2019年11月の記事一覧
宮崎市言葉の教室グループ学習
宮崎市のことばの教室では、吃音のある子どもたちや保護者を対象として、年に5~6回「グループ学習」を計画しています。友だちと活動したり話し合ったりすることで、自己を理解し、自信をもつことができ自己肯定感を高めることをねらいとしています。
第3回目のグループ学習は、「なかよく遊んで友だちをつくろう。」をめあてに、じゃんけん列車、自己紹介「もし100万円持っていたら・・・」、たこつりゲーム、「すごくすごろく」を行いました。
振り返りカードには「一位になれなかったけど楽しかったです。」「みんなとしゃべれてよかったです。」「グループの人と会話ができてうれしかったです。」など友だちどうしが交流できたことや話し合いができたことへの感想がありました。
今回は、宮崎言友会の日高さんも参加されて交流できました。これから、人と人との輪が広がっていくことをみんなで楽しみにしています。
聴覚・言語障がい教育研究部会 第2回研修会
11月15日(金)に都城さくら聴覚支援学校で、研修会が行われました。
① 授業見学 幼稚部から高等部まで
○ 視覚情報があふれる教室設営や廊下の展示物は、季節感満載でした。
○ 授業は1対1、少人数対1で行われ、一人一人に丁寧な指導がされていて、大変勉強になりました。
② 研究発表 都城さくら聴覚支援学校 幼稚部 有川加奈子教諭
「障がい認識の視点からみた幼稚部段階における環境の設定や指導の在り方について~肯定的な自己像の発達を目指して~」
○ 幼稚部から「障がい認識」の視点に基づいた指導が、段階的
に行われていました。
○ 職員同士の共通理解を図るために文献の読み合わせやKJ法を用いての協議、保護者へのアンケートやエピソードの共有などを通して、研修を重ねられたとのことでした。
○ 幼児にとっては授業だけでなく生活すべてが学びであり、幼児と関わるすべての人が幼児の育ちに大きな影響を与える環境であるという考え方がまさに実践されていました。
③ 講演 鹿児島国際大学 福祉社会学部福祉学科 蓑毛良助教授
「聴覚障がい児の学力育成の基本となる構文指導について」
○ 「言葉の指導」の前に①全身のコントロールができているか②指が動くか③相手の動きを真似ることができるか④見分けることができるか⑤聞き分けることができるかなどについて指導者が把握することが大切であるというお話がありました。
○ 聴覚障がい児の指導は、本人の苦手なところからのスタートになる点が難しいこと、助詞、助動詞を聞き取れないことから生じる困難さもあるということを改めて認識しました。
○ 言語には伝達機能、思考機能、行動調整機能という3つの機能があることも詳しくお話しいただきました。
○ 今田真由美さんの著書「18歳 青春まっしぐら」が印象的でした。
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