令和5年度 2B長期乗船実習

令和5年度 2B長期乗船実習

2B長期乗船実習 ⑧

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子が送られてきましたので紹介します。 

 2月19日

操業再開しました。波高は3m越えですが、海況好転に期待して縄を入れました。

実習船隊の最後尾、ジョンストン島EEZ北西沖、過去の操業実績のない水域になります。
操業期間を無事に乗り切れるよう、最後まで総員力を合わせて頑張っていきます。

2月20日

待てば海路の日和あり。穏やかな海況の下、千秋楽を迎える事ができました。
実習生は気合十分。連日奮闘の成果で、連続して魚が揚がっても、自分の持ち場+αに目を配り
成すべき作業を見つけて動いています。 短期間集中で良く成長しました。 

写真1
揚縄開始前、乗組員、指導教官、実習生一同、甲板上に整列し23年前の実習船えひめ丸事故で亡くなられた方々に黙とうを捧げました。

写真2、3、4
操業では乗組員指導のもと、マグロを運んだり、カジキの角を切ったり、実習生たちもできることにチャレンジするようになりました。

写真5、6
機関当直では主機関停止後、主機関のクランク室点検実習が行われています。実習生はエンジン内部を隅々まで目を凝らし、シリンダに傷は無いか?、ボルト、ナット各部締付箇所に緩みが無いか?等、異常が無いか入念に点検しています。

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2B長期乗船実習⑦

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子が送られてきましたので紹介します。

2月15日

操業規模を諸般の事情で縮小し、釣り数は五代目進洋丸から1/4程度に落としています。

今回はその中でも実習生に漁労船の厳しさと充実感を体験して貰えている様です。 

毎日のデッキ作業で疲労困憊するのか、夜間はどの居室も寝静まっており、翌日に備え各自が健康管理をきちんとしています。

熱発者対応で一同苦労した日々がすっかり過去になりました。

2月16日

警戒していた強風域に飲み込まれました。

昨日からウネリが一気に上がり、風もかなり吹いています。

荒天回避策でビンナガ水域を離れて大きく南下しています。 

今日も大揺れと波しぶきの中、一同奮闘中です。

2月17日

一昨日からの強風・大波の収束がみえず適水中。

船体を守りながらジョンストン島EEZ外側を北上しています。

天候回復を祈りつつ、凌ぎます。

他県実習船はこの荒天を前に大きく適水しハワイに寄せたため本船単独で西側に残っています。 

荒天の操業最終盤を一同頑張ります。

2月18日

減速北上、敵水2日目です。

平均風速は若干下がったものの、海面が泡立つ強風です。

船体が常に大きくローリングし船内生活にも注意が必要です。

実習生は船酔いすることもなく、当直や学習(含ハワイのガイド本)に取り組んでいます。

明日の操業再開に向け海況が落ち着くことを祈るばかりです。

 

写真1、2、3、4

操業も中盤に入り実習生は連日、延縄操業に奮闘中です。

冷凍作業では漁獲した魚を冷凍室に運搬、整理します。

 写真5、6

機関当直では主機関のスタンバイ実習や主機関のカム軸点検が行われています。

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2B長期乗船実習⑥

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子が送られてきましたので紹介します。

2月10日

連続6回操業しましたので、今日は縄を入れず漂泊待機しながら、魚倉や急冷を片付ける冷凍作業を行っています。

周辺海域に中国系の延縄船が複数確認できる状況です。

他県実習船は300マイル南方で韓国の延縄船と競合しつつ活発に操業しています。

本船も安全第一で操業実習を継続します。

2月11日

本日、7回目操業です。

風力は5以下で安定している一方、北方からの大ウネリは収束せず。

高緯度帯では強烈に吹き荒れていると思われます。

北側にいた実習船が先に操業を終え寄港地に向かい、少し寂しくなりましたが本船は引き続き操業を頑張ります。 

実習生も一生懸命に取り組んでいます。

2月12日

今週末にかけて、次第に北風が強まり荒れ模様となる見込みです。

ビンナガの緯度帯から南下し荒天回避する必要に迫らせそうです。

新造船では左舷から波が打ち込まないない構造を取り入れ、海況が悪い時には効果が出ています。

今日も総員操業実習に取り組んでいます。

2月13日

昨日揚げ縄は本数を大きく減らしたものの、デッキに上がる魚種は製品外も含め10種程あり全ての項目を正確にカウント・記載するのは調査野帳(地方公庁船様式8号)記録係実習生が責任を感じる難しい作業です。

メバチ・キハダ・ビンナガとデッキに混在し始めると、ナチュラルハイテンションで絶叫気味な報告がブリッジへと上がってきます。

各持ち場で実習生は成長しています。

2月14日

嵐の前の静けさ(気象学上なし)か昨日から風力3の良い凪になり猛暑の中、汗だくで揚縄中です。 

本船より南方水域に集結していた他県実習船は散会し東に大きく移動しています。

本船は最後までジョンストン島EEZ外西に留まることにしました。

今日も日の出前から操業実習中です。

 

写真1、2、3、4、5

操業が始まりました。

初縄ではメバチ、キハダ、ビンナガ、カジキが次々と揚がり、甲板上は大忙し。

実習生は、投縄、揚縄、漁獲生物測定記録等、これから本格的な操業実習に入っていきます。

 

写真6

機関当直では、発電機予備シリンダヘッドの開放点検を行っています。

実習生は普段見ることができないシリンダヘッドの内部構造や部品の名称を学ぶことができています。

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2B長期乗船実習⑤

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子が送られてきましたので紹介します。

2月6日

ジョンストン島沖漁場では珍しい微風の日々です。

以前は気象FAXに経験値を重ねて判断する他なかった太平洋上の風帯を気象シュミレーターの情報を直接取得しつつ判別できるようになりました。 

操業環境の安全を図りながら、実習を続けます。

実習生は今朝も未明から頑張っています。

2月7日

ビンナガの魚影が薄くなり中型メバチが入りました。 

実習生はブラン繰り作業が忙しい中でも、生きた魚がデッキに上がると気分が高揚するらしく、クロカワカジキ172cm(小型)に歓声を上げています。

少しでも大きめの魚に触れられるようにしたい遠洋マグロ延縄実習です。

2月8日

正午は風が落ちていましたが、次第に風が強くなる傾向です。

北東から大きなウネリが入り漂泊時も含め四六時中、船が大きくローリングする中、実習生は大盛り鉄火丼(お代わり有)を大食しています。

2月9日

5回目操業は揚げ縄開始早々から、シャチ(オキゴンドウ)食害を受けてマグロの頭がぶら下がっていました。

回避策が難しいため、東側に大きく離れることとしました。

昨夜、日付変更線を越えて西経水域に入っています。

本日は愛媛丸事故を追悼する儀礼を行います。

 

写真1、2、3

漁場目前となり、操業準備も最終段階となりました。

夕食後の学習では、ディーゼル機関(構造)の勉強をはじめました。

食事当番の食器洗いも手際よくできるようになってきました。

 写真4、5、6

操練が実施されました。

実習生はイマーションスーツ(救命用具)の役目と着用方法について説明を受け、実際に着脱訓練を行いました。

操練後は実習生歓迎会が行われました。歓迎会では乗組員と一緒に焼肉を食べながら、親睦を深めることができました。

また、歓迎会では実習生一人ずつ自己紹介を行い、皆元気よく今後の抱負を述べました。

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2B長期乗船実習④

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子が送られてきたので紹介します。

 2月3日

本日は操業前の投縄作業説明に始まり、合羽を出す等 実習生は操業前の準備作業最終段階です。 

午後は外国航路船特有の船舶保安訓練を含む各種操練実施の後、恒例、甲板上焼肉で実習生歓迎会です。 

船酔いを克服しているので沢山食べてくれるでしょう。

 2月4日

不安定な向かい風の中を東に向いて急いでいます。

ウネリ大きく、逆潮も重なり速力は伸びません。明朝の初縄は日付変更線の西側になりそうです。

本日は全体作業なく、当直実習のみです。実習生は久しぶりにゆっくり過ごしています。

 2月4日(日付変更線通過のため日付繰り返し)

凪の海に縄を入れ、操業実習を開始しました。

この時期、遭遇することのない穏やかな海況です。

本来なら実習船船隊が全て出そろっている筈のところ感染症対策で集結が遅くなる中、本船初縄は比較的早い方になりました。

長期乗船実習最大の山場に総員で力を合わせて取り組みます。

 2月5日

初縄は揚げ始めからビンナガが続けて揚がり、実習生も大忙しでした。

コロナ以前からすると大幅に釣数を減らし小規模の縄構成になっていますが、揚げ終わりまで丸物が続き活気ある実習になっています。

今日も東の微風が吹く操業日和です。

 

写真 1、2

日本最東端、南鳥島通過。本船から見る南鳥島は、南国ムード漂う絵に書いたような南の島でした。南鳥島近海のひき縄では、カマスサワラが次々とヒットし、見学していた実習生は大盛り上がりでした。

 写真 3、4

乗組員指導のもと、操業機器の準備およびメンテナンスの真っ只中です。

 写真 5、6

真剣な眼差しで、機関室を巡視中です。制御室では、製図セットを使用して燃料配管系統図の図面を作成中です。

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