学習や活動の様子

2023年7月の記事一覧

着衣泳に挑戦!【1年生】3

 さあ、いよいよ自分がおぼれそうになってしまったときの学習です。
 水の中に服を着たまま入ると、どんな感覚なのか?

 その感覚を知るために、いよいよ着衣のまま(体育着を着たまま)水の中に入りました。

いつもの水着だけの時と比べて、どう違うかを考えて、歩くんだよ。」

そう指示して、流れるプールを作るように「水中ウォーキング」をしてもらいました。

 プールを数周して ピッ ピッ ピーッ!(子ども達は、元の場所に戻り、プールの壁に背中を付けます)

「次は、いつもやっているようにイルカさんで、足をバタバタして反対側にいって、もどってくるよ。」

そう、「バタ足」です。

バシャ バシャ バシャ バシャ・・・

そうやって「水中ウォーキング」「バタ足」をしたあと、感じたことを各クラス1人ずつ言ってもらいました。

すると・・・

〇 いつもにくらべて、あるきにくい
〇 (バタ足で)泳いでも、いつもは近いのに遠くに感じた。( → いつもより進まなかった)
〇 いつもにくらべて  動きにくい
と子ども達は言ってくれましたよ。(#^.^#)

 そこで、そんな水中でどうしたらいいか、練習をしました。
 もし、不意に湖や川、海などの水の中に、もし落ちてしまったらどうしたらいいでしょう?
 まあ、その状況にもよりますが、それは、もがいて岸の方をめざしたりするのではありません。不意と言うこと

は当然、靴や服を着けたままですから衣類が水分を吸収して重く、動きにくくなります。慌ててもがくと溺れてし 

まうだけでなく、泳ぎが得意な人でも上手く泳げませんし、無理に泳ぐと無駄に体力を消耗することにもなりかね

ないのだそうです。

ではどうするのか。
 実は、そんな水難事故への対処法として、世界的に注目されている合言葉があります。それは、

☆☆☆UITEMATE(ういてまて)☆☆☆

です。水面に体を仰向けに浮かべて呼吸を確保し、救助を待つ方法です。そのことを子ども達に伝え、練習です。

というわけで、水に浮いて待つ練習を 

 ①やり方の説明 ②ぺットボトルを使って浮く練習 ③ できた人は、ペットボトルなしで浮く練習

という流れで学習活動をしましたよ。

 ほとんどの子どもたちにとっては、「水の上に背浮きをする」感覚は、人生初の「未知の感覚」です。

 もちろんみんなできたわけではありませんが、教師の支援も受けながら、これまで未知の感覚であった

「足を地面から離して背中で浮く感覚」は体感し、1年生レベルで上手な子もいっぱいいました

 

 それぞれの子がそれなりに体感し、自分の命を守ることについて感じられたのではないかな~。

 こういう学習を6年間続けていくことで、将来不運にも水難事故に遭ってしまったとき、自分の命を守れる力が

ついていくのではないかな~と思っている1年生担任一同です。1年生着衣泳の時間は、そんな時間でありました。

 以上、「1年生着衣泳レポート」でした!