学校の様子

命を救う 救急法講習会

 参観日、最後の時間は救急法講習会でした。昨日は日本赤十字社宮崎県支部の方が、わざわざ宮崎市からお越しくださいました。
 今回は、保護者の方9名と職員6名が参加して講習を受けました。まずは心肺蘇生の方法を教えていただきました。意識を確認する時の声の大きさは、始めは小さく、その後やや大きく、最後は大きな声にするという3段階だということや、胸骨圧迫は手のつけ根(手掌基部:しゅしょうきぶ)で少なくとも5㎝圧迫することなどていねいにご指導くださいました。実際に演習で胸骨圧迫をしてみると、心臓の位置が分かりにくかったり、身体が斜めを向いて圧迫しているため、しっかりと胸骨圧迫ができなかったりしました。


【肩を叩きながら意識の確認をします】

 その後、AEDの使い方も教えていただきました。ショックを与えるボタンを押す時には、周りを見ながら、傷病者に周りの人が近寄らないように手で制止しながら押すなど、傷病者も救い、周りの人の安全も確保することの大切さを学びました。

 時間をかけて演習まで行う救急法講習会は1年に1度です。毎年参加することで忘れていたことを思い出したり、新たな情報を知ることができたりする貴重な機会になると思います。次回は約30分という短い時間ですが、8月に行われるPTAバレーボール大会で救急法講習会を計画しています。地域の皆さまにもぜひご参加いただき、急な対応が必要な時の対処法を知り、命を救う手助けを身に付けていきたいものですね。


【のどに物が詰まった時の対処法もご指導いただきました】

おいしいな、給食試食会

 昨日の参観日では、保護者の方の給食試食会も実施されました。これは毎年行っているもので、普段の子どもたちの給食の様子を知ってもらったり、一緒に給食を食べていただき会話を楽しんでもらったりしています。
 今回も11名の保護者の皆さまがご参加くださいました。昨日の給食は「むぎごはん、牛乳、高野豆腐の卵とじ、和風サラダ」でした。「お父さんの小さいころは牛乳はビンやったとよ」とか「土曜日に出る三角の形のみかんジュースが嬉しかったがね」等、給食にまつわる話もたくさんしてくださっていました。
 野菜たっぷり、栄養たっぷりの給食に会話も弾み楽しい給食試食会になりました。


   【赤ちゃんも来てくれました】   【ALTの先生も一緒で一層賑やかでした】

警察署の方々と情報モラルの学習

 昨日の参観日に、日向警察署生活安全課少年係の方々にお越しいただき、情報モラルについて授業をしていただきました。全校児童と保護者の方々を対象に行ったこの授業は、「携帯電話の使い方を知ろう」というめあてを立てて進められました。
 まず、「携帯電話は何をするもの?」と警察の方が子どもたちに尋ねると「音楽を聞くもの」、「ゲームをするもの」、「動画をみるもの」、「メールをするもの」と意見が出ました。そして最後に「電話をするもの」という意見が出ました。携帯電話本来の電話という機能よりは、その他の機能で携帯電話を利用している子どもが多いようでした。


【私たちが思っていたより頻繁に携帯電話に触れているようです】

 スマートフォンの使い方では、メール等ですぐに返事が返ってこない時には「無視した」と思うのではなく用事があるのかなぁと相手の都合も考えることをご指導くださいました。これからインターネット上で顔の知らない人と知りあっても、その人とは会わない・信用しないということもご指導くださいました。

 また、ゲームについてもお話がありました。ゲームソフトの箱の裏面には年齢制限を示すマークがあることに触れられました。初めて見るマークだなぁと思っていると、多くの子どもたちはそのマークのことを知っていました。小さい頃からゲームをしていると、自分の世界とゲームの世界の境目が分からなくなることもあるそうです。そのため、年齢に合ったゲームを選ぶことが必要だとご指導くださいました。

 その後、おうちの方と子どもたちでにっこりトークを行い、家庭でのきまりを作りました。


【ゲームの時間やスマートフォンの使い方を話し合いました】

 おうちの方々と話し合った結果、「スマホを使う時は親がいる場所で使う」、「ゲームは1日30までにする」、「アプリを開く時は両親に相談する」等の約束事が発表されました。正しい知識をもって、上手にスマートフォンやゲームと付き合っていきましょう。

ハテナのひよこが生まれた!



 4月からわくわく学習が始まり、以前わくわくのたまごを作っていた3・4年生。このわくわくのたまごはわくわく学習(ウッジョブ諸塚)をがんばる人しか作れないものであり、林業のことを考えながら作成したそうです。そして、このたまごをうむ→あたためる(学習する)→ひびが入る→?をもったひよこが生まれる→?のひよこを育てる→何かが生まれるという過程をイメージしているようです。

 そのわくわくのたまご、とうとうひびが入り生まれました。「ひよこが生まれましたー!!」と嬉しそうに来た3・4年生。その日の1時間目に講師の先生からハテナの答えをたくさんもらい、自分たちの中でもっと学習したいこと(課題)が見つかったのです。


【「教頭先生!ひよこが生まれました-!」と職員室にも見せに来てくれました】

 校長先生や給食室の調理員の先生、そして授業をしている他の学年には邪魔にならないようにひよこを見せながらそーっとろうかを歩いて披露したそうです。このハテナのひよこには名前もついていて、自分たちの名前を1文字とって命名していました。子どもたちのわくわくが手に取るように分かり、楽しんで学習をしているんだなぁと嬉しくなりました。これらからの3・4年生のウッジョブにも期待が膨らみます。

 【ハテナのひよこの中身】

 ○ 木材について(種類や使われ方)
 ○ 林業のやりがいについて(選んだわけ・続けるわけ)
 ○ 安全について(安全ベルト・スパイク)

3・4年生のハテナを解決!

 今日の1校時に、森林体験学習(植林・挿し穂)でお世話になった講師の先生が荒谷小に来てくださいました。今日は3・4年生の林業に関するハテナに答えてくださるそうです。3・4年生が準備していたハテナは大きく2つのカテゴリーに分かれていました。それは①苗の植え方について②仕事のことについてです。

 1つ目の苗の植え方についてでは、「畑に2万本挿し穂するのに何日かかるんですか?」というハテナが出されました。


【質問は見える化で伝わりやすくしました】

 この「畑に2万本植える」とは、前回講師の方が学校に来てくださって話をしてくださった内容のひとつです。この挿し穂は2人体制で行い、1日1000本植えるそうです。2万本植えるためには2人で20日かかるとのことでした。その他にも、「林をする時に足で押さえてすぐ引っ張るのはなぜ?」や「挿し穂した苗は5月の暑さになぜ弱い?」などの質問が出されました。


【実際にスギの苗を持ってきてくださり、分かりやすく説明してくださいました】

 次に2つ目の仕事についての質問が出ました。子どもたちは、自分の質問の順番が今か今かと首を長くして待っており、自分の質問を講師の先生に聞ける順番になると目を輝かせて聞いていました。まずは「植林は雨の日でもするんですか?私の予想は雨の日はしないと思います。理由は危ないからです。」と話す子どもに講師の先生は「雨の日の方が苗が乾燥せずに枯れにくいので、少しの雨ならします。また、天気予報を見て次の日雨だと分かったらその日は植林をします。晴れの日は苗が乾くので、苗木袋に入れて苗が乾かないようにしています。」などと答えてくださいました。


【初めて知ることがたくさんで、子どもたちはとっても嬉しそう】

 その後「植林する時に危険なことはありますか?」とか「暑さで倒れることはないのですか?」、「山の中で迷子にならないのですか?」等たくさんの質問がでてきました。

 今回、たくさんのハテナを講師の先生にぶつけて、ひとつひとつていねいに答えていただきました。その時の子どもたちの表情は驚き、喜び、納得・・、様々な表情が1時間で出てきました。
 振り返りの時間では「植林をする時は、雨が降った方がいいということが分かった」、「地ごしらえの時には、植林をする時のことを考えて木を残しておき日陰をつくるということがびっくりした」、「山に慣れていれば迷子にならないのはなぜなんだろうと思いました」等、子どもそれぞれに振り返っていました。

 今回も子どもたちのハテナに真摯に向き合ってくださりありがとうございました。子どもたちは宝物をいっぱい見つけたようです。