4海
区は気温・湿度ともに低く、日中は風穏やかで安全操業しやすい環境を得ています。
実習生特にバイオ系にメバチ以外の大型魚類を見せたいところ、本日も総員頑張って
います。

9月20日

メバチの漁模様に若干良い兆しがあったのが消えてしまいました。ヨシキリザメが相
当数掛かりますが全数やさしく放流中。 
海洋大から請負い中のミズウオは稀にみる綺麗な状態で釣獲されるので、T先生はウ
キウキです。本日もウネリ高い海況の下、頑張って操業しています。

9月21日

東方に低気圧が発生したためか、高気圧の吹き出しが昨深夜から強まりました。
急きょ投縄を見送り、適水移動としています。波と風に逆らっての移動となるため
船橋に入っている実習生6名は辛そうな様子です。

 

 

 1,2. 遂にマグロ延縄操業開始!漁具を海中に仕掛ける投縄(とうなわ)は、早朝からの作業です。

 

 3. 清々しい快晴。初縄日和!

 

 4~7. 午後からは揚縄(あげなわ)。実習生は練習の成果を発揮して枝縄(ブラン)を巻きます。

 

 8. マグロが揚がると、実習生は魚体の大きさを測定します。

 

 9. メバチマグロと、はいチーズ!    10. こんなに新鮮なマグロを食べられるのは、漁業実習生の特権ですね!美味しそう・・・!  

 

 11. マグロに混じって、ヨシキリザメも現れます。  12. 野帳で漁獲の記録を正確に行います。

 

 13. 揚縄は、陽が落ちてからも続きます。

 

 14,15. 本実習では、東京海洋大学と連携し、漂流ゴミ観測や、ミズウオという深海魚の胃内容物調査も行います。実習生も懸命にデータ収集や解剖をしています。16. ミズウオの胃から出てきた端脚類(?)

 

 17. 航海の学習も並行して行います。これは国際信号旗についての勉強。18. 六分儀という器具で、自船の位置を割り出す計算(天測)をしています。

 

19,20. 操業中は機関当直も経験し、船のエンジンの停止・始動について学びます。 

 

21. 毎朝日課のラジオ体操。       22. 食当班、笑顔の4人。今日の昼食はハンバーガーですね!

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