2024年2月の記事一覧
2B長期乗船実習⑨
進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子が送られてきましたので紹介します。
2月21日
千秋楽は型の良いメバチとキハダが幾つか揚がり、賑やかで慌ただしいデッキになりました。
釣元切り等、作業配置に従い実習生は片付け終了まで一所懸命に取り組んでいました。
操業期間短縮になったとはいえ、事故なく大きな山場を越えることができて、一同安堵しております。
胴ノ間で記念撮影をしていますので、教官から送られる写真にて実習生の表情をご覧ください。
速力を上げホノルルまで4日間走ります。
2月22日
北緯20度線東進は好天を想定した航路でしたが、本日は昨日と打って変わり曇天下11~12m/sの向かい風です。
時折、波の衝撃で船体が大きく振動します。
実習生はその状況が特に気にならないようで、慌ただしく漁労機器撤収や魚倉作業にとり掛かっています。
今夜中にEEZに入り脱硝装置を稼働させます。
2月23日
本日は船体石鹸洗いです。船が大きくなり洗う範囲が広くなりましたが、朝一から総出で奮闘中です。
ホノルルでは同じ岸壁に実習船3隻が並ぶので、本校のプライドを掛け気持ちを入れて取り組んでいます。
昨夜、実習生は教官準備のDVDを鑑賞しハワイの事前学習をしていました。
今夜は機関科目のテストです。
2月24日
ホノルル寄港が迫り、実習生の表情はいつになく明るく見えます。
作業・当直は通常通り行い、加えて各居室の大掃除があります。
明日午後は自由上陸を許可する予定なので担当士官から外地上陸の事前注意を丁寧に行います。
よく理解して安全に楽しく過ごして貰いたいと思います。
写真1
操業も後半になるにつれて、海上は時化模様。実習生は降り注ぐ波しぶきを拭いながら、懸命に揚縄実習に取り組みました。
写真2、3
操業も千秋楽を迎えました。最終日まで大事なく、無事に操業を終えることができました。
写真4、5
操業終了後、早速片付け作業が行われました。実習生は使用した合羽を洗浄したり、甲板上の汚れを綺麗に洗い流しました。
写真6
機関当直では、漁獲した魚を冷凍する冷凍機の点検、計測を行っています。
①②
③④
⑤⑥
2B長期乗船実習 ⑧
進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子が送られてきましたので紹介します。
2月19日
操業再開しました。波高は3m越えですが、海況好転に期待して縄を入れました。
実習船隊の最後尾、ジョンストン島EEZ北西沖、過去の操業実績のない水域になります。
操業期間を無事に乗り切れるよう、最後まで総員力を合わせて頑張っていきます。
2月20日
待てば海路の日和あり。穏やかな海況の下、千秋楽を迎える事ができました。
実習生は気合十分。連日奮闘の成果で、連続して魚が揚がっても、自分の持ち場+αに目を配り
成すべき作業を見つけて動いています。 短期間集中で良く成長しました。
写真1
揚縄開始前、乗組員、指導教官、実習生一同、甲板上に整列し23年前の実習船えひめ丸事故で亡くなられた方々に黙とうを捧げました。
写真2、3、4
操業では乗組員指導のもと、マグロを運んだり、カジキの角を切ったり、実習生たちもできることにチャレンジするようになりました。
写真5、6
機関当直では主機関停止後、主機関のクランク室点検実習が行われています。実習生はエンジン内部を隅々まで目を凝らし、シリンダに傷は無いか?、ボルト、ナット各部締付箇所に緩みが無いか?等、異常が無いか入念に点検しています。
①②
③④
⑤⑥
2B長期乗船実習⑦
進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子が送られてきましたので紹介します。
2月15日
操業規模を諸般の事情で縮小し、釣り数は五代目進洋丸から1/4程度に落としています。
今回はその中でも実習生に漁労船の厳しさと充実感を体験して貰えている様です。
毎日のデッキ作業で疲労困憊するのか、夜間はどの居室も寝静まっており、翌日に備え各自が健康管理をきちんとしています。
熱発者対応で一同苦労した日々がすっかり過去になりました。
2月16日
警戒していた強風域に飲み込まれました。
昨日からウネリが一気に上がり、風もかなり吹いています。
荒天回避策でビンナガ水域を離れて大きく南下しています。
今日も大揺れと波しぶきの中、一同奮闘中です。
2月17日
一昨日からの強風・大波の収束がみえず適水中。
船体を守りながらジョンストン島EEZ外側を北上しています。
天候回復を祈りつつ、凌ぎます。
他県実習船はこの荒天を前に大きく適水しハワイに寄せたため本船単独で西側に残っています。
荒天の操業最終盤を一同頑張ります。
2月18日
減速北上、敵水2日目です。
平均風速は若干下がったものの、海面が泡立つ強風です。
船体が常に大きくローリングし船内生活にも注意が必要です。
実習生は船酔いすることもなく、当直や学習(含ハワイのガイド本)に取り組んでいます。
明日の操業再開に向け海況が落ち着くことを祈るばかりです。
写真1、2、3、4
操業も中盤に入り実習生は連日、延縄操業に奮闘中です。
冷凍作業では漁獲した魚を冷凍室に運搬、整理します。
写真5、6
機関当直では主機関のスタンバイ実習や主機関のカム軸点検が行われています。
①②
③④
⑤⑥
2B長期乗船実習⑥
進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子が送られてきましたので紹介します。
2月10日
連続6回操業しましたので、今日は縄を入れず漂泊待機しながら、魚倉や急冷を片付ける冷凍作業を行っています。
周辺海域に中国系の延縄船が複数確認できる状況です。
他県実習船は300マイル南方で韓国の延縄船と競合しつつ活発に操業しています。
本船も安全第一で操業実習を継続します。
2月11日
本日、7回目操業です。
風力は5以下で安定している一方、北方からの大ウネリは収束せず。
高緯度帯では強烈に吹き荒れていると思われます。
北側にいた実習船が先に操業を終え寄港地に向かい、少し寂しくなりましたが本船は引き続き操業を頑張ります。
実習生も一生懸命に取り組んでいます。
2月12日
今週末にかけて、次第に北風が強まり荒れ模様となる見込みです。
ビンナガの緯度帯から南下し荒天回避する必要に迫らせそうです。
新造船では左舷から波が打ち込まないない構造を取り入れ、海況が悪い時には効果が出ています。
今日も総員操業実習に取り組んでいます。
2月13日
昨日揚げ縄は本数を大きく減らしたものの、デッキに上がる魚種は製品外も含め10種程あり全ての項目を正確にカウント・記載するのは調査野帳(地方公庁船様式8号)記録係実習生が責任を感じる難しい作業です。
メバチ・キハダ・ビンナガとデッキに混在し始めると、ナチュラルハイテンションで絶叫気味な報告がブリッジへと上がってきます。
各持ち場で実習生は成長しています。
2月14日
嵐の前の静けさ(気象学上なし)か昨日から風力3の良い凪になり猛暑の中、汗だくで揚縄中です。
本船より南方水域に集結していた他県実習船は散会し東に大きく移動しています。
本船は最後までジョンストン島EEZ外西に留まることにしました。
今日も日の出前から操業実習中です。
写真1、2、3、4、5
操業が始まりました。
初縄ではメバチ、キハダ、ビンナガ、カジキが次々と揚がり、甲板上は大忙し。
実習生は、投縄、揚縄、漁獲生物測定記録等、これから本格的な操業実習に入っていきます。
写真6
機関当直では、発電機予備シリンダヘッドの開放点検を行っています。
実習生は普段見ることができないシリンダヘッドの内部構造や部品の名称を学ぶことができています。
①②
③④
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2B長期乗船実習⑤
進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子が送られてきましたので紹介します。
2月6日
ジョンストン島沖漁場では珍しい微風の日々です。
以前は気象FAXに経験値を重ねて判断する他なかった太平洋上の風帯を気象シュミレーターの情報を直接取得しつつ判別できるようになりました。
操業環境の安全を図りながら、実習を続けます。
実習生は今朝も未明から頑張っています。
2月7日
ビンナガの魚影が薄くなり中型メバチが入りました。
実習生はブラン繰り作業が忙しい中でも、生きた魚がデッキに上がると気分が高揚するらしく、クロカワカジキ172cm(小型)に歓声を上げています。
少しでも大きめの魚に触れられるようにしたい遠洋マグロ延縄実習です。
2月8日
正午は風が落ちていましたが、次第に風が強くなる傾向です。
北東から大きなウネリが入り漂泊時も含め四六時中、船が大きくローリングする中、実習生は大盛り鉄火丼(お代わり有)を大食しています。
2月9日
5回目操業は揚げ縄開始早々から、シャチ(オキゴンドウ)食害を受けてマグロの頭がぶら下がっていました。
回避策が難しいため、東側に大きく離れることとしました。
昨夜、日付変更線を越えて西経水域に入っています。
本日は愛媛丸事故を追悼する儀礼を行います。
写真1、2、3
漁場目前となり、操業準備も最終段階となりました。
夕食後の学習では、ディーゼル機関(構造)の勉強をはじめました。
食事当番の食器洗いも手際よくできるようになってきました。
写真4、5、6
操練が実施されました。
実習生はイマーションスーツ(救命用具)の役目と着用方法について説明を受け、実際に着脱訓練を行いました。
操練後は実習生歓迎会が行われました。歓迎会では乗組員と一緒に焼肉を食べながら、親睦を深めることができました。
また、歓迎会では実習生一人ずつ自己紹介を行い、皆元気よく今後の抱負を述べました。
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